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声 - 浜田賢二(TVアニメ版)

演 - 横井翔二郎(舞台版)


概要編集

人工的に身体を強化・調整した改造「しろがね」である「しろがね-O」の一人。

アメリカ・イリノイ州にあるレイ疫病研究所で「真夜中のサーカス」と接触があった子供から情報を聞き出すために派遣されていた。

特殊モリブデン鋼製ブレードで出来た球状の籠に入り、中から球を自在に操り高速回転で敵を摩り下ろす「神秘の球(ボラ・ミステリオサ)」で戦う。


性格編集

「しろがね-O」は「しろがね」以上に人間らしい感情を失っているが彼も例外ではなく、初登場時は他人への配慮や協調性を度外視し合理性のみを求める性格をしていた。しかし、その後サハラでの戦いや様々な人物との交流を経て心に変化が生まれていくこととなる。


ストーリーでの活躍編集

「飽きたのさ……

レイ疫病研究所では真夜中サーカスの情報を得るために子供たちに対して尋問まがいの聴取をしたため鳴海の怒りを買った。

その直後、研究所を襲撃してきたパウルマンと交戦。自信満々に出撃したがパウルマンの生徒たちにあっさり敗れ、鳴海に助けられてしまう。そのため後のサハラの最終決戦ではフェイスレスに戦力外と扱われてしまい、黒賀村に人形を取りに行くよう指示される。

阿紫花英良と接触して案内役として雇い、受け取った人形を持って最終決戦に参加した。

決戦は途中参加の形にはなったが、それが幸いして生き延びる。


決戦終結直後「しろがね」としての使命が終わったとき感傷的な事を口にするが、この後も色々考えることがあったのか、再び阿紫花を雇うとき、かつて彼を雇ったときの台詞を反芻するかのように「私は…タイクツだな……」と言っている。

昔人間だったころは人並みにやりたいことはあったが、「しろがね-O」となってやりたいことが無くなったのだという。


「ピアノを、また弾いてねって......」

物語終盤にてゾナハ病を防ぐ試作機を守るため再びレイ疫病研究所を再び訪れたとき、過去の仕打ちのせいで子供達からは怖がられていた。しかし、生方法安の芸の手伝いでピアノを弾くと子供たちに喜ばれ奇妙な感覚を味わう。その後、研究所に自動人形に組した「しろがね-O」である「カール・シュナージー」が現れ、ジョージはこれの撃退へと向う。この時、子供たちに[[「またピアノを弾いてね」と言われ、今まで得られなかった感情を得てシュナージーとの対決に赴く。

シュナージーの「驚異の球(ヴンダー・クーゲル)」は「神秘の球」の性能を完全に上回っており、ジョージは劣勢を強いられる。その戦いの中、シュナージーからかつて自分が子供たちに向けて言い放った「役に立ってから死ね」というセリフを投げつけられたことで彼と過去の自分を重ね合わせる。しかし、心中に子供たちの支えを受けたジョージは自身の限界を超え、機械に堕したシュナージーを撃破する。だが、ジョージ自身も致命傷を受けた相打ちであり、子供達にまたピアノを弾いてあげることを想いながら法安に看取られこの世を去った。


末期の顔は『本当にやりたかったこと』が出来なかったこともあり、悔しさをにじませたものであったらしく、ジョージの心中を察した法安は涙をこらえ切れなかった。


・・・バカタレ・・・そんなくやしそうなツラで逝きおって・・・

余談編集

藤田作品 ⑦

作中では、阿紫花とはある種対極の関係にありながら、彼から様々な影響を受けていくことになる。阿紫花が彼をからかい、彼が冷静ぶりながらムキになるシーンや、阿紫花に対して「退屈なのだろう?」と説得をするシーンは度々登場する。

過去の回想からピアニスト志望の少年だった様子であり、教師らしき人物から演奏が機械みたいだと叱責されている姿が描写されている。上記の「またピアノを弾いてね」という台詞と法安と共に受けた子供達からの拍手は彼が本当に欲しかった物だったのであろう。


関連項目編集

からくりサーカス しろがね 阿紫花英良

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