概要
ダイアクロンとSSSS.GRIDMANのコラボレーション小説『ダイアクロンVS.グリッドマン』に登場する怪獣。
別名:次元巨獣。
前進に硬く黒光りする外皮に覆われ、随所に青い目玉のような器官が散りばめられ、恐竜のような太くてたくましい足と尻尾、昆虫のような腕を持ち、二本の角が生え鋭い牙を持った悪鬼のようなおどろおどろしいグロテスクな姿かたちをした巨大怪獣。
その正体は、第一次ワルダー防衛線においてフリーゾンエネルギーの暴走によって重力崩壊を起こし、ブラックホールとなって消滅したはずのワルダー星が、その際に生み出された大量の超波動フリーゾン粒子とワルダー星人たちの残留思念を吸収したことで、全長100mもの巨体とブラックホールの属性を持ったエネルギー生命体、『怪獣』となったもの。
ほどなくしてフリーゾンエネルギーの奪取というワルダー星人の果たせなかった目的を果たすべく、自在に次元を跳躍できる能力でダイアクロン世界の地球へと次元ワープしてきた。
しかもそれに伴って発生する次元振動によって多元宇宙同士の交錯という未曽有の危機的現象を引き起こしていた。
自分の体の各地に異次元ゲートを出現させてフリーゾンエネルギーを自分の体に転送させることができる。全身からはあらゆる機械を機能停止させる次元粉砕ウェーブを放つ。
体に次元シールドを張って身を守り、何度ダメージを負わせても、その体の根源を成す超波動フリーゾン量子が発振する次元波動振動によって損傷箇所を再生し、瞬時に復活してしまう非常に厄介な相手である。
また体には大量の虫のような足が生えた目玉のような小型怪獣「次元寄生獣」を寄生させており、尖兵として使役する。
活躍
第1回
事態収拾のためにハイパーワールドからやってきたグリッドマンと交戦し、グリッドマンの全能力を再生能力で耐えきり、エネルギーを消耗させると次元を突き破るほどの一撃を食らわせ、ダイアクロン世界の宇宙へと吹き飛ばす。
そのまま大量のフリーゾンエネルギーを狙い、地球へ進路を変えた。
第2回
地球のメトラゾーン・東京シティ上空に次元の亀裂を伴って次元交差現象の副次的効果で出現、実体化するとフリーゾンエネルギーを求めて街を破壊し始める。
出撃したダイアクロン隊と交戦するが、次元シールドでロボットベースのフリーゾンビームキャノンを防いで自身のエネルギーへと変えると、次元粉砕ウェーブで各メカを機能停止させてダイアクロン隊を撤退に追い込んだ。
その後はわがもの顔で東京シティを蹂躙し、ヒカリ・カイザキの乗ってきたダイアウイングも次元寄生獣で破壊。グリッドマンがまだダメージから回復していないためパワードスーツ部隊を次元寄生獣で苦しめたが、グリッドマンがパワードスーツと合体したグリッドスーツの出現により次元寄生獣を倒されてしまう。
第3回~第4回
さらに大量のフリーゾンエネルギーが眠る富士プラントへ、市街地のインフラ用フリーゾンエネルギーを吸収しながら進撃する。だがそこへヒカリと合体しブラックホールの属性を持つジャイガンターに対抗するため、自らも疑似ブラックホールの属性を備えた超密度体の10mに満たないサイズで実体化およびヒカリのイメージを取り込んだプライマルファイターとなったグリッドマンが出現し再戦。
グリッドビームをも寄せ付けず、尻尾攻撃で窮地に陥れたが、ランドマスターの協力で完成したアシストウェポン・バトルハンガーと合体したバトルスグリッドマンのダブルフリーゾンビームキャノンとバトルス光子カッターウイングで外殻を破壊され、形勢が逆転する。
だが体内に蓄積していたフリーゾンエネルギーを開放することで、人型形態「獣神モード」へとチェンジ。さらに尻尾を分離したジャイガンターβを生み出すと次元破断光線と次元爆砕弾を雨あられと浴びせて大ダメージを負わせ、ジャイガンターβを絡みつかせ行動不能にすると富士プラントへ向かう。
そこへ開発途中だった最新型ダイアバトルス、ダイアバトルスV1が救援に駆け付け、さらにやって来た首都防衛隊の攻撃を受け、さらにバトルスグリッドマンのシールドビームで次元シールドを無効化され大ダメージを負い、パワーバイスで引きちぎられβが倒される。
その間にも富士プラントのフリーゾンエネルギーでさらに巨大化。バトルスグリッドマンを追い詰めるも、最後まであきらめないバトルスグリッドマンのバトルスグリッドファイヤーとダイアクロン隊の一斉攻撃で大ダメージを受けたがなおも巨大化を続ける。
しかしそこへランドマスター開発のサンダーグリッドキャリバーが届けられ、そのままライトニングバトルスサンダーボルトを脳天に喰らい、真っ二つに切り裂かれ断末魔の悲鳴とともに爆散。
破壊された世界もまたフィクサービームで修復された。