ダブルアーツ

だぶるあーつ

週刊少年ジャンプに連載されていた漫画。

概要

週刊少年ジャンプに2008年17号から41号まで連載されていた漫画作品。

作者は古味直志でコミックスは全3巻。

巻数からも分かる通り、連載が短期で終了してしまった打ち切り漫画だが、打ち切り漫画としては異例なことに連載終了してもなお人気の高いファンタジー漫画。

2008年当時のジャンプの連載漫画が

こち亀、ONEPIECE、HUNTER×HUNTER、NARUTO、ピューと吹く!ジャガー、BLEACH、アイシールド21、銀魂、家庭教師ヒットマンREBORN!、、D.Gray-man、魔人探偵脳噛ネウロ、SKETDANCE、PSYREN、トリコ（ダブルアーツ連載中に連載開始）

と長期連載、あるいは後に長期連載となる人気漫画ばかりの中で、当時デビュー2年目の新人の新連載として揉まれていたのも打ち切りになってしまった要因とも言われており、連載時期が違えば人気漫画になっていたかもという声もある。

打ち切り後も人気は衰えておらず、今なお打ち切りになったことを嘆くファンが多数いる。

それに伴い、次作『ニセコイ』のアニメ放送と、読み切り短編集『恋の神様』の発売に合わせてコミックスが再販され、『ジャンプ+』では復刻掲載もされた。

『恋の神様』にて古味は「未だに（ダブルアーツの）続きを待ち望んでいるファンがいることに感謝している」と記述している。

あらすじ

未知の奇病「トロイ」が蔓延する世界で少女のエルレイン=フィガレット(通称エルー)は、自らもトロイに感染しつつ、感染者の毒を吸引する巡回僧（シスター）として患者に治療を施し続けていた。シスターの宿命として長くは生きられないことを冷静に受け止めつつ、トロイの無くなる世界を夢見ていたが、とある街タームでの治療の帰り、ついに彼女はトロイの発作を起こす。エルーが死を覚悟したその時、絵描きの少年キリ=ルチル(キリ)が偶然彼女の手を取ったことで、エルーの発作は収まる。

キリは、エルーに触れてもトロイに感染しないばかりか、エルーに触れている間は彼女の発作を止めることができるという特殊な体質を持っていた。シスター協会の指令を受けて、二人はキリの体質を解明するためにシスター協会本部へ向かうことになるが、シスター協会からその間は二人は「一切手を離してはいけない」と言われる。

登場人物

主要登場人物

エルレイン=フィガレット	主人公。通称「エルー」。巡回僧（シスター）でキリに助けられる。寝癖がひどく、寝相も悪い。
キリ=ルチル	もう一人の主人公。「フレア」という不思議な力の持ち主。芸術の才能を持ち、手先が器用である。
スイ	キリの元彼女。「アヴィー」という武器のフープを髪の中に4分割にして携帯している。さくらんぼが好物。
ファラン=デンゼル	キリとエルーに「双戦舞（ダブルアーツ）」を指導する。趣味はお子様ランチの旗やお面集め。

用語

• トロイ

正式名称は「透化病（とうかびょう）」。700年前に初の発症例が確認され、これまで10億人以上がトロイの犠牲になった。既に感染している者への接触（抜け毛などでは大丈夫らしい）によって感染し、発症すると発作を起こして徐々に身体が透け、1分程度で消滅する。感染者の手は冷たい。

• 吸引（ドレイン）

トロイの治療法で、女性の中には稀にトロイへの耐性が強い者が存在し、そのような女性がシスターとなり、患者の身体に直接触れることで患者の毒を自分の身体に吸引して病気の進行を抑える。しかし、吸引ではトロイを完治することはできず、完全な治療法は未だに確立されていない。

• ガゼル

シスターの殲滅を狙う犯罪結社。登場した構成員は全員が男性だが、統率者は女性である事が示唆されている。

• フレア

キリが持つ不思議な力で、キリに接触した人間の免疫力・治癒力・肉体機能を強化させることができる。手をつなぐなど、触れる人数が多ければ多いほどその力もより増大する。例えば40人で手を繋ぐと一人あたりのパワーは40倍になり、作業効率は1人しかいないときの1600倍に上がる。

「フレア」という名称はキリが名付けた。

• 双戦舞（ダブルアーツ）

ファランが編み出したキリとエルーの二人一組の武術である。ワルツをベースとした戦い方で、元々ダンスの素養があるエルーと、フレアの力を持つキリが力をあわせることで無類の強さを発揮する。

関連タグ

集英社　週刊少年ジャンプ　週刊少年ジャンプ連載終了作品の一覧

評価タグ

ダブルアーツ10users入り → ダブルアーツ30users入り → ダブルアーツ50users入り → ダブルアーツ100users入り → ダブルアーツ500users入り

カップリング

キリエル　ファラスイ