概要
レイ・ハリーハウゼン製作の冒険ファンタジー・特撮映画『シンドバッド7回目の航海』に登場する架空のドラゴン/怪獣。単にドラゴンとも、あるいはファイアードラゴンとも表記される。
全長や体重などのデータは不明。
顔は馬面で、ビッグホーンのような角が二本生えている。体色は青みがかった黒であり、体表に丸いうろこを持つ。トゲの生えた赤い背びれが生えており、尻尾の先は赤いひし形になっている。
犬のように巨大な首輪をはめられ鎖でつながれている。
凶暴で攻撃的な性格であり、口から炎を吐き、侵入者に対しては噛みついたりひっかいて攻撃する。
黒魔術師ソクラ(演:トリン・サッチャー声:大塚周夫)の洞窟宮殿の門番として鎖につながれ飼われている。ソクラの宮殿の中に入るにはこのドラゴンのつながれた鎖を巨大歯車に巻き取って短くし壁際に追いやって動けなくする必要がある。
主人であるソクラに命令にはおとなしく従うらしく、映画終盤解き放たれてサイクロプスと戦いこれを打ち負かしシンドバッド一向に襲い掛かるが巨大な石弓の攻撃を受け悶えながら絶命する。
撮影の背景
ハリーハウゼンは『原子怪獣現わる』のリドサウルスは出来が良かったのでその後の映画に形を変えながら流用されたと語っている。『シンドバッド7回目の航海』のドラゴンもその一つと考えられる。顔も全体デザインも違うのにリドサウルスとドラゴンに何となく似た印象があるのはそのためであろう(DVD収録ドキュメンタリー「ハリーハウゼンインタビュー」より)。
ハリーハウゼンのモンスターたちはサイクロプスやタロス・メデユーサのような人型モンスターが多く、実在の恐竜を除外すれば意外とドラゴン・竜タイプの正統派怪獣が少ない。
例:リドサウルス・タロ・金星竜イーマ・ヒドラ・タイタンの戦いのクラーケン・巨大イグアナ等、限られている。
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