概要
2017年10月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始し、2019年の9月に完結。作者は中村颯希。
後にカドカワBOOKSから書籍化。全5巻。イラストは村カルキが担当。
コミカライズ版はコンプエースにて連載。既刊6巻。ばたこ氏が作画を担当。
監獄育ちの主人公が恩赦によりシャバに「釈放」させられ、母の言いつけ通り「普通」の少女を目指して過ごし始めるファンタジー作品。
あらすじ
大陸一の覇権を握るルーデン王国の外れにある「この世の地獄」と称される大監獄・「ヴァルツァー監獄」。
しかし、その監獄がたった6人の大罪人によって掌握される。そして、6人のうちの1人の女囚から少女が産まれ、エルマと名付けられる。それからエルマは15年もの間、大罪人6人に監獄の中で大切に育てられる。
国王が崩御すると、エルマは恩赦として監獄から「釈放」させられる。王宮付き侍女となったエルマは、母の言い付けで「普通」の少女を目指し始めるが、本人は気付いていなかった。
自分の常識外れの能力や行動を………
「もしや……シャバの方というのは、そのくらいのこともできないのですか?(真顔)」
登場人物
エルマ
ヴァルツアー監獄育ちの少女。6人の罪人により育てられ、すさまじいまでのポテンシャルを誇っている。
メイン画像もメイクのなせる業であり、本来の顔はやはりすさまじい美人。
しかし実は案外豆腐メンタル。
ルーカス
ルーデン王国の第二王子。騎士団に入り自らの才覚で出世して来た。
かなりのモテ男で数多の浮名を流して来たようだが、エルマと出会ってからはツッコミ役その1と化した。
イレーヌ
男爵令嬢でエルマの先輩メイド。
エルマの赴任初日に無茶ぶりを「普通」と言ってやらせ、それを完璧にこなした事から友人兼ツッコミ役その2となる。実は……。
クレメンス
侯爵でありルーデン王国の大臣でもある。
フェリクス
ルーカスの兄で第一王子。凡愚王子と言われている。