プロフィール
出身国:タイ
職業:ムエタイ選手
生年月日:1971年11月11日
血液型:AB型
身長/体重:190cm/77kg
好きなもの:幼き兄弟たち・クイテウ(カンボジアの麺料理)・ワイクル
嫌いなもの:貧しさ・弱い挑戦者
概要
元ムエタイチャンピオンの青年で、孤児院で幼い兄弟たちと共に暮らしている。
第一作ではムエタイ界では対戦相手がいなくなってしまい、稼ぎが困窮。
貧しい生活から脱却し兄弟たちを養うため、やむを得ず世界異種格闘技選手権大会「グレートグラップル」に参戦。
エンディングでは子供たちに
「おにぃちゃん もう そんなザンコクな ことは やめて!」(原文ママ)
と言われタイに帰国した。
二作目となる『ダイナマイト』では純粋に己の力を試すために、孤児院に前大会で手にした財宝を全て寄付し、再び闘いの地へと赴く。
そのいかつい風貌とは裏腹に大変兄弟想いの性格で、ファンの間では「世界最強のお兄ちゃん」と呼ばれ親しまれている。
弟たちを守る優しい兄としての顔と、ひとりの誇り高きムエタイ戦士としての顔を併せ持っており、そんな彼の勝利セリフはどれも男らしく誇りに溢れたものばかりである。
「また一段と強くなったな、だが私は更にその一歩上を行ってみせる!」
「フッ 見かけ倒しか。その程度でこの大会に参加するとはな…」
「さあ立て!お前の言うムエタイとは、その程度のものなのか?」
「女とて手加減はせん! それが私の闘う相手への礼儀だ。覚えておけ!」
特にダイナマイトのエンディングで発した「お前らのお兄ちゃんは不死身だ!」と言う台詞はサムチャイと言う漢の有り様を端的に表したもの、と言っても過言ではない。
余談
彼の技の名前は全て、ムエタイ用語で作られている(と言うか『ファイヒス』キャラの殆どは現地語とネイティブスピーカーを採用している。おかげで空耳も多いのだが)。
例えば無敵必殺技の「ティーカウコーン」は「ティー(打つ)・カウ(膝)・コーン(曲がる)」という意味を持ち、「首相撲からサイドに打ち込む真空飛び膝蹴り」の意味を持つ。
他にも飛び道具の「マットロン・ジュサロップ」は「マッ(拳)・トロン(真っ直ぐ)・ジュ・サロップ(頭部の急所)」=「頭部急所に渾身のストレートを打ち込むコークスクリューパンチ(一撃必殺)」の意味を、対空技の「ティーカウロイ」は「ティー(打つ)・カウ(膝)・ロイ(飛ぶ)」=「飛び膝蹴り」の意味を、突進技の「パップ・ソークカウ」は「パップ(曲げる)・ソーク(肱)・カウ(膝)」=「肱と膝を折り曲げるダブルフェイスクラッシャー」の意味をそれぞれ持つ。
つかみ技の「ゴッ・コー・ティー・ソーク」「ゴッ・コー・ティー・カウ」、通常技も「ティー・ソーク・ラーン」「マ・アッパーカット・ロイ」「テッ・ラーン」「マ・フック・ロイ」「テッ・パップ・ノク」などなど、当時外国語の技名が英語くらいしかなかった時代に、ここまで徹底した姿勢を貫いたスタッフには頭が下がるばかりである。というか力の入れどころが変な方向に向いてるのがいかにもデコらしいのだが。
この様な徹底したムエタイキャラっぷりと前述のように幼き子供たちのために戦う優しい性格であること、そして「ジュッ」や「ハァ~」などの独特のボイスを持つことなどから熱狂的なファンも多い。
2004年に行われた『ダイナマイト』の全国大会『グレートグラップル2004』では、最強のサムチャイ使いを決める「サムチャイ・トムヤムクン最強決定戦」が行われた。
大会のキャッチコピーは「世界最強のお兄ちゃんを決めろ!」。
これがその大会のポスターである。「どっかで見た事ある構図」とか思ったら、喧嘩百段入門強制購入の刑。
残念なことに、SFCで発売された『ファイターズヒストリー 溝口危機一髪!!』では主人公ともども容量の都合でリストラされてしまっている。