「力とは、死を乗り越えてこそ手にできる!」
プロフィール
年齢 | 享年90歳以上(顔のみ10代) |
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誕生日 | 10月23日 |
身長 | 165㎝ |
体重 | 60㎏ |
趣味 | 弟子実験,政治 |
将来の夢 | 人の限界を捨て神と戦う |
異名 | 拳魔邪神/ユディス |
所属 | 闇・無手組(一影九拳) |
エンブレム | 王 |
使用武術 | プンチャック・シラット |
武術タイプ | 静 |
弟子 | インダー・ブルー、ジェイハン、メナング、ペングルサンカン他 |
概要
声:辻親八
プンチャック・シラットの達人。
体はしわだらけの老人だが、永年益寿の研究によって顔だけは少年のままで固定されており、普段は邪悪な仮面で素顔を隠している。
仮面の下は黒いバンダナをつけた銀髪の少年。ちなみに髪の毛は作者曰くフサフサらしい。
美形だが、優男風のイケメン顔だったり美少年面だったりと顔の変貌がかなり激しい。
本作最凶の存在。その性格は残虐そのもので、同胞を武術実験として虐殺、自分の弟子をも気に入らなければ殺害し、自分を慕い集まった者たちさえも捨て駒のように扱う。
部下によれば昔は現在のような凶悪な性格ではなかったというので、少なくともかつては英雄に相応しい真っ当な人物であったと推測される。
国と国民のために命がけで尽くしてきた末に成し遂げた偉業は本物であり、後に行ってきた凶行でも帳消しにできないほどだった。
そのため、邪神と成り果てた後ですらも殆どのティダード国民から愛されていた。
YOMIの弟子のラデン・ティダード・ジェイハンは才能こそ認めてたものの、彼を中心にティダードが纏まり掛けていた事を気に邪魔な存在とみなすようになり、きっかけ一つで見限っている。
しかし本人からは父のように慕われており、殺されかけてなお師の死に涙した。
梁山泊の長老・風林寺隼人とは実力を認め合った仲だったらしい。
ジュナザードも長老の事を唯一自分と同格の存在と認めていて、忘心破衝撃という記憶操作術や、ティダードの秘薬の作り方などを伝授した。
本作では珍しい本物の悪人、ヒロインを誘拐する、味方最強の長老との因縁、格上のまま死去、その死には敵対者さえも跪く等々、その行動や設定は最後まで徹底したボスキャラであった。彼のボスキャラっぷりがラスボスの穿彗を超えてしまっている事は有名である。
実力
中腰、或いは完全に座り込んだ状態の構えからアクロバティックな攻撃を繰り出す。
ジャングルファイトが真髄とされるが、作中においてジャングルでの戦闘は登場していない。
長老と引き分けただけあって、一影九拳でも一人だけ次元が違う強さを誇る。どれくらい強いかと言うと、彼の無双回が「次元の差」というサブタイトルになるくらい。
むしろ次元が違いすぎて常に油断している欠点があるが、油断してなお、その強さは他の一影九拳よりはるかに上である。
あまりにも強かったため、未だに隼人や世戯煌臥之助らと並び、最強候補に名を連ねる。
ちなみに、長老との戦いについて、連載時には「互いに手加減をしていた」「二人の本気は今後見れるかも?」と回答されており、連載終了後には「おそらく長老の方が押していた」と回答されている。
ジュナザードの師匠は彼に対し「お前より強いやつは今後出てこないだろう」と語り同時に「お前に勝つものがいるとしたらお前以上の武への執着を持つもの」とコメントしている。
過去
戦中、武力を持たない弱小国家だったティダードは西洋列強国に侵略され植民地支配の危機に晒されていた。そんな侵略されるのを待つばかりのティダードを救ったのが、当時シラットゲリラ部隊の指導者だったジュナザードだった。最前線で敵を打ち負かし続け、ついにはオランダ軍を撃退し国を救ったジュナザードは神として崇められるようになる。しかし国に平和が訪れると戦いに飢えたジュナザードは神として王国を裏から牛耳り、内乱を次々と引き起こす邪神となった。
本編
21巻において兼一と美羽を追うジェイハンの前に現れ、確実に仕留める様厳命するも、その後の苦戦を見て彼を見限り雄叫びによって雪崩をお越し、兼一ごと抹殺を図る。
47巻で本格的に活動を開始。
同じ一影九拳の本郷晶を利用して美羽をティダードに誘拐。
秘術を用いて美羽の記憶と心を消し去り、弟子としてシラットを伝授する。更に兼一を浚い、美羽を後継者として完成させるために美羽に兼一を殺させようと画策。本拠地にて美羽と兼一を戦わせるも、どれほど追い詰められようと美羽を助けるべく食い下がる兼一と洗脳にあらがい止めを躊躇する美羽に業を煮やし、人と見れば殺しにかかる怪物と成り果てた弟子「ペングルサンカン」をけしかけるが、その時逆鬼と本郷が本拠地の城を襲撃して来る。
ジュナザードは美羽を残して自ら2人の前に出向き、兼一&美羽の安全を優先した本郷は1人でジュナザードと戦うことを決める。
ジュナザードは本郷を赤子扱いし、桁違いの実力を発揮する。
しかし、同時に本郷を超越する強さ故の慢心により殺せる好機を次々の見逃し、遂には最期の一撃で無傷の身体を本郷に貫かれ、敗北したのだった。
その後、逆鬼の説教と美羽の天使的行動によって武の狂気から解き放たれて、大勢の部下が膝をつき見守る中、直立したまま笑顔で死に絶えた。
死後も美羽を通して物語に多大な影響力を及ぼしている。
その後、遺体は影響力を考慮された結果、埋葬者にしかわからない場所に極秘裏に埋葬されることとなった。
主な技
樹上落とし(ジァトウハン・プンチャク・ポホン)
真上からの掌打。
地転蹴り(トウンダンアン・グリンタナ)
逆立ちしながら相手に回転蹴りを加える。カポエイラに酷似。
猛獣跳撃(スラガンハリマウ)
相手に飛び掛かり首を押しつぶす。
ジュナザードはこの技でティダードに侵略した軍人を次々と葬った。
後背総攻(サルヴァアーサ・ヴィグラハ)
地面に座り込み、真後ろに並の達人を即死させる程の猛打を加える。
転げ回る幽鬼(ハントウ・グルンドウン・プリンイス)
プンチャック・シラットの奥義の一つ。
相手の技撃軌道をいつでも制圧できる、ジュナザードの圧倒的な強さゆえに成立する組み技。
回避不能技であり、自ら関節を外して逃げるか、技自体を跳ね飛ばす以外に対処法はない。
さらに、わざと相手に逃げ場を作ることで、相手をその逃げ場に強制的に追い込む投げ技となる。岬越寺秋雨の真・呼吸投げに近い技だが、活人拳のあちらと違いこちらは逃げるか迎撃できなければそのまま殺されるので、決死の捨て身になっても意味がない分、より凶悪。
特A級の達人でも、一瞬逃げ遅れたら数回殺されるというかなりのチート技。
忘心波衝撃(ボウシンハショーゲキ)
無敵超人108秘技の一つ。こめかみ辺りに拳で衝撃を与え、相手を記憶喪失にする。
削除する記憶も任意に操作できる。
作中では長老の秘技と扱われているが、実はジュナザードが長老に伝授した技。