概要
悪の組織ブラッククロスの幹部(ブラッククロス四天王)の1人。レッド編のオープニングでいきなりレッドを襲撃するシーンは印象的。レッドがアルカイザーへ変身するきっかけとなった人物でもある。
経緯
Dr.クラインの悪事を止める為にレッドの父・小此木博士がIRPOへ資料提出を試みようとした矢先に発生した襲撃。破壊された車、気を失うレッド。目覚めたらそこは炎上する自宅だった。目の前にはシュウザー。小此木博士の活動を妨害するのが目的だったのである。そして圧倒的な力でレッドを倒す。しかし、かけつけたアルカールによって退けられる。この時レッドは瀕死に追い込まれており、助かる手段がヒーローの力を得ることだったのが、アルカイザー誕生のきっかけ。そういった意味では、レッドにとって因縁の相手である。
ならば宿敵となるのかと思いきや、ブラッククロス四天王の活動を追っていくうちにレッドにとっての宿敵の座はメタルブラックに取られていたりする。
ブラッククロス四天王にはそれぞれ役割があるらしく、怪人製造担当のベルヴァ、武器密輸担当のアラクーネ、麻薬売買による資金調達担当のメタルブラック…と要所を他のメンバーにおさえられており、ならば彼は何をしているのかと言えば…レッド編序盤の展開で何となく想像できる。カジノリージョン「バカラ」で戦闘員を率いている姿。注意されるまでスロットに夢中の戦闘員。こうした状況から彼は戦闘員の教育係である可能性があるとかないとか。だとすれば随分と哀れな立場である。この手の戦闘員とは組織の末端であり、その教育係を四天王自ら行っていること自体、彼が四天王として格下であることを如実に示してしまうかのようである。
- オープニングでもレッドを倒したのは彼だが、そのきっかけである「走行中の車の襲撃」をしたのは実はメタルブラックである。かくしてシュウザーは後始末という汚れ役だけを背負わされた形なのかもしれない。
四天王には活動拠点としてアジトがそれぞれあるが、遺跡の裏側に隠された製造施設を持つベルヴァ、超高層ビルを丸ごと所有するアラクーネ、洒落た書院の地下に栽培施設を持つメタルブラックの3名と比べてみれば、なんと彼のアジトは裏通りのスラム・しかも廃墟。半壊状態の建物、雨が降っているのに洗濯物を干している様子などからは哀愁すら漂ってくる。そしてアルカイザーに変身したレッド相手に、ステレオタイプのヒーロー像としての決まり文句を言われて倒されるという、もはや台本どおりの登場と最期を迎えることになってしまった。
シュウザー自身も立場の低さを自覚しており、アルカイザーを倒す動機も「手土産に四天王のトップに立ってやる」というものであり、もはやアルカイザーの宿敵の姿はどこにもない。小此木博士の脳を植えつけられているが、これはレッドを攻撃したときに内側から聞こえる博士の悲鳴を楽しむだけのものであり、彼の戦闘能力を補佐するものではなく、悪辣な趣味ではあるがその域を一歩も出ていない。挙句、彼がそれを教えるセリフこそあるのだが、その時の彼はなんとHP1。下手すれば自滅すらありうるという、もはや言葉もかけられない状態である。
戦闘能力としては、ヒューマンをベースに機械仕掛けを搭載したものになっており、両腕の爪を飛ばす「クロービット」を主軸に、爪を飛ばした状態の内部の腕も重火器になっているという二重構造の攻撃を得意とする。
ちなみに、レッドを襲撃した時にクロービットを使用した際アングルによっては控えているアルカールの姿が確認できる。…出待ち…?