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タイトーメモリーズ

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たいとーめもりーず

タイトー(※現スクウェア・エニックス)が1970年代から1990年代にかけて発売していたアーケードゲームを収録したオムニバスソフト。

概要

タイトーが1970年代から1990年代にかけて発売していたアーケードゲームを収録したオムニバスソフト。PlayStation 2およびPlayStation Portableで5作品が発売されている。家庭用に初めて移植されたタイトルが43作品もある。基本的にタイトーが自社で開発・販売したタイトルが収録されており、そのタイトル数はアレンジ版を含めると100本以上になる。略称はタイメモ。

なお、日本国外では『Taito Legends』というオムニバスソフトがPlayStation 2(CD-ROM)、Xbox、WindowsでセガおよびEmpire Interactiveから発売されているが、本作とは別の作品である。

収録されたタイトルは25作品ずつで、このうち家庭用初移植も複数収録されている。

収録作品 タイトーメモリーズ 上巻

2005年7月28日発売

  • スペースインベーダー・カラー(1978年)

スペースインベーダーをカラーTVモニター仕様に改めたもの。画面もカラー表示となった。3枚の基板を折りたたんだ構成。

  • ルナレスキュー(1980年)

月面にいる遭難者を救うシューティングゲームである。『スペースインベーダー』のブームが終わった後、タイトーのゲームを設置しているゲームセンターでは、1台は必ずといっていいほどよく設置されていた、定番ゲームとなった。

  • アルペンスキー (1982年)

同名の競技を題材にしたスポーツゲームである。

プレイヤーを操作してゴールまでたどり着くタイムを競う。制限時間(変更可能、初期設定は2分00秒)を超過するとゲームオーバーになるが、一定の点数を取っていると制限時間が延長される。ステージクリアすると20秒増えるが、木や岩、他のスキーヤーに接触すると転倒し、10秒減る。3ステージ構成となっている。

  • フェアリーランドストーリー(1985年)

主人公のトレミーを操作し、大トカゲドラコリスクを倒して奪われた「ホーリージェム」を取り戻し、伝染病が蔓延したアルファルファ王国を救出する事を目的としたゲーム。同社のアーケードゲーム『ちゃっくんぽっぷ』(1984年)や『バブルボブル』(1986年)と似たゲームシステムであるが、『バブルボブル』とは異なり2人同時プレイはできない。

  • 奇々怪界(1986年)

巫女の小夜ちゃんが妖怪にさらわれた七福神を救うために戦うアクションシューティングゲームとなっている。

ステージごとに1人ずつ囚われた七福神を救出することが目的の任意スクロール型シューティング。近接攻撃のお祓い串と遠距離攻撃のお札を使いわけ、妖怪を退治しながら神社の境内を進み、道中に落ちている鍵を手に入れ、ステージ最後の部屋に待ち受ける大物妖怪を退治していく。

  • バブルボブル(1986年)

魔法によってバブルドラゴンに変身させられた主人公の「バブルン」と「ボブルン」を操作し、地下100階を目指し恋人を救出する事を目的としたゲーム。「泡」を題材にした独特のアクションを用いており、二人同時プレイにより優れた連携アクションを楽しむことができる。

  • ラスタンサーガ(1987年)

主人公「ラスタン」を操作し、最終ボスであるドラゴンを倒すのを目的としている。

ヨーロッパ風ファンタジー世界を舞台に、たくましい鋼の肉体を持つ蛮人の戦士ラスタンを操り、敵の城に乗り込みドラゴンを倒すアクションゲーム。

  • 功里金団(くりきんとん)(1988年)

主人公の格闘家・功里金団を操作し、クリス親子を助けだすことが目的。全5ステージ。ダッシュや大ジャンプ・小ジャンプなど細かい操作が可能で、それに応じて拳撃やキックなど多彩な攻撃を繰り出す。また、特殊操作で貫通弾の発射や、パワーアップとなるオーラを纏える。

  • サイバリオン(1988年)

ドラゴン型戦闘兵器「サイバリオン」を操作するアクションシューティングゲーム。

ゲーム開始前に基礎編と実戦編のふたつのモードを選択する。基礎編は初心者向け、実戦編が通常選ぶモードとして製作されている。基礎編はチュートリアルといえる内容で易しくなっており、各ステージのマップ、BGM、ボスは固定である。実戦編はランダムでマップ、BGM、ボスが変化し、得点が2倍となっている。また実戦編では後述のシナリオが展開され、展開によっては誘導ミサイルや支援機などの強化装備が得られる。

  • 地獄めぐり(1988年)

乱心した閻魔大王を改心させるため、小坊主の覚蓮坊(かくれんぼう、1Pキャラクター)、東仙坊(とうせんぼう、2Pキャラクター)を操作して地獄を巡る和風アクションゲームである。

  • キャメルトライ(1989年)

制限時間内に迷路の奥にあるゴールまでボールを導く事を目的としたゲーム。キャメルとは英語でラクダの事で、ラクダのコブの上をボールが転がっている様がタイトルロゴにデザインされている。

画面中央に表示されるボールを制限時間内にゴールへ誘導することがこのゲームの目的で、このゲームを際立った特徴は、ボール自体を操作するのではなく、背景の迷路部分を回す操作により常に画面中央に位置するボールを移動させるという手段である。迷路には重力が存在し、常に画面の上から下へとボールは移動しようとし、画面はボールを中心に保つようにスクロールする。迷路を回転させると画面の下方向へ常に重力が働くため画面を180度回転させると重力の方向も逆となる。

操作方法やゲームの内容は単純であるが、実際にプレイするとボールではなく背景を操作するという逆転した感覚に慣れるまでに時間がかかるために、のめり込むプレイヤーとそうでないプレイヤーの差がはっきりと出た。

  • ドンドコドン(1989年)

木こりの老人であるボブとジムを操作し、画面内の敵全てを倒す事を目的としている。

  • フリップル(1989年)

主人公を操作し、持っているブロックと同じマークのブロックに当てる事でブロックが消去されるシステムとなっている。

  • 嗚呼栄光の甲子園(1990年)

高校野球を題材としたコミカルタッチの野球ゲームで、出場校は架空である。同社のアーケード版野球ゲームは「草野球」以来5年ぶりである。

球場は1990年当時の阪神甲子園球場がモデルとなっているため、ラッキーゾーンが存在する。また、看板には過去に出されたタイトーの自社開発作品(アーケード作品のみ)が多く掲げられている。

1990年当時のルールが元になっているため、1チームの選手数は15人となっている。また、守備交代で野手を投手として登坂させることもできる。

  • マジェスティックトゥエルブ(1990年)

スペースインベーダーシリーズの第4作目に当たる。

タイトルは当時UFO関連の書物やテレビ番組等で話題となっていたアメリカの秘密文書MJ-12に由来する。

前作「リターン オブ ザ インベーダー」は外注で、独自デザインのインベーダーが前面に出されていたが、本作は再びタイトー自身が制作したため、タイトーオリジナルのインベーダーも多用されている。

  • ルナーク(1990年)
センシティブな作品

レンジャー部隊(MD版では『世界動物愛護機構』)の4人の主人公からプレイヤーキャラクターを選択し、絶滅の危機に瀕した動物たちを守るために密猟団と戦う。

攻撃力、ジャンプ力、体力の違う4人のプレイヤーキャラクターから1人を選び、様々な格闘技や武器を駆使して悪の密猟団(アーケード版では『密猟団・ブラックビーンズ』、MD版では『ベルサー動物保護法人』)を壊滅させるのが目的。

全7ステージ+ボーナスステージ1ステージ。4人同時プレイが可能。

  • プリルラ(1991年)

不思議な国ラディッシュランド。それぞれの街で時計じかけのネジを番人が守り、時間の流れが保たれていた。 しかし、そのネジを奪い、時間を狂わせる悪いやつが現われた。 危険を感じた発明家のおじいさんは街の少年・ザックと孫娘・メルの二人を呼んだ。そして、自分達の街を守るために発明した魔法の杖を託した。

  • メタルブラック(1991年)

キャッチコピーは「最終平和兵器。僕らは、もう、引き返せない。」

全6ステージで構成。後述するストーリーのもと、地球を破滅寸前に追い込んでいる知的生命体に対するため、プレイヤーは戦闘機「ブラックフライ」を操縦しゲームクリアを目指す。

ストーリーは割愛。

  • グリッドシーカー(1992年)

縦スクロールシューティングゲーム。

1991年に実際勃発した「湾岸戦争」から8年後の、1999年8月に再度勃発した「第二次湾岸戦争」という架空の設定で、資源の略奪を目的に隣国に侵攻してきたとある中東の大国を、同国が開発した世界を滅亡させるほどの威力をもつ最終兵器とともにプレイヤーである多国籍軍が制圧しに行くというストーリー。戦闘機や戦車などのグラフィックの多くは第二次世界大戦以降使用されているものをモチーフにしている。

このゲームの大きな特徴は「ボンバーの補充はアイテム取得に依らない」ところであり、自機に常時付随している「グリッド」と呼ばれるオプションに敵の弾を吸収し続けることでボンバー補充を行うという斬新なシステムを採用している。「グリッド」は無敵で何度敵の弾を受けても壊れることはなく、時として自機のバリアとして用いることができる。

2005年7月28日に発売されたPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ 上巻』へ収録されたものが家庭用ゲーム機への初移植である。

  • スペースインベーダーDX(1994年)

スーパーファミコンで、スペースインベーダーの誕生15周年を記念して発売された復刻版のヒットを受けて登場。アーケード版では、タイトーのゲームのキャラクターに置き換えたパロディモードを追加。なお本作は縦画面ではなく横画面仕様で開発発売された。

  • ダライアス外伝(1994年)

同社による『ダライアスシリーズ』のアーケード作品第3作目。自機であるシルバーホークを操作し、ベルサーを撃退して敵司令部と化した惑星ダライアスを奪還する事が目的。

ベルサーにより死の星と化したダライアスを脱出した人々が辿りついた惑星のひとつ、ヴァディス。新天地で平穏を取り戻したものの、人々の望郷の念は耐え難く、やがてダライアスへの帰還を決意することとなる。だが、帰還の準備が着々と進む中、恐れていたベルサーの攻撃が始まり、迎撃にあたったシルバーホーク部隊は次々と撃墜されていく。部隊の生き残り、ケイス・アーディンとアンナ・シュタイナーは、今や敵司令部と化した数百光年先のダライアスへの急襲を試みる。

ダライアスシリーズ全体のストーリーボードにおける時系列的な位置づけとしては、『ダライアス』(1987年)と『ダライアスII』(1989年)の間、ダライアス暦1642年の出来事となっている。

  • ライトブリンガー(1994年)

剣士のアッシュ、旅の修行戦士グレン、エルフのシスティー、魔法使いのヴォルドの4人(その内の1人)を操作し、

魔神復活を企む「ヴェノム」にさらわれた王女を助けるアクションゲーム。

  • エレベーターアクション リターンズ(1995年)

エレベーターアクションの続編。

エレベーターを用いたステージギミックは共通しているものの、スパイによる隠密行動を描いた前作とは打って変わり、今作では軍の特殊部隊とテロリストグループによる激しい戦いが描かれている。また、前作からかなり長い年月が経っていることもあり、従来の縦スクロール面に加え、新たに横スクロール面も登場するほか、ダッシュ移動が可能になる、二人同時プレイが可能になるなどのシステムが大幅に追加されている。

  • クレオパトラフォーチュン(1996年)

宝石を囲むパズルゲーム。

スフィンクスの悪巧みから神様を守って欲しいとプレイヤーに頼みに来る巫女パトラ子。このゲームの主人公。モデルはクレオパトラ。趣味はコスプレ。語尾に「~ですぅ」をつけるのが口癖(ただし、アーケード版においては普通の口調になっている)。

  • プチカラット(1997年)

科学と魔法が同居する世界「ジェムストーンズ」を舞台とし、プレイヤーは後述する12キャラクター(双子がいるが二人一組でカウント。隠しキャラも1人存在するので厳密には14キャラクター)の中から1つ選び、他のキャラと対戦して勝ち抜き最終的には12種類集めると願いが叶うと言われる「秘石」を全て集める事を目的とする。

ゲームシステムはタイトー社における『ブロックくずし』ものの元祖『アルカノイド』(1986年)に同社のアクションパズル『パズルボブル』(1994年)の「ぶつけてちぎって落とす」要素を加えている。

ここは科学と魔法が同居する世界「ジェムストーンズ」。その象徴であるオプティカル神殿には12種の「秘石」が埋め込まれていた。しかし、盗人のグロッシュラーが秘石を盗んでから魔法の勢力が強い者が世界を支配するようになっていった。

「12個の秘石が集まると願いが叶う」人々はそう信じていた。

そして時が流れ、科学文明が発展してくると、魔法で国家権力を握っていた者はその権力を保持するため伝説の秘石の噂を流して事態を沈静化させようとしていた。

タイトーメモリーズ下巻

2005年8月25日発売。

  • スペースインベーダー(1978年)

日本のアーケード史上最大のヒット作であり、タイトーによる純正品が約10万台、許諾先メーカーからのものが約10万台、許諾なしのコピー品が約30万台出荷されたと推定されており、ブームとなった1年半足らずの間に計50万台が日本中に出回った。

スペースは宇宙、インベーダーは侵略者を意味する英語で、侵略してくる宇宙人(インベーダー)を迎撃するシューティングゲームである(ゲームコンセプトについては「開発」の節で解説)。画面上方から迫り来るインベーダー(敵キャラクター)を、左右に移動できるビーム砲で撃ち、インベーダーを全滅させることを目的とする。時々、上空に敵母艦のUFOが出現し、これを撃ち落とすとボーナス点を獲得できる。

  • スペースインベーダー・パート2(1979年)

スペースインベーダーシリーズの第2弾。

分裂インベーダーやUFOがインベーダーを補充するなど多数の変化を加えた。またレインボーに成功すると“レインボーボーナス”として500点が入った。今でこそ当たり前になった高得点者のネームエントリーは、『II』が最初。今日のようなランキング形式ではなく、その日の1位のプレイヤーの名前と得点だけが登録され、初期状態のスコア表示「TAITO」の文字に変わってプレイヤーが登録した名前が表示された。ネームはアルファベット大文字で10文字まで登録できた。電源投入時のハイスコアは5000点。インベーダー1匹10〜30点、最大のボーナス点でも500点(点滅UFOとレインボーボーナス)なので、5000点を出すのはある程度の熟練が要求され、ネームエントリーが出来るのは当時のプレイヤーの憧れだった。中にはネームエントリー目的で、プレイする前に電源を落とし高得点をリセットしていた者もいたほどである。しかしながら、『インベーダー』ブームは既に退潮になっており、ドットイート系や『ギャラクシアン』といった後続ゲームへと変化していた。

日本でコンピュータプログラムに著作権が認められるきっかけとなった作品である。

  • クレイジーバルーン(1980年)

左右に揺れる風船をSTART地点からGOAL地点まで移動させるとステージクリア。道中はイバラによりコースが形成され、イバラに触れると風船がパンクし風船の持ち数が1つ減る。GOAL地点ではクリア時ボーナス点の表示がありステージ所要時間により20点ずつ減点され、いずれ0点になるがクリア時ボーナスが無くなる以外のペナルティは無い。風船持ち数4つが無くなるとゲームオーバー、10,000点でエクステンド(ともに標準設定時)。全48面。

  • バルーンボンバー(1980年)

シューティングゲーム。

1ボタンで大砲を撃ち、左右移動する敵が徐々に下がってくる、風船爆弾を全滅させるのが目的。

爆弾を地面に落としてしまうと穴が開いて自機の行動範囲が制限されていく。

  • QIX(1981年)

タイトーアメリカが開発した本作は現地で人気を博したことから、急遽日本でも導入が決まった。「全米人気No.1」という触れ込みで設置を増やし、日本でもヒット作となった陣取りゲームである。

プレイヤーは四角で構成されたフィールド内にあるマーカー(自機)を動かし、QIXと呼ばれる線状の物体(生物)に触れないようにしながらフィールドの領域内にラインを引いて面(エリア)を作る

。エリアの総面積が各ステージで要求している占有率に達するとQIXが消滅してクリアとなり次のステージへと移る。

  • ワイルドウエスタン(1982年)

アクションゲーム。

馬(シェリフ)の移動、ダイヤルスイッチ(弾の方向決定と発射)とボタン(アクション)でシェリフを操作し、プレイヤーに向かって弾を撃ってくる敵をやっつけることが目的。

  • エレベーターアクション(1983年)

アクションゲーム。

プレイヤーはスパイに扮し、敵地に潜入して機密文書を奪取し、脱出することが目的である。

アーケード版の第一作目は、難易度がかなり高い。次のような特徴がある。

4面で背景が1周するが難易度は上がっていく。クリアボーナスは面ごとに、1000点、2000点、3000点…となり、最高9000点まで増える。

また、一定時間が過ぎてもクリアできない場合、突然BGMが変わり、敵の動き、出現数が最高難度の状態になり、赤いドアからも敵が出現するようになる。自分の動きは遅いままであるため、ビルの地下から脱出にこぎつけるのが困難になってしまう。また、エレベーターの操作性が悪くなり、各階移動途中のエレベーターの操作はできなくなる。

この状態になると面クリアしない限り、ミスをして次のプレーヤーが出てきても状態が解除されないため全滅してしまう危険がある。BGMが変わる前に素早く書類をすべて盗んで、速やかに脱出する必要がある。

  • ちゃっくんぽっぷ(1983年)

主人公の「ちゃっくん」を操作する。各面ではオリに囚われたハートを解放し、ちゃっくんを出口まで到達させるとクリアとなる。ちゃっくんはレバー操作で立体的な迷路の中をジャンプや天井張り付きなどのアクションを交えて移動する。レバー上入力で飛び上がることが出来、床に両足が付いていると1キャラ分、片足だと半キャラ分飛び上がることが出来る。飛んだ先に天井があると張り付くことが出来る。2つのボタンで、それぞれ左右方向へ爆弾を投げる。

障害として、迷路内には敵キャラクターの「もんすた」がいる。画面上部にはタイマー役の「まいた」がいて、「まいた」が画面右上の迷路の出口を塞ぐまでに、出口に到達する必要がある。

  • フロントライン(1983年)

青い軍服を着た主人公を8方向レバー(移動)、ダイヤルスイッチ(拳銃・手榴弾・砲塔の方向決定と火器の発射)とボタン(手榴弾の投擲と車両の乗降)を操作して、最終地点にある敵司令部を倒せば次のステージへ進める。ダイヤルスイッチで拳銃(車両の場合には砲塔の火器)と手榴弾の発射方向を操作でき、進行方向以外の方向を攻撃できる。

歩兵しか出ないゾーンを抜けると、画面内に放置されている青い車両(装甲車、戦車)があって乗降可能になる。青い車両は主人公が乗っていないと攻撃目標にはならず、被弾しても破壊されない。また、敵にとっては移動障害になる。

  • 影の伝説(1985年)

アクションゲーム。

江戸時代末期を舞台とする純和風の世界観を採用しており、プレイヤーは忍者「影」を操作し、「雪草妖四郎」率いる魔性の軍団に攫われた霧姫を救出することが目的。

江戸時代末期、魔界の国より甦りし"雪草 妖四郎"が魔性の軍団を形成し、日本の世をおびやかすようになっていた。

ある日のこと、城主の姫"霧姫"が軍団に捕われてしまった。 そこで、城主の指名を受けて数々の武芸者達が、軍団の屋敷を目指したが、誰1人として帰城した者はいなかった。その時、ある若者が姫を救出すべく魔城へと走った。その若者とは、伊賀の里の忍者"影"である。

  • ニュージーランドストーリー(1988年)

タイトルの通り、舞台はニュージーランド。主人公のキーウィ「ティキ」となり、さまざまなアイテムを使いつつ敵を倒しながら、ヒョウアザラシにさらわれて囚われの身となった仲間たちと恋人の「ピューピュー」を助けることが目的。

『フェアリーランドストーリー』から続くタイトーのキャラクターアクションゲームで、そのキャラクターと軽快な音楽で人気が出たが、アクション要素が多く1つのステージが長いため簡単にクリアできるゲームではなかった。全5ワールド20ステージ、1ワールド4ステージ構成となっている。

  • ラスタンサーガ2(1988年)

『ラスタンサーガ』シリーズの第2弾である。

主人公が「ラスタン」の称号を得る前であり、時系列的には前作よりも以前の話である。

移動速度の遅さを始めとした操作性の悪さや単調な敵の行動パターンから、ゲームとしての評価は低い

  • レイメイズ(1988年)

自機「オルガナイザー」を操作し、敵を避けながら迷路内に点在するエナジープレートを全て取って脱出するという内容になっている。

元暴走族の主人公・緑川理香が、さらわれた弟・緑川誠を助け出すため、オルガナイザーを駆って迷路に挑む。

  • インセクターX(1989年)

昆虫をモチーフとした敵を倒していくサイドビューの横スクロールシューティングゲームである。

昆虫族の勇者ヤンマーは、昆虫界を襲う敵昆虫軍団と戦ったものの敗れ、人間の少年に助けられた。敵が昆虫界を征服していることを知ったヤンマーは再び立ち上がり、戦いに向かう。

  • カダッシュ(1989年)
センシティブな作品

戦士、魔法使い、僧侶、忍者の4人から主人公を選択し、悪魔バーログを倒してサラサ姫を救出するのを目的としている。

  • バイオレンスファイト(1989年)

対戦型格闘ゲーム。

路上でのストリートファイトを題材にしており、4人の主人公から1人を選択し、格闘によって勝ち抜いていくシステムとなっている。

  • ガンフロンティア(1990年)

本作は、その演出面において現在でも特に評価が高い。当時のシューティングゲームとしては珍しかったストーリー性、西部開拓時代を彷彿とさせる舞台設定、リボルバー拳銃をモチーフにしたメカニックデザインといった独特の世界観が展開されている。またゲーム中においても、印象的なBGMや効果音に加えて、各ステージボスの派手な登場・撃破シーンなど、数々の意欲的かつ斬新な演出が盛り込まれていた。これらが後続に与えた影響は非常に大きく、本作で用いられた手法は、その後の様々な作品において窺うことができる。特に1996年にライジングが発表した『バトルガレッガ』は、製作者が「ガンフロンティアのようなゲームを作りたかった」と公言している通り、本作のオマージュと言える外見の作品となっている。また、本作における弾丸をかたどった棒状の敵弾は、その進行方向が直感的に判別しやすいため、後の弾幕系シューティングにおいて「針弾」として多く採用されている。

22世紀初頭、宇宙開拓時代を迎えた人類は、ゴールドラッシュの流れに乗って、辺境の惑星へ次々と移民していった。そんな開拓惑星のひとつグロリアでは、開拓団の人々が夢と希望に胸を膨らませながら平和に暮らしていた。しかしそんなある日、宇宙海賊ワイルドリザードが大軍団を引き連れて突如襲来。多くの住民が殺害され、残った人間も奴隷として過酷な生活を強いられていった。

そして時は西暦2120年。荒れ果てたグロリアの空に赤と青の戦闘機が飛翔する。グロリアの軌道上ステーションに滞在していたことでこの惨事を逃れたジェイ・リバティとフリーダム・ケネディは、新鋭機であるデスペラードを駆り、グロリアを解放する勇士として立ち向かう。開拓団のとある少年は、その当時幼かったころに起きた出来事を振り返る。

  • ハットトリックヒーロー(1990年)

横スクロール方式のサッカーゲーム。スピーディでテンポの良いゲーム性と派手な演出が当時としては特徴的であった。

世界8カ国の中から1か国を選び、エースストライカーとなる選手を1人選んでゲームスタートとなる。試合は制限時間制で、相手チームより多く得点することによって、勝ち進んでいく。負けか同点の場合、選手の体力が無くなるとゲームオーバー。7カ国に勝つと優勝となり、エンディングである。簡単な操作で高等テクニックが繰り出せるようになっている。また、ラフプレイによる反則が出せるのも大きな特徴である。

  • ミズバク大冒険(1990年)

水と森林があふれる平和なウッディレイクに、火の国から現れたファイヤーサタンの配下によって住人が捕えられ大混乱となった。かつてファイヤーサタンからウッディレイクを救った魔法使いの子孫である「ヒポポ」が、代々伝わる水の魔法を利用してウッディレイクを守るというストーリー。

ヒポポを操作する。攻撃ボタンでミズバクダン(ミズバク)を投げる。ボタンを連打すると連続して投げることもでき、ボタンを押しっぱなしにすることでミズバクダンを大きくすることが出来る。 ミズバクダンは投げると一定回数までバウンドし、バウンドし終わるか何かにぶつかると水が放出され、地形に沿って流れて行く。この水は敵に当たると気絶し、気絶した敵に再度攻撃か接触することで吹き飛ばすことができる。吹き飛ばした敵を別の敵に当てて行くと高得点。また、流れた水にヒポポが乗ると高速で移動でき、ステージギミックを動かしたりアイテムを移動させることが可能。

全7ラウンド17ステージ。通常ステージはゴールとなる扉に入ることでクリア。ボスステージではクリアするごとにどちらかの扉を選ぶ演出が入り、それにより次のステージが変化する。ステージ内には隠し扉が存在し、それに入ると特定の部屋を経由してワープすることが可能。

なお、敵もしくはその攻撃と接触したり、岩や鉄骨に潰される、あるいは針山に落ちるとミスとなる。

  • アラビアンマジック(1992年)

主人公はラシッド王子、リサ姫、シンドバット、アフシャールの4人。

バランテスを倒すこと、宝石を7つ集めて、魔法で猿の姿に変えられてしまった王様の呪いを解き救出することが目的である。

  • あっかんべぇだぁ〜(1995年)

スペースインベーダーシリーズの第5作目に相当するシューティングゲームである

前作までと異なり、敵も味方もお笑い系キャラクターがそろったギャグ調のシューティングゲームとなっている。また、クラシック音楽のアレンジや同社の他ゲームからの客演もあり、コナミのギャグシューティングゲーム『パロディウス』の影響を受けていると考えられる。

  • 逆鱗弾(1995年)

シューティングゲーム。

自機を操作し、ショットボタンとボムボタンで攻撃を行う。タイムトラベルによって歴史を変えさせ、人類を絶滅させようとするギアンディガスを倒すことが目的。

  • パズルボブル2(1995年)

同社による『パズルボブルシリーズ』の第2作目。

前作に引き続き主人公の「バブルン」および「ボブルン」を操作し、発射台から泡を打ち出し同じ色の泡を3個以上つなげることで消すことができるゲームシステムとなっている。

  • レイストーム(1996年)

シューティングゲーム。

本作のストーリーは、レイフォースとは別の並行世界の出来事として描かれる。

地球人類が恒星間航行を実現して100年あまりが経過し、植民惑星をオリオン腕全域まで延ばした時代の物語。地球政府、特に植民惑星の統治目的で設立された地球/太陽系連合軍の軍事力に物を言わせた圧制に反発した急進的植民惑星諸国は、セシリア星系第二惑星「セラフィム」の第二衛星「セシリア」を拠点に「セシリア連合」を組織し、反逆を開始。地球および地球に賛同していた植民惑星を僅か24時間で武力制圧、そして「地球」の破壊を宣言した。

一方、セシリアから亡命してきた「バルカ機関」はセシリア星系でサルベージされたオーバーテクノロジー「LAY」を基に、開発中の最新鋭機「R-GRAY(アール・グレイ)」全13機を使用したセシリア制圧作戦 OPERATION "RAYSTORM" を発動する。

  • Gダライアス(1997年)

ダライアスシリーズの第4作目。

キャッチコピーは「君は生命(いのち)の誕生(はじまり)を見る…」。

幾多の戦乱の後、平和と繁栄を手にした惑星アムネリアの人々は宇宙開発に乗り出し、アムネリアの衛星ブレザへの移住を果たす。

50年後、アムネリアのもう一つの衛星マーサの獲得を巡り、アムネリアとブレザの間で星間戦争が勃発する。軍事競争の果てに、宇宙そのものを消滅しかねないほどの強力な威力を持った兵器「A.N.(ALL NOTHING)」が生み出され、ブレザは消滅してしまう。

ようやく過ちに気付いた人々は、兵器を捨て、再び平和への道を歩み始める。 だが、オーバーテクノロジーであるA.N.の出現は、宇宙の平和を守る謎の機械生命体軍団「THIIMA(アムネリア語で“死を司る者”の意)」の目覚めを促してしまい、アムネリアはTHIIMAの襲撃を受ける。偵察部隊程度の戦力を相手に、アムネリア王立宇宙軍は全滅してしまう。

ここにきて、アムネリア王は、敵軍の機体コアと禁断の力A.Nを組み合わせた最新鋭戦闘機の建造を決断する。

そして、かつて初代アムネリア王を導き、世界に平和をもたらしたとされる伝説の鳥「シルバーホーク」の名を冠した機体は2名のパイロット、サムラック・ライダとルティア・フィーンを乗せて飛び立つ。

タイトーメモリーズ2上巻

2007年1月25日発売。

  • スペースチェイサー(1979年)

スペースシップを操作しながら、全てのドットを取る。

敵ミサイルは最初赤のみだが、もう一つ白も出てくる。追いかけ方は他のドットイートと比べて1面早々からかなりの執拗ぶりでプレイヤーを選ばんばかりである。

  • グランドチャンピオン(1981年)

レースゲーム。

ステアリング、シフトレバー、アクセルペダルを使ってレースを行い、6位までに入賞すると次のステージへ進むことができる。また、7位以下、タイムが0になるとゲームオーバー。

この時代の作品としては珍しくピットインの概念が盛り込まれている。 自車がアザーカーとの接触等よりダメージを受けると速度が著しく落ち、ピットインを促す表示が出て、暫く走ると左側にピットエリアが現れる。そこで修理を行わないとレースに復帰できないが、ピットエリアは平坦な一本の直線路上でないと現れない(蛇行路中やトンネル内では、そのエリアを抜けるまで現れない)ので、クラッシュした場所によっては順位を大きく落とすことになりかねない。

  • タイムトンネル(1982年)

デコイチを操作し、新幹線などを初めとする障害物を避けつつ、それぞれのステージで課せられたノルマを達成した上でゴールに到達させる。 田園、都市、宇宙の3ステージでループする。ループするにつれて新幹線・お邪魔キャラ・牛の動きが速くなり、難易度も上がる。

  • THE運動会(1984年)

日本の学校に特有の行事、運動会をモチーフとしたスポーツゲームである。

7種類の種目を勝ち抜く。以下の条件を満たさないとギャル1人失格となり、残りのギャルが0人になるとゲームオーバー。種目が終わると表彰式となり、2周目が始まる。同時にプレイできる人数は4人(テーブル筐体に限定)だが、ゲーム画面内で4人同時のプレイはできず、1Pと2Pの競技が終わると画面が反転し、3Pと4Pの競技が始まる。

  • べんべろべえ(1984年)
センシティブな作品

ダミちゃんを操作し、燃え盛るビルの中に取り残された新潟のなおちゃんを救うのが目的。

  • リターン オブ ザ インベーダー(1985年)

スペースインベーダーシリーズの第3弾。

前作である『スペースインベーダー パートII』から約6年ぶりに発表された作品であり、パワーアップやチャレンジングステージなど、様々なシステムが追加されている。

基地を守る砲台 XEROVY を操作しながら敵を倒していく。砲台が全滅するか、または残機が何機あってもインベーダーが画面の一番下まで占領されるとゲームオーバーとなる。全20ステージ構成で、ステージ20をクリアするとステージ1の敵配置に戻り、3周目まではスタート時のインベーダーの位置が下がることで難易度が上昇する。ステージ99をクリアすると1周目のステージ1に戻る。

  • 黄金の城(1986年)

中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台に、暗黒の支配者ギルダスに奪われたマイトレーヤ姫と財宝を取り戻すため、黄金の城に乗り込んだ剣士ガリアノスの戦いを描くアクションゲームである。操作はジョイスティック1本とボタン3個で行い、ジョイスティックの左右で前進と後退、上下で盾によるガードの位置変更(上中下)、ボタンはそれぞれ剣による上段、中段、下段攻撃に対応している。

また、ガリアノスは最初は全身に鎧を着けているが、攻撃を一度受けるとその部分の鎧(ヘッドギア、胸当て、脚甲)が剥がれ落ちて体が無防備になってしまい、鎧のない場所にもう一度攻撃を受けてしまうとミスとなるシステムになっている。盾も攻撃を受けるとやがて光り出し、最後は欠けてしまうが、時折現れる金の盾を入手すれば、盾は消耗しなくなる。また、鎧は水晶玉を割ることによって復活する。

ステージは全4面構成で、1~3面では前方より飛んでくる火の玉や剣などを防御したり撃ち落したりしつつ前進する横スクロールアクションパートと、各面3人ずつ登場するボスとの一騎討ちパートを交互に繰り返し、最終面では横スクロールはなく最終ボスであるギルダスとの一騎討ちのみを行う。倒された後に骸骨男ガイウスとなって蘇ったギルダスを倒すとエンディングとなるが、そのまま1面に戻って2周目が始まる。

  • キック アンド ラン(1986年)

ジャンルはスポーツゲーム(サッカーゲーム)。

自分のチームを操作。

後半戦で点数が同点になると、PK戦が行われる。これに勝利しないとゲームオーバーになる。

  • スクランブルフォーメーション(1956年)

スタート地点の永田町(国会議事堂)を始め、国立代々木競技場や取り壊し前の後楽園球場、赤坂、銀座、西新宿などの市街地が再現されている。日本国外版のタイトルは「TOKIO」。

19XX年、巨大隕石の落下と同時に突如として大都市東京を襲った謎の飛行物体は、東京の首都としての機能を停止させてしまった。日本中は大パニックとなり、日本政府は国連にSOSを発した。これに対し国連は、米ソが極秘で共同開発し、日本で最後の調整を終えたばかりの最新鋭戦闘機「バイプレーン」の実戦投入を決定した。キミは捕らわれている仲間たちを助けながら、彼らとフォーメーションを組んで敵を打ち破り、東京に再び平和を取り戻せ! 国会議事堂の地下深くの格納庫より、今キミは飛び立った……。

自機「バイプレーン」を操作する。敵や敵弾に自機が当たるとミスとなり、自機が全て無くなるとゲームオーバー。敵の出現パターンなどが完全に固定されたループゲーム。

  • イグジーザス(1987年)

コスモファイターロビンを操作する。ショットボタンではショットとミサイルを発射し、オプション装備時にはオプションボタンで前方に射出できる。

各ステージ最後に出現するボスを倒すか一定時間逃げ切れればステージクリア。

ステージ中盤では隕石、触手などの障害物が行く手を阻む。

全4ステージ構成となっており、4面をクリアするとエンディングとなるがスタッフロールなどはなく、そのまま1面に戻って2周目が始まる。

  • スーパークイックス(1987年)

ジャンルは陣取りパズルゲームである。QIXの続編である。

ゲーム性は前作を踏襲しているが、開発は日本の金子製作所(カネコ)が手掛け、ハードの性能の向上によりグラフィックやサウンドなどは時代に合わせて美麗に進化し、前作の無機質な世界観から一転して明るいグラフィックで構成されたものとなった。

尚、本作の各ラウンド内に隠された絵を陣地を囲むことによって表示させていく仕様は、後に登場するクイックスの派生タイトルの基本システムの先駆けでもある。

マーカーを操作。ボタンを押しながらマーカーを操作して線を引き、画面上で動いているクイックスやスパークに当たらないように囲むと自分の陣地となる。ボタンを押していないときは既に引いた線の上しか移動出来ない。陣地を囲むとランダムでアルファベットの文字やアイテムが出現する。全16ラウンド(ループ制)。

  • レインボーアイランド(1987年)

前作(バブルボブル)のエンディングで「泡はきドラゴン」の姿から人間に戻ったバビーとボビーの兄弟が、両親より授かった虹の魔法を使って敵を倒しながら冒険するというもの。翌年には、序盤の難易度を高くし後半の難易度を抑え、面の順番を入れ替えると同時に、永久パターン対策も行われた、「エキストラ・バージョン」(レインボーアイランド・エキストラ)も稼働された。

虹の魔法によってかけた虹は攻撃手段であると共に足場として高い所へ移動する際に使うことができ、これを利用して進んでいく。前作では固定だったステージ画面は、上方向へ縦にスクロールする方式になりシステム面は大きく異なるが、キャラクターやアイテムなどデザイン的なものは前作と同系統のものになっている。

各ステージごとのダイヤモンドを集めるという条件を満たすことで隠しステージが現れたりするなど、前作と同様にゲーム中には隠し要素が多い。やり込み要素が多いとも言えるが、これらの要素によりゲームバランス的には高次面ほど難易度が低くなっていく。全部で10の島(うち隠し3つ)があり、1つの島はそれぞれ4つのラウンドから構成される。各島ごとに統一されたテーマの背景・敵キャラクターが登場する(たとえば1面は昆虫、3面はホラーなど)。とりわけワールド5の『アルカノイド』、ワールド8の『フェアリーランドストーリー』、ワールド9の『ダライアス』、ワールド10の『バブルボブル』などはBGM・効果音まで元のゲームのもじりとなっている。

主人公の人間状態のバビー(プレイヤー2は青色のボビー)を操作する。

  • オペレーションサンダーボルト(1988年)

1987年に同社より発売されて人気を博した、『オペレーションウルフ』の続編である。

キャッチコピーは『不可能を可能にする鉛の男達』。

専用筐体に取り付けられたモデルガン(イングラム MAC10をモデルにしている)を操作し、通常武器のマシンガン(トリガー)と特殊攻撃のロケット弾(銃口左側ボタン)を駆使してステージを進める。どちらも弾数に制限があるが、ステージ中に登場するアイテムを取ることで補給できる。弾薬の他にも、体力回復ドリンクや照準を表示させるレーザーサイトなど、様々なアイテムが出現する。

全8ステージ。前方スクロールステージ(拠点移動)と左方向横スクロールステージ(拠点攻略)が交互に繰り返される(最終ミッション8は旅客機機内を後方から前方に進んでいく)。各ステージの突き当りまで到着するか、そこに待ち受けるボスキャラを倒すとステージクリア。前作と違いステージ選択はできない。

なお、最終面でプレイヤーが死亡すると強制ゲームオーバーとなり、コンティニューできないが二人同時プレイの場合はコンティニュー可。また、パイロットが死亡した場合はバッドエンドとなる。

アメリカ人を乗せた飛行機がハイジャックされた。テロリストグループは当局に対し、24時間以内にテロリストの囚人が解放されなければアメリカ人人質は死刑になると通告した。ハイジャックされた飛行機はアフリカのカルビア空港に着陸し、人質はいくつかの異なる場所に隠された。

CIA長官は、1年前に南米で「オペレーションウルフ」を実行したロイ・アダムスに人質の救出を要請した。ロイは、グリーンベレー時代の仲間であるハーディ・ジョーンズと共に、再び任務に就くのだった。

  • コンチネンタルサーカス(1988年)

フォーミュラーカーである『F1』をモチーフとしたタイトーのレースゲーム。

3Dレースゲームである。筐体は天井がある一体型で、横の開口部から乗り込む。同社のグランドチャンピオンと外観形状が類似している。

実際の自動車の操作系を模したステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバーの4つの装置でプレイヤー車を操作する。全8ステージ構成。

  • 中華大仙(1988年)

金斗雲に乗った仙人マイケル・チェンを操作し、敵を倒しながら修行の旅をする。全5ステージ構成。

  • 飛鳥&飛鳥(1989年)

自機・飛鳥を操作する。残機制で、敵や敵の攻撃に接触するとミスになり、ストックを1機失う。全4ステージ。

  • S.C.I.(1989年)

レースゲーム。同社から稼働された『チェイスH.Q.』(1988年)の続編で、カーアタックゲーム第二弾である。なお、タイトルの「S.C.I.」は、Special Criminal Investigation(特別犯罪捜査官)の略であり

前作同様、覆面パトカーを運転して逃走する犯人の乗った車とカーチェイスを行い、制限時間内に逃走車を破壊させて逮捕するという内容。前作と同じく、回数制限のターボスイッチにより、急加速で逃走車との距離を詰めたり大きな破壊を与えることが可能。また、犯人の車への体当たりのみで少しずつ破壊させていた前作とは違い、ハンドルについたボタンを押すことで犯人の車を銃撃して少しずつ破壊させることが可能となった。今作の覆面パトカーは、日産・フェアレディZ32を模したクルマである(前作はポルシェ・928を模したクルマ)。

犯人を逮捕する5ステージと爆弾の仕掛けられた工場に人質を救助に向かう最終ステージの全6ステージ構成。最終ステージのみ、コンティニュー不能。

  • ダライアスII(1989年)

ダライアスシリーズの第2作目。

前作『ダライアス』(1987年)から引き継いだ多画面筐体の迫力に加え、本作から激しいラスタースクロールや音声演出、BGMと合わせたステージ展開など後のシリーズに引き継がれる演出技法を数多く取り入れ始めた作品である。ゲームシミュレーションビデオ『ダライアスII』では、本作リリース前年(1988年)にリリースされた『ニンジャウォーリアーズ』に続く脅威の大型筐体ゲームと紹介されている。

ラウンド分岐の形状は前作と同じだが、ステージの内容は異なり、1面は太陽表面上、その後、水星、金星、月、地球、火星を舞台に戦闘を続け、木星にて最終決戦、という構成になっている。

ダライアスシリーズ全体のストーリーボードにおける時系列的な位置づけとしては、『ダライアス外伝』(1994年)と『ダライアスバースト』(2009年)の間、ダライアス暦1813年の出来事である。

1PはプロコJr.が乗る赤いシルバーホーク、2PはティアットYOUNGが乗る青いシルバーホークを操作しながら敵を倒していく。全28ゾーンあり、 Aゾーンから分岐する全7ステージをクリアするとゲームオーバー。

  • チャンピオンレスラー(1989年)

プロレス。

8名の架空のレスラーが登場し、様々なプロレス技を駆使し相手を倒すアクションゲームとなっている。

それまでのプロレスゲーム主流のリング全体を見下ろした形のゲームだが、ダイビングヘッドバットやスピニング・トーホールドのような珍しい技、スモールパッケージホールドやパワーボムからのピンフォールなど当時としては多彩な技を出すことが出来た。

ザ・サムライとコブラ・ブラッディー・ジョーのみマネージャーが味方についており、試合中はリング外をうろうろしている。また味方レスラーが劣勢になるとリング内に凶器を投げ入れたり、敵レスラーがリング外に転落すると凶器攻撃を行う。

  • ファイティングホーク(1989年)

操縦ファルコンを操作しながら最終目標のドラゴンバットを撃墜していく。全5ステージ+1×1周。

  • スペースガン(1990年)

ジャンルは1人称視点のSFガンシューティング。キャッチコピーは『銀河を席捲する恐怖!多弾式高性能銃でモンスターたちを撃て!!』『人質たちを救出せよ!指令は今、下された。』。

同社製ガンシューティングゲーム『オペレーションサンダーボルト』から二人同時プレイ要素を引き継ぎつつ、プレイヤーショットの弾数無限およびエネルギー残量制化、ペダル操作による後退、ポンプアクション動作を取り入れた新たな操作系などが特徴。

筐体に据え付けられた銃とフットペダルを使い、ステージ内に囚われている捕虜を救出しながら敵を倒しつつ進んでいく。

2039年、宇宙開拓時代。ある船から発せられた救難信号を受信した宇宙軍兵士は救助に向かうが、船内には脅威のモンスターが満ちていた。

  • ニンジャキッズ(1990年)

正義の人形である4人の「忍者キッズ」から主人公を選択し、人形達の居住地に悪魔を召喚しようとする悪の組織を倒すのを目的としている。

  • ダイノレックス(1992年)

仙波隆綱がプロデュースした「ガンフロンティアプロジェクト三部作」の第三弾として開発されたが、最終的には正式なプロジェクト第三弾作品ではないとされた。

人と恐竜が共存していたと思われる世界で、アマゾネスの女王を得るのにふさわしい王「ダイノレックス」を決める戦いがあった。その方法は、手なずけた恐竜を他の候補者の恐竜と戦わせるというものである。敗者はプテラノドンに連れ去られるという過酷な勝負を制し、ダイノレックスになるものは誰か。

タイトルのとおり、いくつかある恐竜のうち一つを選んで操作する対戦型格闘ゲームである。フィールドの左右の幅が広く、吹き飛ばし攻撃を行った際、吹き飛ばされた恐竜に注視されることが一つの特徴である。それを利用して追い討ちを仕掛けるのも本作の醍醐味の一つである。なお、1Pおよび2Pの位置を入れ替えて戦うことは出来ない。

ゲームプレイ中のストーリーに関しては、候補者を目指す男がアマゾネスの女王のいる地アウヤンテプイを目指しながら他の候補者たちと対決していくというものである。ステージ間では、プレイヤーである候補者の視点が演出として表される。ガンフロンティア、メタルブラックと同様に演出がよくまとまっている作品である。

もともと海外に輸出することを前提として製作されたため、端から見れば洋ゲーの雰囲気を持つ。その後、諸事情により日本で販売することになった。日本で販売するにあたり、ヘリコプターを自機に変更したシューティングゲーム案もあったが、当時の『ストリートファイターII』ブームもあり対戦格闘ゲームとして開発が進められた。

8方向レバー、2ボタン(パンチ、キック)で操作。デフォルト設定では3試合2本で勝利すれば次のステージへ進める。全7ステージ+1。

一つの特徴として恐竜に雄たけびを上げさせてPowerを溜める事ができ、これを消費する事で吹き飛ばし攻撃、追い討ち攻撃を行う事ができる。

  • レイフォース(1994年)

本作は好評を博し、後年にタイトルの「レイ」を作品名に継承したシューティングゲームが2作品リリース、それらは後付けで本作も含めて「レイシリーズ」と通称されるようになった。これにより本作は遡って「レイシリーズ」の第1作目と定義されている。

プレイヤーは自機である「X-LAY」を操作し、暴走して人類無差別殺戮を行っているAIシステム「Con-Human」を破壊することが目的。ゲーム中では(各面開始時の面数・タイトルを除き)文字を使用せず映像演出のみでストーリー展開することが特徴。

ロックオンレーザー用の2つのボタンで自機「X-LAY」を操作し、アイテムを取ることでショットの威力強化やロックオンレーザーの同時発射数の増加をしながらステージを進める。全7面×1周。

  • バブルメモリーズ(1996年)

キャッチコピーは『こんどのアワはでっかいぞ!』

『バブルシンフォニー』に続く『バブルボブル』の後継作。泡はきドラゴンのバブルンとボブルンが吐いた泡で敵を閉じ込めて、それを割ってやっつけるというバブルボブルのゲームデザインを継承しつつ新要素を取り入れた。実写取り込み背景や輪郭線の薄いフラットな色彩のキャラクターなど前年に発売された『パズルボブル2』とヴィジュアルコンセプトを共有している。

新たな要素として、泡吐きボタンを押したままにするとプレイヤーであるバブルン(プレイヤー2はボブルン)にエネルギーが溜まり、ボタンを離すと通常の4倍の大きさの「巨大バブル」を吐いて、複数の敵を一つの巨大バブルにまとめて閉じ込めることができる。etc…

キャラクターの移動速度が低下する水中地形が登場。操作をしなければ沈下し、ジャンプボタンで浮上する。

バブルシンフォニーと同様に1人プレイでゲームオーバーになってもコンティニューが可能。

あるところに「レインボーアイランド」と呼ばれる島があり、かつてその島の住人がさらわれる事件が発生したが、虹の魔法を身に付けた2人の少年兄弟「バビー」と「ボビー」の活躍によって、事件の黒幕である暗黒大魔王は倒され、住人はすべて救出された。

その後のレインボーアイランド。その中心には「レインボータワー」という塔が建っていて、島の平和の象徴とされていた。バビーとボビーは村人とともに平和な日々を過ごしていた。

ところがある日、どこからか悪者が現れてバビーとボビーに雷を落とし、泡吐き竜の姿へと変えてしまい、更に村の宝で竜から人間の姿に戻す魔法の薬「レインボーポーション」を奪い、それを7つに分割してしまった。悪者はそのまま塔へと篭城した。

泡吐き竜に変えられたバビー(バブルン)とボビー(ボブルン)は、レインボーポーションを取り戻し、悪者を倒すべく塔へと向かった時、そこにはかつて2人が倒したはずの暗黒大魔王の姿が……。

歴史は、再び繰り返す……。

タイトーメモリーズ2下巻

2007年3月29日発売。

  • フィールドゴール(1979年)

ジャンルはアクションゲームである。『ブロックくずし』アレンジしたゲームだが、アメリカンフットボールをモチーフにしている。

パドルコントローラで操作、ボールを跳ね返す。ゲームが進むと短くなる点も『ブロックくずし』と同じだが、型は長方形でなく、隅を丸めた長円形。色は1プレイヤー側がピンク、2プレイヤー側が緑で、得点表示域も同種の色分けがされている。これは『インベーダー』など、当時のタイトーのゲームに共通して見られる特徴である。

  • フェニックス(1980年)

プレイヤー機は2方向レバーで操作、2ボタンのうちショットボタンが攻撃、バリアボタンは1面につき1回だけ敵の攻撃や体当たりを防ぐことができる。ステージは全5面構成。

鳥の群集を倒す。しつこい飛び方をする。

  • ポラリス(1980年)

シューティングゲーム。

色は黄色で、プレイヤーキャラクターの潜水艦。4方向レバーで上下左右に移動、ボタンでミサイルを発射し、敵を倒していく。ただし、上方向にしか攻撃できない。ポラリスは実在するアメリカ海軍の潜水艦からネーミング。

  • グレートソードマン(1984年)

ジャンルはスポーツゲームである。

2方向レバーでプレイヤーの前進と後退を行い、3つのボタンで上攻撃、中攻撃、下攻撃を行う。設定された本数を先取して相手に勝利することで次のステージに進める。フェンシングステージのみ、最終的に同点だった場合でも次のステージに進める。全15ステージでループする。2人プレイ時は交代で対CPU戦を行うもので、プレイヤー同士の対戦モードはない。

1ステージクリアするごとに「VICTORY SCORE」が加算される。また各ステージ間にボーナスゲームがあり、放たれる矢を上段、中段、下段のボタンを使い分けて避ける。

なお、卑怯な勝ち方(実際には特定のパターン)をすると、観客がゲームに関係のないものを投げてくる。

  • シーファイターポセイドン(1984年)

ジャンルはサイドビューのシューティングゲームで、ゲームの舞台はすべて海中である。

水中スクーターに乗ったダイバーを操作し、規定の人数の人質を救出すればステージクリアとなる。

スクーターを失うと水中銃を持ったダイバー単体状態になるが、この状態では移動力が大幅に落ちるので、スクーターの乗換(敵メカの奪取)がスムーズにできるかどうかで難易度が大きく違ってくる。

人質は透明カプセルに幽閉されており、海底に安置されていたり敵メカ(水中スクーター。潜水艇)に捕まっている。海底のカプセルは水中スクーターで体当たりすれば解放されるが、敵メカに捕まっているカプセルは敵を撃破しないと解放できない。なお、ダイバー単体ではカプセルの救出は不可能になる。

  • ジャイロダイン(1984年)

西暦2000年を舞台に、自機「ジャイロダイン」を操作して超大国Sが建造した「巨大基地ゴルドス」の秘密兵器を破壊し、世界征服の野望を阻止する事を目的としたゲーム。前年に大ヒットしたナムコの『ゼビウス』(1983年)を踏襲したゲームシステムになっている。

本作は背景がリアル指向であり、地上と空中を撃ち分けるシステムを採用したことや、特定の場所で地上ミサイルを発射すると隠れキャラが現れることなど、ナムコの『ゼビウス』(1983年)を意識した作りになっている。減点システムの存在に加え、自機がヘリコプターということで進行方向へ機首を向けたり、同時期にリリースされたテーカンの『スターフォース』(1984年)のように自機の左右移動に同調して左右にもスクロールするシステムは、当時における独自性の面では他社の亜流ゼビウス系作品より比較的高かった。自機のヘリコプターの風を受け、樹木が揺らぐといった背景の演出もある。

自機「ジャイロダイン」を操作。対空攻撃は自機の左右移動に同期して、発射角度を左右に多少傾けることができる。対地攻撃は対空攻撃と同じ武器を地上に向かって撃つため射程制限があるが、対空攻撃同様に発射角度を左右に傾けることができる。また、至近距離では空中の敵にヒットさせることも可能。二つのボタンを同時に押すと、射程制限がない単発の対地ホーミングミサイルを発射できるが、敵の弾の種類によっては相殺される場合もある。

  • バギーチャレンジ(1984年)

レースゲーム。

デューンバギーを駆り、空に瞬く光点を目印にして障害物や敵車を避けながら荒野を進んでいく。障害物や敵車と衝突すると自車が炎上する。途中にある川に入っても爆発する。この際燃料も減ってしまい、それが無くなるとゲームオーバーとなる。4つのコースが存在し、最終コースを完走するとゲームクリアにて1周エンド。

  • 女三四郎(1985年)
センシティブな作品

女格闘家のユキを操作する。道場ステージと野外ステージの全2ステージでループする。野外ステージをクリアすると、また道場ステージに戻る。

また、2人プレイ時は対CPU戦を行うもので、プレイヤー同士の対戦モードは無い。

次に出てくる多数の技を上手く使い分けなければならないこともあり、難易度は高めとされている。

  • メタルソルジャーアイザックII(1985年)

ジャンルはアクションシューティングゲーム。難易度は至って高め。

自機はロボット形態の「アイザックアーマー」と、頭部のみの飛行機形態である「アイザックファイター」の2つの形態を有する。レバーで自機の移動、一方のボタンで対空攻撃の「ウインドブラスター」の発射を行うのは両形態で共通である。もう一つのボタンは、アイザックアーマー時には敵を貫通し再び戻ってくるロケットパンチ攻撃である「シャトルパンチ」、アイザックファイター時には対地攻撃の「マグナボンバー」の発射に用いる。

アイザックアーマー形態のときに攻撃を受けてしまうと画面下に表示されているダメージ値が溜まっていく。溜まっていくうちに過熱による破壊寸前としてボディが赤く点滅、ダメージ値が10に達するとボディが破壊され、そこから脱出してアイザックファイターになる。アイザックファイター時に敵の攻撃を受けると残機が減り、残機が全て破壊されるとゲームオーバー。アイザックファイターになっても、ステージ中にあるアーマードックをマグナボンバーで破壊すると、再びアイザックアーマー形態に戻れる。

  • ハレーズコメット(1986年)

1986年当時、地球に76年ぶりに接近することで話題となっていたハレー彗星をモチーフとしている。撃墜し損ねた敵の数によって被害率が1%ずつカウントされていき、100%に到達する事でゲームオーバーとなるシステムを特徴としている

自機を操作し、2つのボタンで攻撃とボム使用を行う。ボムは取得すると自機の両脇に追従するシップ型爆弾であり、シップ型爆弾のストックがない時はボムは使用出来ない。また、シップ型爆弾は、敵の攻撃を受けると失われる。

ハレー大彗星から襲ってくる敵を撃破し、太陽系の各惑星を守ることがゲームの目的である。敵を撃ちもらしていくと画面右下の惑星ダメージがだんだん上昇し、これが100%に到達すると残機が何機あってもゲームオーバーとなる。なお、逆に0%での完全防衛に成功すると残機が一機増える。惑星ごとに制限時間もあり、画面右端で上から下の惑星に迫ってくるハレー大彗星が一番下まで到達してもゲームオーバー。一つの惑星を防衛するとステージクリアとなり、次の惑星へと移動する。1周で10の惑星を回り、全て回り終わると2周目に突入し、後はその繰り返しというループゲーム。

通常のシューティングゲームと異なり、自機が破壊されなくても、敵を見逃し過ぎるとゲームオーバーとなってしまうため、全ての敵を見逃してはならないという独特の緊張感がある。それらと相まって全体的に敵の動きが速くかつトリッキーなため仕留め難く、弾の精度こそ高くないものの数が多くかつ速くて避け難いという高めの難易度を有する。

  • 陸海空-最前線-(1986年)

ジャンルはトップビュータイプのシューティングゲーム。

主人公のサージ軍曹やスーパーメカを操作しながら敵を倒していく。左側のボタンが機関銃発射、およびスーパーメカの武器の発射。右側のボタンが手榴弾発射またはスーパーメカの昇降。要塞を守る40mmキャノン砲を破壊するとステージクリア。全8ステージ構成で、8面をクリアするとまた1面に戻る。

  • オペレーションウルフ(1987年)

主人公を操作し、南米チェリゴ国を舞台に敵組織に捕らわれた前大統領エンリコとアメリカ大使館職員を救出する事を目的としたゲーム。1人称視点で進行するファーストパーソン・シューティングゲームとなっている。ビデオゲームにおいては光線銃の仕組みを応用したガンシューティングゲームの元祖となる作品である。

本作には、画面正面にウージーを模したモデルガンを据え付けられた専用の特殊筐体が採用されており、そのトリガーを引くと画面内では弾丸がフルオートで発射されるほか、銃口左側にあるボタンを押すと、破壊力の高いロケット弾が発射される。どちらも弾数に制限があり、アイテムを取ることによって補給しながらゲームを進行する。敵の攻撃を受けるか非戦闘員を撃つことによりダメージが蓄積されていき、ダメージゲージが最大になったり、弾丸がなくなるとゲームオーバーになる(収容所や空港では、捕虜を全滅させてしまった場合もゲームオーバーとなる)。

ゲーム開始時は4ステージの中から1つを選択し、特定のステージをクリアすることで第5ステージ(収容所)、第5ステージをクリアすることで第6ステージ(空港)が現れる。通信所ステージを攻略しなかった場合はステージが進むごとに敵の数が増えていったり、弾薬庫ステージや集落ステージを早めに攻略すると回復アイテムや弾薬が出現しやすくなるといった要素も含まれている。また、ステージ移動間で敵の待ち伏せに遭い、銃撃戦になることもある。空港ステージをクリアした時点で捕虜を1人以上脱出させることができていれば、1周クリアとなる。最低で3ステージクリアすれば良いが、基板の設定によっては決められた順番で全6ステージをクリアしなければならない。

南米チェリゴ国にクーデターが発生し、政府要人が次々と捕らえられていった。前大統領エンリコとアメリカ大使館館員達は収容所へと送られ、処刑時間が迫っていた。これに対し、アメリカ大統領とCIA長官は「オオカミ作戦」(オペレーションウルフ)を発令。優秀な傭兵による人質救出作戦が開始された。

  • フルスロットル(1987年)

キャノンボールを意識したレースゲーム。

可動筐体であるDXタイプはデフォルメされた赤いボディの(海外では黒のバージョンもあった)自動車型の筐体に乗ってプレイする(非可動筐体のコクピットタイプは黄色のボディ)大型筐体ゲームとなっている。稼動期間は短く、やがて筐体だけを流用したチェイスH.Q.に置き換わっていった。

ニトロパワーの爆発的加速感はなんと500km/hとカタログに書いてある。

ステアリング、スタートボタン、アクセル&ブレーキペダル、シフトレバー&ニトロスイッチで操作を行う。全5ステージ。チェックポイント前ではなくステージ途中に分岐点があるが、ステージの最後には再び収束し、通るチェックポイントは必ず一つ。ゴールイン、または、残りタイムが0になるとゲームオーバー。ステージ5はコンティニュー不能。

  • チェイスH.Q.(1988年)

プレイヤーは特捜班の警察官となって覆面パトカーを操縦し、車で逃走した犯罪者を追跡、逮捕するのが目的。全5ステージ。各ステージ開始時に司令室のナンシーより緊急連絡が発信され、追跡対象の犯人の概要と、逃走に用いたターゲット車の特徴が伝達される。

従前のカーレースゲームでは触ると即死するエネミーカーを避けながら走破するものが多かった中、本作は同社『フルスロットル』のゲームシステムを受け継ぎつつ『街道を逃走する特定の車両を追い詰め、体当りして停車させる』という新たな要素を導入したドライブゲームとなっている。

また本職と思われる演技達者な声優達による、多数のセリフ音声が挿入されているのも特徴。ステージ開始時の指令音声や、プレイヤーの操作や運転ミスに随時ツッコミを入れてくる相棒刑事の軽妙かつコミカルなセリフがゲームを盛り上げるのに一役買っている。

  • プランプポップ(1988年)

風船割りゲーム。

主人公の動物親子の両親を操作し、子供を落とさないようにトランポリンや頭で跳ね返す。両親はダイヤルを回すことで左右に移動、ボタンを押すとジャンプをする。上空にある風船をすべて割るとステージクリア。トランポリンから落とすと1ミスとなり、子供を全部(初期設定は3機)落とすとゲームオーバーとなる。なお、2人プレイ時は自分の子供以外も跳ね返すことが出来る(その際のスコアは受けたプレイヤーではなく子供の親に入る)。

なお、ステージによってしゃぼん玉やUFOなどが浮かんでいることもあるが、以下ではすべて「風船」と表記する。

ゲーム開始時に、犬、猫、豚の3種類の親子の中から選択する。みかけ以外の違いはないようである。

  • レインボーアイランド・エクストラ(1988年)

序盤の難易度を高くし後半の難易度を抑え、面の順番を入れ替えると同時に、永久パターン対策も行われた、「エキストラ・バージョン」

  • ヴォルフィード(1989年)

ジャンルは陣取りパズルゲームである。

『QIX』(1981年)、『スーパークイックス』(1987年)の続編にあたる。グラフィック性能の向上による、とある惑星上でのスペースバトルという設定が、後付ながらも単純なルールに奥行きを持たせている。全16ステージ。

ルールはおおむね『QIX』を踏襲しており、詳しいルールは同項を参照のこと。本作ではブロックくずしに対する『アルカノイド』(1986年)のようにゲーム性を高めたリメイクが施されているのが特徴で、QIXに比べて以下のような変更がなされている。

  • ナイトストライカー(1989年)

疑似3D表現を用いたシューティングゲームである。

略称は『ナイスト』。キャッチコピーは「夜の街を駆け抜けろ!」。

プレイヤーはコックピット型筐体に乗り込み、アナログレバーで自機「インターグレイ Xsi」を操縦、出現する敵機をレーザー弾で撃墜していく。

各ラウンドの最後に待ち受けるボスキャラクターを破壊(攻撃目標が複数存在する場合は全滅)もしくは制限時間一杯逃げ切って自爆あるいは逃走させればラウンドクリア。次に攻略するステージを2つのうちから1つ選択して次ラウンドへ進んでいき、全6ラウンドをクリアするとエンディングとなる。

西暦2049年、行方不明となっていたレーザー光学の世界的権威、 リンドヴェリ=マスカ博士が東洋を拠点とする謎の組織に愛娘シンディと共に捕らわれていることがわかった。 しかも、それは近年アジアで多発するテロ事件と何らかの関わりがあるらしいのだ。国連特務機関情報部は事件の詳細を探るために諜報員を派遣、だが、帰って来た者は1人としていなかった。 わずかに、[その組織が]秘密工場で特殊な武器を開発しているらしいという漠然とした情報だけは手に入ったが――。事態の重さを知った特務機関長官ディック=ダグラスは、マスカ博士を救出し、組織を壊滅すべく、特別行動隊に出動を命じた。 歴戦の勇士を集めた選りすぐりの精鋭達、特殊な装甲車を操り、 不可能と呼ばれる作戦を次々と成功させる最強のコマンド......... それが国連特務機関特別行動隊、通称・ナイトストライカー.........

  • バトルシャーク(1989年)

潜望鏡型の専用筐体で供給され、ガンシューティングゲームに近い。

ロックオンサイト、2ボタンで操作する。スタート時に一定数の魚雷を魚雷が与えられ、魚雷は一定時間ごとに補給される。一定数ダメージを受けたらゲームオーバー。全10ステージ。

  • ファイナルブロー(1989年)

ボクシングゲームである。

(弱攻撃、中攻撃、ダッキング)で操作。全4ステージ。

初めにプレイヤーは5人の中からキャラクターを選ぶが、パワーやスピードなどの差は特にないため、プレイヤー自身の腕がすべてとなる(CPU戦では先に進むほど相手が強くなっていく)。

10カウント以内に立ち上がれなかったり、3KOされるとゲームオーバー。また、3分経って判定が行われる際、相手より数値が低い場合も同様。

  • マスターオブウェポン(1989年)

主人公「ユキヲ」が搭乗するジェット機を操作し、「ゴッドシステム」を破壊する事を目的としている。

プレイヤー機を操作する。オプションウェポンは、右下のゲージが溜まっているときに二つのボタンを同時押しすることによって使用することができる。ゲージは時間で回復する。

全6ステージ、1周エンド。コンティニュー4回以内でクリアした場合は真のボスが出現する(ランキング画面でもコンティニューの回数が表示される)。 全体のスピードが速いため難易度がかなり高い。

当時のアーケードゲームとしては珍しく、コンティニューしてもそれまで獲得したスコアがそのまま引き継がれる。

  • メガブラスト(1989年)

宇宙戦闘機「メガブラスト」を操作し、異星に誘拐された地球人女性を救出するのを目的としている。

1ボタン(ショット)で操作する。全8ステージ。2人同時プレイ可能(ディップスイッチ設定で2人用を交互プレイ設定に変更する事も可能)で、1Pは赤いラインの戦闘機、2Pは青いラインの戦闘機を使用。

戦闘機の前後上下にはオプションが浮かんでおり、ショットはこのオプションから各方向に発射される。パワーアップの取得も各方向のオプション毎にアイテム接触させることで行われる。それぞれのオプションでパワーアップ段階は独立しているため、アイテムをバランスよく取得する必要がある。

取扱説明書の入力テスト画面の説明には、ショットボタンが上下左右4方向で独立しているかのような痕跡があり、開発中では4ボタン仕様であったことが確認できる。

敵や敵の攻撃に触れる、もしくはステージにある障害物にぶつかるとミスとなる。

21世紀末、地球上では戦争や飢餓がはなくなり、人類は繁栄を謳歌していたが、そんな折に突如として世界中で大量の女性が行方不明となる。

秘密組織「対地球外防衛機構」が原因を調査した結果、未知の伝染病の影響で女性の生殖能力が失われた暗黒星雲の「惑星ザンクス」に誘拐されていると判明する。

「対地球外防衛機構」から選ばれし精鋭のダウソンとボギーは、地球人女性の救出、そして愛するシンディ救出のため、宇宙戦闘機「メガブラスト」を発進させた。

  • サンダーフォックス(1990年)

主人公の「サンダー」、「フォックス」を操作し、テロリスト組織を壊滅させるのが目的となっている。

プレイヤーを操作し、テロリストの基地を目指すことが目的。全5ステージ&残数+ライフ制。

  • ウォリアーブレード(1992年)

『ラスタンサーガ』、『ラスタンサーガ2』に続くシリーズ3作目である。海外では発売されなかった。

2ボタン(攻撃、ジャンプ)操作のライフ制で、ステージ中で取ったアイテムによりライフの回復や異なるパワーアップがなされる。ベルトスクロールアクションとしてはオーソドックスなシステムを採用しているが、馬に乗って駆けながら戦ったり、飛龍に乗って上昇しながら戦ったりといった変則的なステージも用意されている。

中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台とした全6ステージで、最初と最後のステージ以外はどこから行くかをプレイヤーが選択可能。また、ゲームの進行内容によってはエクストラステージが追加される。基板のディップスイッチ設定によっては無条件にエクストラステージが出現する。

人物のグラフィックが『ダイノレックス』で一部流用されている。

  • バブルシンフォニー(1994年)

ジャンルは固定画面のサイドビューアクションゲームである。

バビィ、ボビィ、クルン、コロンのよにんはきょうもはまちはずれのとしょかんにいきます。 ほかにあそぶところはたくさんあるのに、なぜかよにんのあしはしぜんととしょかんにむいてしまうのです。

よにんはとしょかんのほんだなのなかにみたことのないえほんをみつけました。 ひょうしはかわでできていてぶあついのに、てにとるとふしぎとかるいのです。 「こんなえほんここにあったかなあ?」 よにんはふしぎにおもいながらそのえほんをひらきました。

ぴかっ ものすごいひかりがよにんをつつみました。「わああああ」よにんはおもわずめをとじてしまいました。

おそるおそるめをあけてみるとそこにはみたこともないようなふしぎなせかいがひろがっていました。 そしてもっとふしぎなことに、よにんのすがたはおかしなかいじゅうにかわっていました。

そのときです!とつぜんそらにくろいくもがたちこめそのなかからひときわおおきなかげがあらわれました!

まおう、どらんくです!

ながいあいだあのえほんのなかでふくしゅうのときをまっていたのです! 「このせかいにおまえたちをえいえんにとじこめてやる!」

はたしてよにんはまおうどらんくをたおし、もとのせかいへもどることができるのでしょうか?

ゲーム開始時にバブルン、ボブルン、クルルン、コロロンの4人から性能が異なるキャラクターを1人選択する(後述)。2人同時プレイ可能。

固定画面内に配置された床を移動し、配置された敵をプレイヤーの吐く泡で包み体当たりで全て倒すとラウンドクリア。泡に包む以外にも様々な攻撃アイテムが存在する。床は、下から上にジャンプで抜けることができるがその逆はできない。今作では、泡吐きボタンを一定時間押しっぱなしにすることによりキャラクター毎に異なる溜め攻撃が搭載され、さらに前作には無かったレバーの上下入力による落下速度の制御もある程度可能になっている。※割愛

タイトーメモリーズ ポケット

収録されたタイトルは下記の20作品である。アーケードが縦画面仕様のゲームは、PlayStation Portableを90°回転させてプレイすることが可能である。

収録作品

  • クレイジーバルーン
  • バルーンボンバー
  • ルナレスキュー
  • クイックス
  • アルペンスキー
  • エレベーターアクション
  • ちゃっくんぽっぷ
  • 影の伝説
  • フェアリーランドストーリー
  • 奇々怪界
  • ラスタンサーガ
  • 功里金団(くりきんとん)
  • ニュージーランドストーリー
  • レイメイズ
  • レインボーアイランド・エクストラ
  • キャメルトライ
  • クレイジーバルーン 2005
  • バルーンボンバー 2005
  • 影の伝説 2005
  • キャメルトライ 2005

余談

  • 日本国外では『Taito Legends』というオムニバスソフトがPlayStation 2(CD-ROM)、Xbox、WindowsでセガおよびEmpire Interactiveから発売されているが、本作とは別の作品である。
  • 特定の作品は最初はプレイできず、特定の条件を満たしてロックを解除する必要がある。「ロック解除コマンド」はタイトル画面でカーソルがSTARTに合っている状態で L1 → R1 → R2 → L2 → SELECT → STARTボタンを入力し、ゲームセレクト画面に入ると全てのゲームが遊べる状態になる。廉価版では最初からプレイ可能である。
  • Game Watchでは、後に発売された下巻も含めて縦画面で構成された作品があまり収録されていない点が指摘されており、この問題を指摘したレビュアーは快適に遊べないのであれば収録を見送ろうとタイトーが判断したのだろうと推測している。
  • レビュアーは本作の収録作のうち、『奇々怪々』と『グリッドシーカー』が遊びにくかったと指摘しており、『グリッドシーカー』については情報量が多くて窮屈だったと述べている
  • 『レイストーム』と『Gダライアス』はアーケード版ではなくPlayStation版のアーケードモードの移植となっている。
  • 収録されたタイトルは下記の25作品で、このうち家庭用初移植は17タイトルとシリーズ中最多である。『グランドチャンピオン』、『コンチネンタルサーカス』『S.C.I.』は、ステアリングコントローラ「GT FORCE」に対応している。縦に置けるモニターが必要であるが、縦画面仕様のゲームを縦画面でプレイすることが可能である。
  • 『コンチネンタルサーカス』はアーケード版の3Dモードは再現されておらず、『イグジーザス』は2画面版はなく、1画面版のみである。
  • 収録されたタイトルは下記の25作品で、このうち家庭用初移植は14タイトルである。『II 上巻』と同様に『バギーチャレンジ』、『フルスロットル』、『チェイスH.Q.』は、「GT FORCE」に対応している。また、同じく縦画面仕様のゲームを縦画面でプレイすることが可能である。

その他

  • 各作品の初回限定版には、各タイトルの資料、開発者による解説、タイトーに関するコラムを収録した冊子「タイトーメモリーズブック」が付属している。
  • 『タイトーメモリーズ II』の上下巻を対象に、PlayStation 2版シリーズ4作を収納できる『タイトーメモリーズコレクションBOX』が当たるキャンペーンが、2007年6月まで実施されていた。
  • 初期版では一部のソフト(ダライアス外伝など)に動作遅延があったが、後日発売された廉価版、再廉価(エターナルヒッツ)で僅かだが改善されている。ただし通常版で問題なかったタイトルで逆に不具合が起きているものもあり、全てのタイトルを最良の状態で遊びたい場合3バージョン全て購入する必要がある。
  • タイトーマイルストーン

アーケードゲームを10タイトル収録したオムニバスソフト。Nintendo Switchで2022年2月24日に発売。タイトルは全てハムスターが手掛けているアーケードアーカイブスでの移植によるもので、全タイトルアーケードアーカイブスで配信されている。

2022年3月2日に発売した家庭用ゲーム機。タイトーは本機のジャンルを「卓上ゲームセンター」と称している。

外観はタイトーが1996年より自社運営アミューズメント施設を中心に設置していた汎用型ビデオゲーム筐体「EGRETII」(イーグレット ツー)をモチーフにしている。本体内に1970年代後期から1990年代にかけてタイトーが発売したアーケードゲーム作品40タイトルをプリインストールしており、別売りの「専用SDカード」を用いることで更に10タイトルを追加できる。

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