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Dr.クライン

どくたーくらいん

スクウェア・エニックスのコンピュータRPG『サガフロンティア』のキャラクター。
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概要編集

悪の組織ブラッククロスの天才科学者。IQ1300という並外れた頭脳を持ち、究極の改造を目指して組織に加担する。

経緯編集

元はレッドの父である小此木博士の親友だった男であり、これ以上悪事に手を染めるのを止めて欲しいがために小此木博士から証拠を警察組織IRPOに突き出されそうになるが、四天王の1人であるシュウザーを使ってこれを阻止。シュウザーが博士を殺害したことで、レッド編が幕を開けることになる。この時、レッドの母と妹をブラッククロス本部へさらわせているが、殺さなかった辺りは腐っても博士の親友だった男といったところか。

ブラッククロス四天王も彼によって改造されて生み出された存在であり、その改造内容は単純な戦闘能力の強化にとどまらず、互いの種族の欠点を補うという生まれ持った身体の特徴そのものを乗り越えんとする画期的なもの。人間だったシュウザーには機械であるクロービットを取り付けてサイボーグにしたほか、妖魔のアラクーネには弱点である機械音痴を矯正させ、メカのメタルブラックには機械が本来持たない心の強さを持たせ、モンスターのベルヴァには技を閃く能力を搭載させた。

その中でも、メタルブラックは3度にわたる改造を施した末に最高傑作メタルアルカイザーへと昇華させており、武士の心を持っているがために連戦で消耗しているアルカイザーの状況に付け込めないという、ルール無用の戦場においては最大の弱点を持っていたが、それはクライン本人も承知であり、敢えて「その心を失っては最強にはなれん」と主張するあたり、やはり組織の一員以前に1人の科学者なのだろう(但しその性能が宿敵アルカイザーのコピーってのはIQ1300としてどうなんだろうか)。

ブラッククロスには首領がいたが、実はこの首領も彼に改造を受けており、しかも実質的にブラッククロスを動かしているのはクラインだった。そのため、組織の頂点に位置する男である(首領を改造する科学者幹部は大博士リー・ケフレンあたりのオマージュだろうか?)。しかし、アルカイザーたちが最高傑作メタルアルカイザーをも打ち破ったことは、自身の理解を超えた事態を意味しており、とたんに狼狽してしまう。そして次の瞬間、真の首領がいきなり登場して吹っ飛ばされてしまう(その後の生死は不明)。

···やはり科学者は科学者であり、支配者の器にはなれなかったのだろうか。


リマスター版でのヒューズ編では、真の首領登場後もなんとか一命をとりとめる。

また、レッドの母と妹を助命していたのは彼であったことが判明。

その件が考慮され、二度と悪事を行わないことを条件にディスペアの監獄内での研究活動が許可されることとなった。


余談だが、公式イラストの彼はドシリアスな顔しておいて「アルカイザーが殴り込みをかけてきたので内心ビビってる」という解釈だったりする(なので手にした書類を落としている)。


インペリアルサガ編集

本作でもディスノミアに組織丸ごと飛ばされてきたようで、変わらず科学を悪用した悪事を行っている。しかし、メタルブラックの反逆を「反逆できる心が生まれた」ということで一定の評価を下すなど、原作とは事情が違っている部分もある。

教授(ロマサガ3)を誘拐してさらなる技術を手に入れようとしたのがケチのつき始めらしく、教授は彼曰く「どうすることもできない本物のマッドサイエンティスト」であり、研究所本部が巨大生物に蹂躙される大事故に巻き込まれたこともある。

それでもどうにか組織を立て直し、残った四天王を一度は帝国に倒されながらも原作同様に復活させたが、やはりアルカイザーの手によって撃退される。しかしここからが真に原作と大きく違っている部分で、アルカイザーが正体を見せ、その者レッドがかつての友である小此木博士の息子であることを知る。そしてレッドから、小此木博士の真意(原作オープニング参照)をようやく知らされたが、もはや彼に居場所は残っていなかった。

あらゆる倫理を捨てなければ自分の研究ができないという理由でブラッククロスに収まった彼だったが、組織によって「裏切ったら死ぬ装置」を埋め込まれ、最後は四天王の崩壊と時を同じくして自害した。レッドに「真の首領いるかぎり組織は健在だ」という警告を残して。


メタルブラックの謀反以降、組織に疑問を呈したようであり、メタルアルカイザーを完全な殺戮機械へと作り上げようとした組織の方針に内心抵抗。シュウザーの脳にとらわれていた小此木博士の意識がメタルアルカイザーのコアに宿ったことで、これをメタルアルカイザーにセットして殺戮機械になることを防ごうと考えていた。メタルブラックの人格を移植しなかったのは、メタルアルカイザーのボディが、移植された人格を強制的に殺人鬼へ変えてしまう機能を仕込んでいたからであり、彼はそのボディ作成に最後の最後で踏みとどまった形となる。結果、無事に小此木博士の人格が移植され、小此木博士の意思でボディにリミッターが設定されたことで、彼の「組織への抵抗」は完遂された。

エクリプス編集

秘密結社の重要ポストという経歴を理由に、新たな世界の創造者リベルの手によって、彼は本来新たな世界に来られる立場ではないと処断されたはずの新世界。しかしその設計は不十分であったためか、想定外の事態の1つとしてクラインもこの世界を訪れることになる。


クラインは全ての記憶を失っていた。しかし、アルタメノス帝国を敵視する新たな勢力「真影帝国」の女帝ギジェルミナ・カブラの手によって拾われ、その明晰な頭脳を買われて独眼参謀の名を与えられる。記憶を失っていても、アルタメノス帝国と敵対することに本能で喜びを感じていた彼は、記憶もない自分を拾い上げてくれた真影帝国へ報恩するためその頭脳を使って戦いへ赴く。


記憶を失っていた彼は科学技術も忘れ去っていたが、それがかえって空白となっていた脳の領域をフル活用できるようになり、コウメイさえ赤子のように弄ぶ超人のごとき軍師となり、アルタメノスの海軍を一方的に引っ掻き回し、軍勢をアルタメノス本拠地の喉元まで迫らせていた。


その戦いのさなか、運命の歯車が回り始める。旧インサガにてブラッククロスを離反していたメタルブラック相手にその正体も知らぬまま戦い、規格外の計算力を働かせた狙撃によりメタルブラックを撃破。解体でもしてやろうかと思ったその矢先、自分の本来の名前である「Dr.クライン」の名前を呼ばれたことで錯乱を始める。また、メタルブラックを救出しに訪れたメタルアルカイザーからも同様にそう呼ばれたことで、独眼参謀としての存在に揺らぎを引き起こす。


時間と共に急速に蘇ってくる記憶。やがて、彼の前に姿を見せたシンディ・キャンベルを見た瞬間、すべての記憶の糸が繋がる。既に組織を立て直したと豪語するシンディに迎えられる形で、Dr.クラインとしての存在を取り戻した彼は、やがて真影帝国と敵対もしうる立場ながらも、その場にいた真影帝国の兵士たちの命を一切奪うことなくブラッククロスへと戻った。

冷酷無比であるはずの彼がこの処遇をしたのは独眼参謀としての最後の報恩だからであり、原作の「研究により悪の道へと走って行った彼だが最初から異常者だったわけではない」という性格そのものであった。

関連タグ編集

サガフロンティア 小此木烈人 アルカイザー

ブラッククロス シュウザー アラクーネ ベルヴァ メタルブラック(サガフロ)

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