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ソレジュリ

それじゅり

ソレジュリとは、車田正美原作のマンガ「聖闘士星矢」を原作とする派生を含む一連の作品に登場する 海魔女(セイレーン)のソレント×ジュリアン・ソロのカップリングである。
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概要編集

 海魔女(セイレーン)のソレント × ジュリアン・ソロ


 各キャラの初登場は「聖闘士星矢(原作)ポセイドン編」。原作単行本では14巻に相当する。

 海魔女(セイレーン)のソレント海皇ポセイドンに仕える戦士・海闘士(マリーナ)七将軍のひとり。

 ジュリアン・ソロはそのポセイドンが現世に降臨するための依り代として選ばれた富豪一族の御曹司。

 年齢は初出時、双方ともに16歳の少年である。


 どちらも「聖闘士星矢」ワールド随一の美形キャラであり、なおかつ原作「ポセイドン編」完結以降も、ずっと行動を共にしていることが明確に描かれているため、数多い「聖闘士星矢」キャラのカップリングの中でも、初期から扱われているメジャーな組み合わせである。


 なおジュリアンの体にはアテナとの戦い以後も時々ポセイドンの魂が戻ってくることがある。その「ガワがジュリアンで中がポセイドン」状態のキャラを「ジュリポセ」と呼ぶことがあるが、多くの場合、ジュリアンにはポセイドンが活動していた間の記憶はない設定になっている。


経緯編集


 ※以下は基本的に聖闘士星矢(原作)ポセイドン編準拠で解説する。

 ネタバレ注意。




 ふたりの初対面は、おそらく1980年代末から1990年代初頭の3月21日、ジュリアン・ソロの16歳の誕生日の夜。

 その夜、ギリシャの海商王一族であるソロ家の、地中海に面した邸宅では、前年の父親の死去により若くしてソロ家の総帥となったジュリアンの誕生日を祝うパーティが盛大に催されていた。

 ジュリアンは弱冠16歳にして頭脳明晰・容姿抜群と謳われる俊才で、すでに七つの海を制覇しているソロ家の権益をさらに拡大させようとしている野心家でもあった(もっともこの性格は、3歳にして人ならざる魂に憑依された影響もあったようで、のちに憑依から解放されると、心やさしく涙もろい感受性の強い少年に変貌している)。

 だが自宅テラスから遠望できるスニオン岬のポセイドン神殿遺跡に、まぶしく光るものを見つけた瞬間から、彼の運命は変転する。

 現われた海からの使者に伴われ、海底神殿に導かれたジュリアンは、そこで自分が大海を統べる神・海皇ポセイドンの化身であることを知らされる。

 そして、そんな彼に仕える戦士「海闘士(マリーナ)」のひとりに、横笛でもって魔性のメロディーを奏でる海魔女(セイレーン)のソレントがいた。彼を含む七人の精鋭「海将軍(ジェネラル)」は、ポセイドンが地上の穢れきった人間どもを粛清し、しかるのち神話の時代のような理想郷を築いてくるものと信じていた。


 ソレントは、地上と人間たちを守護する女神アテナとその戦士・聖闘士(セイント)たちに戦いを挑む第一歩として、十二宮の戦いで負傷した青銅聖闘士たちが収容されている東京の病院へ刺客として赴く。そして警護にあたっていた黄金聖闘士随一の剛の者である牡牛座(タウラス)のアルデバランを、ほとんど寄せ付けずに仕留めるというおそるべき実力を見せつけた。

 しかしその直後、ソレントの前に意外な人物が現われる。決して威圧的ではないその人物に、だがソレントはなぜか逆らえず、命ぜられるがままにポセイドン一党の根拠地である海底神殿まで案内してしまう。

 かくして二柱の神の、地上の存亡を懸けた戦いが始まった――。


 色々あって、海皇ポセイドンvs女神アテナの戦いは激戦の末終結し、ポセイドンの魂を封印されたジュリアンはもとの16歳の少年に戻る。

 ポセイドンとして海底神殿に君臨していた記憶はジュリアンにはなく、ある事情からソロ家の財産をすべて手放した彼は、世界を慰問して回る旅に出ることを決意する。

 そしてそんな彼に同行することを申し出たのが、一介の音楽生を名乗るフルートの名手・ソレントだった。彼もまたアテナの聖闘士との戦いを経て色々と思うところがあったようである。


派生作品におけるその後のふたり編集

 その後ソレントとジュリアンは、ポセイドンがもたらした大水害の被害者を慰問して回る旅を、長く続けることとなったようだ。

 原作終了の十数年後に設定されているアニメ「聖闘士星矢Ω」のゲーム化作品「アルティメットコスモ」においても、(おそらく30代半ばに達した)ふたりがまだ共にいて、ソレントが今もなお海闘士唯一の生き残りとして、時折ポセイドンの魂が戻ってくるジュリアンを守り、仕えている様子がうかがえる。(なおここでソレントは、「海皇ポセイドン」ではなく「ジュリアン様」を守りたいと明言している。海底神殿の戦い当時の彼はポセイドンに心酔する忠臣だったので、共に旅を続けるうちに新たに「ジュリアン・ソロ」に対する何らかの思いが芽生えたようである)。


 また派生作品のひとつ「海皇再起 RERISE OF POSEIDON」において、原作では語られることのなかったソレントの出自の一部が明かされている。

 それによると、飛び抜けた音楽の才能を持って生まれたソレントは、何らかの理由でごく幼少期に実両親を亡くしたのち、裕福で、それなりに音楽教育に熱心な養父母に引き取られたようである。

 しかし養父母はソレントから見ると音楽芸術に携わる者としての純粋性に欠けており、自分の才能を栄達の道具としてしか扱わない彼らに反発しつつ育ったようだ。

 長じて音楽学校に入学したものの、そこでも周囲からの悪意(おそらく彼の才能への嫉妬など)にさらされ、純粋に音楽に打ち込めない環境に絶望していたころに、ポセイドンからの呼びかけを受けたようだ。

 穢れた人間社会に絶望していたソレントは、ポセイドンが語る「神話の時代のように善人のみが生きる」理想郷建設の夢に惹かれ、海闘士となった(もともと海魔女の海闘士となるべき魂を備えていて、音楽の才能は余録だったのかもしれない)。

 しかしその挫折後は、ジュリアンと慰問の旅を続けることによって、純真な子どもたちの笑顔に触れ、一概に悪いばかりとも言えない世界を体感し、人間的にも大きく成長を遂げたようである(そして戦士としての強さにもさらに磨きがかかった)。


 なお、元が坊っちゃん育ちのジュリアンは、いきなり現われて旅への同行を申し出たソレントを、何の疑問も感じず従者として連れ歩いているようだが、前述のようにふたりの旅は十数年の月日を経ても続いているようなので、さすがのジュリアンもどこかの時点で「どうしてソレントはこんなに自分に尽くしてくれるんだろう?」と疑問に思うはずである。

 またこれほど長い年月共にいれば、いつかはソレントが普通の人間ではないことにも(いくらなんでも)気づくはずで、ポセイドンの記憶を持たない「ジュリアン・ソロ」が真相を知ったとき、どんな気持ちを抱くことになるのか、また主君ポセイドンへの忠誠心と、その器であるジュリアンへの想いをソレントが心の中でどう折り合わせているのかなど、想像のタネは尽きない。


関連タグ編集

聖闘士星矢

聖闘士星矢ポセイドン編

聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON

海魔女(セイレーン)のソレント

ジュリアン・ソロ


海皇ポセイドン … 遠い神話の時代から七つの海を統べてきた大神。ジュリアンの肉体を依り代にして現世によみがえるにあたり、ソレントたちを言葉巧みに戦士としてスカウトしたようだ。アテナに破れ再封印されたのちも、ときおりジュリアンの体に戻ってくるため、ソレントは現在、ポセイドンとジュリアン双方に仕えているような状態である。


女神アテナ … 地上の覇権の奪取や人類の粛清を企てる神々から、愛と平和を守り抜く戦女神。彼女がソレントに与えた影響が、その後のふたりの人生をある意味決定づけた。


星沙 … 同じ聖闘士星矢における星矢×沙織のカップル。上記アルティメットコスモにおいて、「ジュリアン様を」守りたいと望むソレントに対し、アテナである沙織のために「ポセイドンの」協力を必要とする星矢がある依頼をし、結果、互いに仕える神を大切に想うふたりの戦士が激突する展開が用意されている。なお聖闘士星矢Ωにおいて星矢が沙織をひとりの女性として愛している旨明言されており、公式カプと言って差し支えない。

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