ザグレド
ざぐれど
「人もエルフも全てを呑み込むまでね…!」
CV:森久保祥太郎
※存在その物が重大なネタバレにつき閲覧注意
通称「言霊の悪魔」。「あちら側の世界」「冥府」と呼ばれる別次元からやって来た上位に位置する悪魔の1体。
なお、当初は作中では個体名が明かされておらず、スペード王国編でルチフェロの口から名前が明かされた。
クローバー王国における500年前より続く一連の事件の黒幕にして全ての元凶。
魔力・氣も含めた存在自体が邪悪な気配を放っており、自らが受肉を果たしてこちらの世界へ実体化するために多くの惨劇を誘導し、そうして踊らされた人々の姿を嘲笑う最低最悪の外道である。
口調こそ丁寧であるものの、自身の欲望や快楽のためだけに凄惨な事件を仕組んで引き起こしては、それで苦しむ者・命を落とした者が自分の目論み通りに動く姿を見て、まるでコメディやバラエティー番組でも観てるかのように嘲笑・侮蔑する事を当然のように思う様は、正に悪魔そのもの。
500年前、不完全ながらこちら側の世界に出てきた彼は当時のクローバー王国大臣へ憑依し、国王たちにエルフを虐殺してその魔力を奪うよう唆す。
そして、エルフの仲間達と妻のテティアを殺され、絶望の底へ追いやられたリヒトの肉体を乗っ取ろうとしたが、あと一歩の所でリヒトが禁術魔法によって魔神へと変じた事で失敗に終わり、自身も魔石の力を併用したセクレの“封緘魔法”によって封印された。
しかし、この時に転生魔法によってエルフ達の魂を遥か未来へ送り、再び受肉するための準備を整えていた。
現在においては、転生したエルフの一人・ロンネとして紛れ込み、影の王宮にてユノの持つペンダント(最後の魔石)を奪った後に正体を明かした。
魔石の力で「受肉」を果たした後、パトリに過去のエルフ襲撃事件の経緯や転生本来の目的といった真実を話し、精神的・肉体的に絶望の底へと追い込むことで「五つ葉の魔導書」を創り出した。
そして、自身は影の王宮を後にすべく現世への出口を目指すが、そこに待ち構えていたリヒトや不穏な気配を察して駆けつけたヤミ・スケヒロが立ちふさがり、さらにパトリを説得して仲間に加えたアスタとユノ、フィンラルの助力で復活を果たした初代魔法帝・ルミエルとネロ(セクレ)らが続々と参戦し、壮絶な最終決戦を繰り広げる。
最終的には、ヤミの「闇纏い次元切り・彼岸」によって体を両断されたところにアスタの「断魔の剣・ブラック・ディバイダー」で心臓を斬られた事で消滅した。
「口にした事象を現実にする」力を持つ”言霊魔法”の使い手。
魔法を具現化させるだけでなく、実物を召喚したり、相手の魔法をかき消したりと、その力は非常に強力かつ凶悪。
なお、人間に対しては強制的に引き寄せるか引き離すのが限度で、「自害させる」といったような具体的な命令は行えない。
魔力量も膨大で、強力な力を無尽蔵に行使するため、1対多の状況も全く苦にしておらず、物量戦で圧倒していた。
また、心臓だけの状態になろうとも「治りなさい」の一言で即座に再生可能である上、咄嗟に場所も変える事が出来るため、チート極まりない。
加えて、悪魔は「こちら側の世界の魔法」が通じにくい性質を持ち合わせているため、ごく一部の例外的な力でなければ斃すことが出来ない。
該当例にはヤミの”闇魔法”やアスタの”反魔法”などがあり、これらの攻撃に関しては治す事もままならない模様。
刃の嵐
実物と魔法で創った物が入り混じった刃系武器(剣・斧・槍、等)を雨の如く降らせる。
そのため、アスタの反魔法では魔法で出来た剣は打ち消せても、実物の物体までは流石に対応に苦心していた。
鉄(くろがね)の槍
地面から無数の黒い槍を出す。
1本の巨大な槍の形状にして放つことも出来る。
真空の壁
真空状態による見えない壁を作り出す。
相手の攻撃から防御するだけでなく、相手を潰したりと攻撃にも使用している。
雷(いかづち)の矛
雷を矛状にして放つ。
地の盾
地面を壁のように隆起させて攻撃を防ぐ。
炎の波
強大な波状の炎を飛ばす。
■■■■■■■(発音不明)
「あちら側の世界」から魔力を喰らう存在を呼び出す。その力は触れた者の魔力・生命力を容赦なく喰らい尽くすだけでなく、通常の攻撃魔法はほとんど意味をなさない。一方、魔力を一切持たないアスタはもろに受けたにもかかわらず、ものの見事に無事だった。その様子を見ていたユノとパトリからは皮肉交じりながらも驚きを隠せずにいられなかったほどである。
遷世霊還(ノアド・ネフェシュ)
対象の魂を未来へと送る禁術魔法。
この魔法で、エルフ達の魂を送り込むと共に邪心を埋め込む事で、現在の騒動の下地を作っていた。