概要
ボロボロの騎空挺に顔のような穴が開き、そこから赤い光を灯しながら瘴気の霧を発して進む幽霊船。見た目は完全に騎空挺だがれっきとした星晶獣である。船首には女性の像がついている。
「出逢った相手の死を奪う」という能力を持ち、これによって道行く島にいる生物が死を奪われ、アンデッドにされた。
これまでの島に眠る類のものではなく移動性のため、星晶獣の「歩く災害」を地で行くような存在である。
また、死を奪った存在を喰らう事で自分の力にもできるというトンデモ星晶獣でもあった。
フェリ及び彼女のいた島に住む人々の死を奪い、今度は主人公たちの死も奪おうとするも、島の人々の機転、居合わせた男の発想により失敗、ルリアに力を奪われ消滅した。
…が、「自分の死」すら奪う事でよみがえり、トラモント島に訪れたグランサイファーの仲間達の死を再び奪うために霧を張って襲いかかってくる。
召喚石としてはヴォイドでダメージを与えた上で味方に光耐性アップのバフをかけるという、案外使い勝手のいい性能。要は攻撃のできる劣化版カーバンクル。
色々なものを奪う星晶獣として語られるが、奪うだけではなく、トモイに与えていたりする。トラウマをだが。
セレスト・マグナ
力を開放し、変異した姿。
詳細はセレスト・マグナへ。
戦闘
本編の各属性ボス星晶獣のトリを飾るだけあり、今までのボスとは非常に変わった戦い方をしてくる。これまでのボス星晶獣が(それなりの搦め手はあったとしても基本は)火力で押し込んできたのに対し、セレストはとにかくデバフにデバフをかけた上で通常攻撃で痛めつけてくるという、真綿で首を絞めるような戦い方をしてくる。特にオーバードライブ中の「ヴォイド」はダメージこそないが「再生」「アンデッド」「アビリティ封印」「腐敗」をかけてくる。何が酷いのかを説明すると
アンデッド状態のために再生でダメージを受け続け、ダメージ回復にポーションを使おうものなら追い打ちをかけてしまい、クリアをかけようにもアビリティは封印されている。しかもオーバードライブで相手の次の一撃は早く、こちらが治る前にまたヴォイドをかけられる。そしてその間に通常攻撃と腐敗によってじわじわと体力は削られる
…という、一度喰らったらそれ以降戦況を覆せなくなるような非常に陰湿な技であり、短期決戦もしくはアビリティを撃たせないようこちらも陰湿な戦い方をするしかない。居ればの話だが、圧倒的暴力で沈めるか何度でも死を与えてやるを使うのも手である。
マグナとなるとゲージがたまらなくても一定条件を満たした動きをこちらがすれば特殊行動で大技を撃ってくるため、ただでさえ間に合わないこちらの戦況立て直しが追い付かない。特に「ヴォイド・オール」はこちらを完全回復するという一見ありがたい技のように見えるが、攻撃じゃないので分身、幻影の類は効かず、ダメージカットも意味なし。それで効果は完全回復のため、アンデッド状態で喰らえば一切の対処もできず文字通り全てを虚無へと消え去る悪夢のような技である。かといって条件を満たさず殴り続けると奈落のフォールダウンによってその身を消し飛ばしてくる。火力も備えたまさに化け物である。
逆を言えばパターンさえ掴めれば、マグナ相手でも特殊行動の連発で一方的な戦い方ができるが、そのための編成と装備を整えるのは非常に苦労する。
HLでは一貫してデバフをかけまくって真綿で首を絞めてくる戦法をとるも、各段階でも戦い方が大きく変わる。セレスト形態では「声ナキ叫ビ」でデバフを完全解除してきて、霧モードでは一切攻撃をしない代わりにCTがたまると自身に幻影を付与したり、無属性ダメージ(ダメージカット不可、属性相性による増減もない一定ダメージ)を与えてくる。この段階でブレイクできればただのサンドバッグだが、油断して顕現した時に殴って反撃されないように。一番注意せねばらないのはマグナ顕現時の特殊行動「安楽」。全体にほぼ確実にかかる「睡眠」と「アンデッド」を付与するというもの。
睡眠時はダメージ倍率が跳ね上がるため、通常攻撃でゴリっと体力を削られる。更に連携をとれないまま殴り、ヴォイド・オールを発動されたら最後、あと一歩の所で主力が虚無へと消え去る事になる。
高火力の味方とその火力を維持するためのクリア・マウントといった回復手段の充実化を計らねばならない強敵である一方、パターン化しやすいのは通常マグナと一緒のため、慣れたプレイヤーのHLバトルに参加すると「知らないうちに勝ったので何をしてくる敵なのかパッとしない」なんて意見が出ることも…