一部下品な内容が含まれます。
概要
江戸時代に越中(富山県)に現れたという、流行り病の予言をおこなう真っ黒な身体をした老婆の妖怪。
かき山・いまき谷という場所にある尻が洞の割れ目から這い出てきて、その場にいた肥やし取りの者に、これから4,5年のうちに今まで名が知られていなかったおなら病が流行り、それにはいもべ(芋屁)を止める薬も効かず手に汗握り屁という状況になることを予言したのだという。
さらにそれを防ぐには、青い顔をした自身の絵姿を描いて飾れば、無病息災、家内安全、長寿延命が得られるといって去って行ったといわれる。
流行るのはおなら病という腰砕けなものであるが、話しの筋自体はクタベをはじめとした有名な予言獣のものと同じである。
一説によると瓦版の人気記事である白沢の予言を端に発した件、クタべの瓦版ブームのパロディとして生まれた妖怪なのであるといわれる。
なおクタ屁の瓦版の末文には「どこもかもくだべ(クタベブーム)で、あんまりくだべで、はらもくだべ(腹も下って)、いふのもくだべ(くたびれて)、あとからだす、なをくだべ」といった文が添えられている。
余談
老婆の絵の一部は、2017年にネットニュースに掲載された際に画像に処理が施された。
もし老婆の言葉が正しければ、そこも描く必要があるのかもしれない。
関連タグ