解説
ファイナルファンタジー12に登場する悪役。ドクターシドとも呼ばれる。シドルファス・デム・ブナンザは、ドクター・シドの本名である。職業などは人物の項目に記載する。
人物
帝都アルケイディスの中でも特に重要な研究機関であるドラクロア研究所の所長である。
主に破魔石の研究をしており、人造破魔石の開発者も彼である。
破魔石の研究に関することなら犠牲は問わないというマッドサイエンティストだが、帝都の次期皇帝であるヴェイン・カルダス・ソリドールとは仲が良く、歳こそ離れているが、砕けた話し方をしている。
時々誰もいない空間に話しかけているように見えるが……?
彼の所業と真実※中盤以降のネタバレ注意
シドはバルフレアの父親である。
今こそマッドサイエンティストだがバルフレア曰く「破魔石の研究を始めてから変わってしまった」ということらしい。
実際、エンディングのスタッフロールの背景になっている絵の中で、幼いバルフレアを抱える若い穏やかな顔のシドの絵がある。
また、シドが誰かと話しているように見えたのは、基本的に視認できない、オキューリアという種族であるヴェーネスと話していたからである。
中盤、ドラクロア研究所を訪れた際に最上階にてシド戦が始まるが、シドを倒すと、
「わしもギルヴェガンへ行く」
「追ってこい 空賊!」
と言い、バルフレア達を古代都市ギルヴェガンへ行くよう促し、シドも自身の飛空挺でギルヴェガンへ向かった。
……かに思われたが、上記の台詞は彼の嘘であり、あろうことか彼は逃げたのである。
終盤、大灯台最上階でのジャッジ・ガブラス戦にて…
ガブラス:貴様も復讐の義務から逃げるか!
シド:やめんか 見苦しいわ!
と言い、突如乱入する。シドはガブラスに対し、
王女(アーシェ・バナルガン・ダルマスカ)に剣を向ける
=ラーサーを裏切る行為
だと言い、自身の権限でガブラスをラーサーの護衛から外す。直後にガブラスがシドに斬りかかるが、ヴェーネスの力で吹き飛ばし、重症を負わせる。
そしてシド戦が始まるが……
彼は体に人造破魔石を埋め込んだ影響、そして天陽の繭の影響で肉体が限界を迎え、息子であるバルフレアの目の前でミストと同化して消滅し、その生涯を終えた。
余談
シドは自身の特別仕様とみられる小型飛空挺を所持しており、本作最初のボスである「小型飛空挺レモラ」と同タイプのようである。