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崎陽軒(きようけん)から販売されていた焼売弁当のメニューの1つ。加熱機能付容器使用のシウマイ弁当


歴史と概要

1987年(昭和62年)2月に初登場。おなじみの焼売が20個入りの容器で、外側に出ている紐を引っ張ると内蔵された薬品が化学反応を起こして発熱し、その熱を利用して容器内の焼売を加熱する仕組み。紐を引くと轟音と共に勢い良くジェット機の噴流の如く、熱々の蒸気が立ち上る様から“ジェット”の名を冠する。


原理的には生石灰と水を使い酸化反応により発熱させる。酸化反応で熱を得る点は鉄を酸化させる使い捨てカイロなどと同じで、より大きな熱を短時間で得るところが異なる。同様の仕組みを持った同業他社から販売された他の料理の弁当類なども多数ある。ただし見た目の豪勢さとは裏腹に完全に加熱されるまでにはかなり時間がかかり、崎陽軒の焼売弁当で約7~8分ほど待つ必要がある。このため食べたい時にすぐさま加熱完了出来ないため、販売当初から「3分間ですぐに食べられないのか?(カップ麺と同じ時間で)」という苦情は多くあった。


しかし通常、冷めた料理しか食べることが出来ない列車内での駅弁というカテゴリにあって、客側が特別な処理しなくても簡単に「紐を引いて待つだけ」で出来立て熱々の焼売弁当が食べられるこのシステムは概ね好評であり、若干の改良などを加えながら10年近く販売され続けた。しかしながら10年後の1997年2月、突然の販売中止を迎え、多くの崎陽軒ファンを困惑させた(後述の「突然の販売中止」を参照)。


その後、長らく販売停止のままだったが、2004年3月19日から5月までの予定で一時的にメニューに復活し、好評の内に再び販売終了となり現在に至る。崎陽軒側の公式発表などでは2013年5月現在、再販売などの予定は無い模様。


突然の販売中止

販売中止の表向きの理由は当時の食品衛生法に基づく、原材料の表記不備が理由。


食品衛生法では原材料の表記順番は使用量(重量)が多い順に記載する事になっている。当時のジェットボックスシウマイの弁当箱に記載された順番は「豚肉、ホタテ貝柱…」~となっていたが、実際の使用重量順だとホタテは4番目か5番目くらいに位置するため、崎陽軒側も記者会見などで「会社では長年、そう信じこんでいた」~と弁明した。


当時の一般世論では「直接、健康被害が出るようなミスでは無いのに、処置が厳しすぎる」との声が多く聞かれたが、これは厚生省側(現厚労省)から行政指導などが行われた結果では無く、あくまでも崎陽軒側の自主的な販売自粛であった。尚、後に再販された時には、この記載順番は正しい順番に直っていた。


崎陽軒

株式会社崎陽軒(きようけん)は神奈川県横浜市に本社を置き、主に焼売(シウマイ)の製造販売をおこなう企業である。一般には「シウマイの崎陽軒」として広く知られる。


美味しい焼売もさる事ながら、当社は独自に焼売の事をシウマイと表記する事でも有名であり、一時期のテレビコマーシャルなどの影響もあって、本来は中華料理の位置品目である「焼売(しゅうまい)」の事を「シウマイが正式名称」だと思っている人も多い。


前述の「ジェットボックスシウマイ販売中止」の騒動の種にもなったホタテであるが、これは焼売の肉餡の中にホタテ貝柱のほぐし身を混ぜ込むことで、料理から時間が経っても「冷めても美味しい焼売」を考案した結果である。また1928年にこのホタテ貝柱を餡に混ぜる調理法を考案してから、焼売の事を「シウマイ」と表記する様になった。崎陽軒では「シウマイはホタテを使ってなければならない」と言っている。


関連タグ

孤独のグルメ原作第6話「東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ」に登場。店名は「龍養軒」となっている。


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