いえろ~ぜぶら制作の東方二次創作作品「東方M-1ぐらんぷり」の「第5回」と「第6回」に登場した、河城にとりと鍵山雛による漫才コンビ。
ちくわ部などのネタを披露した。
コンビ紹介の際のテーマ曲は、「芥川龍之介の河童~Condid Friend」。
鍵山雛の出演に際して
鍵山雛は原作東方Projectにおいて、「厄払いで払われた厄を集めては、周りにため込んでいく。
その為、彼女の周りには素人目にみても判るぐらいの厄が取り憑いている。
彼女の近くでは、如何なる人間や妖怪でも不幸に会う。」(『東方風神録』キャラ設定.txt)
とされており、本作品(東方M-1ぐらんぷり)においてもその設定は存在している。
東方M-1ぐらんぷりではその会場が人里などに設置されており、雛にとって大会に出るということは、行先で厄を振りまくことにもつながってしまう。原作でも雛は厄が人々に降りかからないように自身にため込んでいるのであり、この大会(本作)のように人里に出かけて行って厄を振りまいてしまうのは本末転倒で、雛自身もそれを望むものではない。
(雛本人も大会中、自身について「本来私は、ここに出てこられる体ではない」としている。)
そこで奥さん!
相方である河城にとりは、そんな雛の体質を制御する発明を完成させた。
それが、漫才中に紹介される「にとりのシュシュ」である。
カラーリングはにとりカラーである薄い水色(作中デザインにおけるにとりの髪または服の色と同じ。場面によって色合いの見え方が違う)と雛カラーである緑色(作中デザインにおける雛の髪色、服デザインの一部の系列色。シュシュの方が緑色が濃い)の二色。
雛はこれを右手につけた。
雛曰く、これを付けている間は「厄を出さない効果がある」とのことで、
これによって問題なく人の中に入っていけるようになった。
また、にとり曰く「これをつけることで人並みの厄を受けることができる」効果もあり、本人は厄を受けない(不幸にならない)体質故に怒りを覚える機会のない雛に怒る機会を体験してもらい、ツッコミとして活躍してもらう、という機能もある。
実際に漫才中においてこれをつける前の雛はおっとりとした穏やかなキャラクターであったのだが、
これをつけた後はかなり激しくにとりにツッコミを入れるなど、感情表現が豊かになっている。
(漫才の都合上、こちらの効果のほうが先に紹介されている)
第5回で初登場し、第6回でもこのシュシュは使用され、そのおかげもあっていずれの大会でも雛のツッコミが冴えわたることとなる。
さすがは「お値段異常」。最高の仕上がりである。
また初登場した第5回ではこのシュシュを開発するに至るにとりの動機について語られる場面もあり、彼女がどんな想いをもってこれを作ったかを垣間見ることができる。
雛もまたこのシュシュの効果を喜ばしく思っているようである。
なおこのシュシュは本作品のオリジナル設定であり、原作にはもちろん登場しない。
Pixivにおけるイラストでも、スピンカッパー漫才中と思しき場面でもシュシュは描かれない場合もある。