概要
炎と氷、二つの力を持つ有角の美女。灰色の肌に淡い金髪の持ち主。
「フラム」と「グラス」の二人が融合した存在であり、それを示すかのように正中線に光る亀裂がある。
両の瞳の色が異なり(オッドアイ)、左目が青色、右目が赤色である。背中からはアームが複数本伸びており、その先に赤と青の剣を携える。
自身らのことを「禁呪の双子」と呼ぶ。フラムは母親を火炎の力で焼き殺し、グラスは氷結の力で父親を氷漬けにしてしまうという凄惨な経験をしている。
この世界を憎み、自分たちのように「一つにせしめる」という目的を持っている。
Cygamesの三つの作品に登場している。
親記事は知名度の関係によりグランブルーファンタジー関連記事を設定。
グランブルーファンタジー
召喚石およびボスキャラクターとして登場。召喚石としてはレアリティSSRで属性は火。召喚時には追加ダメージとして水属性の攻撃が入る。さらに味方全体の火、水属性攻撃の威力が10パーセント上昇し、受ける両属性のダメージも10パーセント減る。
加護効果は火、水属性キャラのHP40%上昇。HPより攻撃力が優先されるグラブルにおいては使いづらい能力となっている。最終解放で攻撃力上昇が追加されるため、大器晩成型の召喚石…と言えば聞こえはよいが、火力が重要視されるゲームにあたり最終解放をしなければ攻撃力が上がらないのは致命的である。
ボスとしての彼女は2属性混合という特徴を再現して、戦闘中に火→水→火と属性がチェンジする。属性変化を実装した初のボスである。
通常版はドロップ品の「オールド・エッケザックス」を求めるプレイヤーが多く、非常に人気のあるマルチバトルである。30人挑める上に人気が高いので、討伐に失敗することはほとんどないが、舐めてかかると水属性モードの「コールド・フレイム」の睡眠付与でハメられてしまう。
6人で戦うHL版は、属性チェンジの度にデバフを全解除、乱れ撃たれる超火力の特殊行動、灼熱や絶命、睡眠といった状態異常を容赦無く付与とあらゆる要素が凶悪化。
特に水属性時は「歪曲結界」により「デバフを入れなければ攻撃がほぼ通らない」「デバフが入ると攻撃力が大幅に上昇」という状態になり、さらに全体に睡眠を付与する特殊行動「コールド・フレイム」を頻繁に使ってくる。上述のようにハメられてしまうとかなり厳しい。討伐に失敗する理由が大体この水属性モードの難易度の高さである。
現在はバランス調整とプレイヤー性能のインフレのおかげでだいぶマイルドな難易度になっているが、それでもかなり強力なボスであることには変わりなく、事前準備無しで挑んでしまいあっさり敗北することも多い。デバフの全解除という点を利用した妨害行為が横行していた時期もあった。
実装当初は難易度が非常に高く、その約半年後に実装されたHL版プロトバハムートよりはるかに難しいとまで言われたほどである。これは上記の仕様に加えて、通常攻撃の火力とデバフ耐性が異様に高かったことに起因する。
特に水属性時のデバフ耐性は「水属性のデバフは当たれば奇跡、土属性のダークフェンサーのブラインドすら外れることがある」ほどだった。しかも歪曲結界の攻撃力上昇が今とは比べ物にならないほど大きく、バハムート武器の最終上限解放もなかった時代なのでHPが今より低い。そのためうっかり攻撃が当たると一撃で退場することすらあるので対策が必須。「行動回数は減るが一撃のダメージが重くなるので、キャサリンの誘惑を嫌うプレイヤーがいる」など、今では考えられないような話も存在する。
そのため火属性の最強のボスというポジションでありながら、水モードを考えて土属性編成のプレイヤーを複数人用意する必要があった。火、水属性両方に対応したパーティ編成を求められる上、各々の役割が非常に大きい=ミスが許されないため、HLマルチバトル屈指の難易度を誇った。
火属性の武器の最終解放に用いる「火のプシュケー」の現実的な入手手段がこれしかなかったこともあり、火属性の強化はハードルがかなり高いものと扱われていた。
HL版ナタクは当時「運営スタッフでは倒せなかったがプレイヤーが簡単に倒してしまった」ということで馬鹿にされていた。それに対する意趣返しかのような理不尽な難易度には批判が集まったが、一方で戦力が整ったプレイヤーからは「普段使わないキャラクターを使えるのが楽しい」と評価が高く、ソフィアをはじめとしたキャラの再評価の流れを強力に推し進めた。
火力以外は価値がないという風潮が今以上に強かった当時、そこに一石を投じたボスである。
現在では水属性のみで挑んでもまったく問題ないようにバランス調整されている。
一方で召喚石としては、上述の通り大器晩成型ではあるが他の石で役割が事足りてしまうため、ほとんど産廃扱いされていた。
最近では「産廃過ぎて心置きなくエレメント化できる」ということで、逆に引いて喜ぶ人もいるらしい(ガチャ産のSSR武器はエレメント化したときの入手トレジャーが非常に多くなる)。
近年は一のHLに関してソロバトルへと変更されたため、場合によってはこれによって戦わなくなったという騎空士もいるかもしれないが、それでも始めたばかりのプレイヤーが倒せるかと言うと逆の意味でもハードルが高くなっている。戦力を整えて挑むのが良いだろう。
神撃のバハムート
初出作品。本作には融合前である「フラム」と「グラス」が登場している。招待キャンペーンで「ツインプリズナー・フラム」が入手できた。
「ツインプリズナー・フラム」は「ツインプリズナー・グラス」次に「イビルツインズ・フラム=グラス」最終的に「フラム=グラス」へと進化させる事ができる。
融合前の二人は、蝙蝠の羽と蜥蜴の尻尾、角を持ち、竜娘のようにも見える少女の姿をしている。
母はグラスを嫌い「産まずに殺」そうとしたといい、フラムは母を焼き殺した。
そして妻を殺したフラムを憎み殺そうとした父を、グラスは氷漬けにして殺害した。
彼女たちが抱えた怒り、悲しみ、虚しさを埋めることができるのはお互いのみである。融合して幾ばくかの安らぎを得てもなお、世界に対する憎悪を捨てきることはできない。
Shadowverse
初出であるフラム=グラスの他、双極の生命・フラム=グラスと渾然の双極・フラム=グラスの計3種類のカードが登場している。
フラム=グラス
カード名 | フラム=グラス |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | ニュートラル |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 7 |
進化前 | 攻撃力:7 体力:7 |
能力 | 疾走 |
攻撃時 相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに7ダメージ。 | |
進化後 | 攻撃力:9 体力:9 |
能力 | 進化前と同じ能力。 |
CV | 釘宮理恵 / 潘めぐみ |
収録セット | トークン |
※疾走…場に出たターンでも攻撃できる能力。
ベーシックカード(初期入手カード)であるツインプリズナー・フラム(CV:釘宮理恵)とツインプリズナー・グラス(CV:潘めぐみ)が「合体」することで場に出るトークン扱いのフォロワー。
イラストは合体前後ともに神撃のバハムートからの流用だが、進化後の差分が新規に追加された。進化後は角が枝分かれし、ガントレットが巨大化、宿す光が強まる。
ステータスや能力こそ非常に強力であるものの、能力テキストの仕様上「一度、対戦相手にターンを渡さなければ合体できない」という大きな弱点を抱えている。合体前のフラムとグラスのステータスがかなり低めであるため合体前に除去されやすく、実戦で対戦相手が素直に合体させてくれる見込みはかなり薄い。いわゆる「ロマン枠」と呼ばれる類のフォロワーであることは否めない。
無理に使おうとするならば、次元の超越に組み込むことで自分の追加ターンを行って相手にターンを渡さず即座に合体しとどめを刺すといった使用方が初期の頃から使われているが、次元の超越のフィニッシャーとしては初期の頃からフレイムデストロイヤーを始めとした使いやすいカードが存在しているため、やはり使用する理由は少ない。
双極の生命・フラム=グラス
第24弾カードパック『天象の楽土』にて双極の生命・フラム=グラスとしてリメイク登場した。
カード発表の際には紹介映像のPVも制作されている。
カード名 | 双極の生命・フラム=グラス |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | ニュートラル |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 8 |
進化前 | 攻撃力:6 体力:6 |
能力 | 融合 ; ツインプリズナー・フラムかツインプリズナー・グラス |
---------- | |
疾走 | |
ファンファーレ これに融合 していたなら、相手の場のカードすべてを破壊する。融合 が2種類なら、自分のPPを6回復。 | |
進化後 | 攻撃力:8 体力:8 |
能力 | 進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く) |
CV | 釘宮理恵 / 潘めぐみ |
収録セット | 天象の楽土 |
※融合…指定の手札をカードに混ぜる能力。融合することでその能力が強化される。
※疾走…場に出たターンでも攻撃できる能力。
※ファンファーレ…手札からPPを支払って場に出たときに発動する能力。
~2022/07/06
コスト | 7 |
---|---|
進化前 | 攻撃力:7 体力:7 |
進化後 | 攻撃力:9 体力:9 |
7/7(9/9)のステータス、疾走を持つという点はリメイク前から据え置きで、全体除去能力は7ダメージから「相手の場のカードすべてを破壊」に置き換わった。場のカードであるためアミュレットも破壊できる。
相手リーダーへのバーンダメージは削除されたが、代わりに条件によってPPを回復することができるため、そうした場合実質的になんと1コストでプレイが可能。
能力をフルに使えた場合はかなり強力な性能を発揮できる。
最大の変更点は、合体の代わりにフラムやグラスを「融合」させることで能力が強化されるようになった所。デッキにフラムとグラスを入れなくてはならないものの、リメイク前にあった「合体のタイムラグ」という最大の難点が解消された点は非常に大きいだろう。
登場当初は、条件を満たしたケルヌンノスのリアニメイト先として活躍。
次弾である『極天竜鳴』が実装されると、勇気の少年・カシムと解放の少女・ローザの登場によって「共鳴ネメシス」というデッキが成立。共鳴ネメシスはそちらの2枚や次元の超克者・ユアンの存在が手札の入れ替えが容易な点が双極の生命・フラム=グラスと相性がよくそちらのデッキでも大暴れした。
その結果、コストが8へと引き上げられたうえにステータスが一回り小さくなるという下方修正(ナーフ)を受けてしまった。以降はその取り回しの悪さから環境ではほとんど使われなくなっていった。
2023年3月8日に実施された、新フォーマット「マイローテーション」の開催に伴う大量の能力変更においても、開催時点でまだローテーションに存在するためか、元の能力を取り戻すことは無く下方修正を受けたままとなっている。
渾然の双極・フラム=グラス
Shadowverse6周年記念イベント『6th Anniversary』にて、ニュートラルの収録キャラクターを決める投票イベントが開催される。そちらの投票にてフラム=グラスが2位を獲得したため再登場が決定。
その後、第29弾『ミスタルシアの英雄』のアディショナルカードにて渾然の双極・フラム=グラスとして登場した。
ちなみにそちらの投票で1位となったカードは、あの「アリス」である。
カード名 | 渾然の双極・フラム=グラス |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | ニュートラル |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 6 |
進化前 | 攻撃力:6 体力:6 |
能力 | 守護 |
相手の能力で選択できない。 | |
ファンファーレ 相手のフォロワー1体を選択して、6ダメージ。ランダムな相手の選択していないフォロワー1体は、相手のターン終了まで攻撃不能になる。 | |
ラストワード ツインプリズナー・フラム1体とツインプリズナー・グラス1体を出す。 | |
進化後 | 攻撃力:8 体力:8 |
能力 | 進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く) |
CV | 釘宮理恵 / 潘めぐみ |
収録セット | ミスタルシアの英雄 |
※守護…相手フォロワーは守護を持つフォロワー以外を攻撃することができない。
※ファンファーレ…手札からPPを支払って場に出たときに発動する能力。
※ラストワード…場から破壊されたときに発動する能力。
疾走能力を持つ双極の生命・フラム=グラスから一転、こちらは守護を持つ防御的な性能のフォロワーとなった。「相手の能力で選択できない。」能力、相手の盤面に触れるファンファーレ能力、そしてラストワードによって融合前形態のフラムとグラスを場に出す能力を持つ。
能力で選択できない上に、除去と攻撃不能を起こすファンファーレがあるため、この時点でも守護としての性能はかなりのもの。
選択不可を掻い潜って除去できたとしても、ラストワードで場に出すフラムとグラスのどちらかまで除去しないと返しのターンで合体してしまうことになるため、総じて厄介と言える。
ただし特定のデッキのカウント稼ぎを補助するようなタイプのカードでは無く、考えなしにデッキに採用してもそのデッキの本来の目的が達成できなくなる可能性が高いため、デッキへの採用の際はよく考えてからにすべきだろう。
その他
- 第20弾カードパック『暗黒のウェルサ』では、紅蓮の凍結というカードにフラム=グラスが描かれており、ボイスも付いている。
- 簡体字版Shadowverse「影之诗」ではフラム=グラスのリーダースキンが実装されている。ニュートラルであるためどのクラスでも使用することが可能。本家Shadowverseに実装されるかどうかは不明。