ダヤン(封印の剣)
だやん
クトラ族の族長。クラスは遊牧騎兵。
「灰色の狼」として他の国々まで勇名を轟かせる猛者。一度はジュテ族の裏切りでベルンに敗れるものの、少ない手勢でゲリラ的な抗戦を続けていた。
孫のスーからは「じじ」と呼ばれすでに老齢に達しようとしているが、老いてなお現役で最前線を戦っている。
ベルン動乱から学んだことは大きかったらしく、戦後は新たな部族を立ち上げて再び草原一の大部族を形成する。
クラスは遊牧騎兵。
元々封印の剣の初期上級職はそれほど強くないのが通例であり、彼もその例に漏れない。
しかし、速さの初期値20を確保しているためそこそこ以上には戦闘が可能で、また遊牧騎兵であるため機動力があり敵と直接殴り合う必要がないことから戦力として十分に使用できる。
ただ、サカルートに来ているということはスーかシンが育っているはずなので、その意味ではあまり用はない可能性が高い。
ベルン本国では飛行ユニットであるドラゴンナイト系が大挙して向かってくるため、撃墜する弓兵が足りないなら使ってみてもいいかもしれない。
登場する20章『灰色の狼』は『西方の勇者』や『竜の娘』に続く、珍しく登場キャラクターの存在がそのまま章のタイトルとなるマップ。
この章は壁の向こうの暗闇から飛んでくる遠距離攻撃が非常に嫌らしいが、実はマップ自体が狭く増援は皆無と言えるレベルなので、初期配置で守りに徹するなど地道に攻めればわりと簡単な章だったりする。
下手に上限まで味方を出撃させるよりも耐久力があるユニットを中心に組み、敵を減らしながら聖水などを活用して遠距離攻撃を消耗させ、神将器を取得すべく25ターン以内の制圧を目指そう。
ちなみに灰色の狼の異名はムスタファ・ケマルのノンフィクション・ライブラリー、灰色の狼が元ネタだと思われる。
第一次世界大戦後のトルコ独立戦争で勝利を収め、トルコ共和国を樹立。その功績から初代大統領となり「父なるトルコ人」の称号を得るなど、祖国の支配に対して解放戦争に尽力した背景はダヤンとも一致すると言って良いだろう。