概要
ウィリアム・ヴァンジャンスの肉体に宿ったエルフで、転生魔法でエルフの魂を復活させるために慕っていた500年前のエルフ族の長の名を騙り、クローバー王国で暗躍していた。
単行本掲載の彼のプロフィールでは魂の年齢25歳と書かれていたのだが、その後本編で描かれた中身の魂は子供のままであった。
プロフィール
人物
エルフの里で暮らしていた前世では相当にリヒトを慕っており、ライアからよくからかわれていた。
他のエルフ同様、言霊の悪魔・ザグレドに扇動されたクローバー王国の王族による虐殺事件にて死亡したが、500年後(アスタの時代)にリヒトと瓜二つの顔を持つヴァンジャンスの肉体に転生する。
前世での死の直前にリヒトが何らかの禁術魔法を行使する姿を見ていた事から、「この転生はリヒトによるものであり、エルフの復活を望んでいるに違いない」と解釈し、「白夜の魔眼」を使って転生魔法に必要な魔石を集めさせ、その発動と同時に用済みになったメンバー達を生け贄にした。
そして、クローバー城で「影の王宮」への道を開き、ユノの持つ「最後の魔石」を使って完全な転生を行おうとしたが、転生したエルフの一人・ロンネに紛れていた全ての元凶・ザグレドが姿を現し、自身がその傀儡として良いように使われていたに過ぎないという真実を知らされる。
絶望した彼は闇堕ちしてダークエルフと化し暴走を始め、アスタ達に襲い掛かったが、ノゼル・シルヴァの介入により制圧される。
その後、「滅魔の剣」によって転生魔法を消そうとした所、どういう訳かアスタが彼の精神世界へと入り込む事となり、魔法帝・ユリウス・ノヴァクロノを謀略によって殺害した事に対して激しい怒りをぶつけつつも、同時に現実から目をそむけようとする彼にケジメを付けるよう発破をかけられた事で、共に戦う事を決意する。
そして、ユノ及び後から合流したルミエルとセクレ、さらにその力で完全復活を果たした本物のリヒトらを加え、共にザグレドと戦った。
ザグレドが倒された後は、ヴァンジャンスの「世界樹魔法」が必要な事から滅魔の剣で転生魔法が解除され成仏する筈だったが、ラデスの死霊魔法によってで抜け殻状態の本物のリヒトが転生していた体(サリーが作った現世でのパトリの体の複製体)に宿る形で復活。
こうして彼はこの世に生きて贖罪する機会を得た。
その後は同じく現世に残った三魔眼と共にハート王国の豪魔地帯にある新たなエルフの里へと移り住んでいたが、守り神であるドリアードの予言に従ってヴァニカ・ゾグラティスとその配下の漆黒の使徒の襲撃を受けたノエル・シルヴァ達を救出する。
そして、漆黒の三極性に抗うために新たな力を欲するノエルたちにエルフの秘奥である「究極魔法」の使い方を伝授する。
魔法
全魔法属性最速を誇る「光魔法」の使い手。基本的にエルフの魂と転生先の人間の魔法は同じだが、彼はヴァンジャンスと別々に魔導書を所持しており、四つ葉の魔導書に選ばれていた。
「光」という性質上、魔法1つ1つが目にも止まらぬ速さをしている。また、眩く輝き目眩しにもなる。
ただ、対となるヤミの「闇魔法」や光を反射するゴーシュの「鏡魔法」・ノゼルの「水銀魔法」などとは相性が悪い。
ダークエルフ化した際には黒い光を操る「魔光魔法」へと変化した。魔法名は同一だが、威力は飛躍的に上がっている。
魔法一覧
断罪の光剣(だんざいのこうけん)
空中に無数の光剣を生成し、広範囲に放つ。
掌から射出することもできる。
神罰の光芒(しんばつのこうぼう)
広範囲に高出力の光を放つ。
パトリが現時点で撃てる最大の魔法と言うほどの魔法で、その威力はヤミ(次元斬り習得前)でも防ぎ切れないと語るほど。なお、反魔法の剣で跳ね返そうとするアスタに対してヤミは「剣だけが無事残る」と予想した。
クローバー王国全土を覆うほどの無数の光剣を天空から放つ。
封印魔法を解除したパトリが放った魔法。
裂天の閃光(れってんのせんこう)
光移動魔法。
名称はライアの「模倣魔法」より。
裁きの光鞭(さばきのこうべん)
光で長い鞭を創り出して攻撃する。強大な威力と範囲を併せ持つ。
癒やしの光粒(いやしのこうりゅう)
光の粒子によって瞬時に回復させる。
関連タグ
関連キャラクター
スティング・ユークリフ(FAIRYTAIL)…中の人つながりで同じ光属性。ただし、こちらは味方サイド。