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概要
魔物達が放つ魔力と、魔物およびインキュバスたちの欲望が融合して生まれる精霊種・精霊型の魔物娘。
魔界でも特に魔力が濃厚に充満したエリアにしか棲息しない希少な種族であるが、魔界化しかけた地域においても一定以上の魔力濃度といった条件が満たされれば発生する事がある。
女性部分と黒い球体の部分で構成され、女性部分は女性の魔力と欲望から、球体部分は男性の魔力と欲望によって形成される。
女性部分と球体部分は常に求め合っているが、常に自身の中に取り込む人間を求めて魔界の空を飛び回っている。
取り込まれるのは男性が殆どで、球体部分に引き込まれた男性はそこに詰まった超高濃度の魔力により一瞬にしてインキュバス化し、同時に溜め込まれていた欲望とも合一する事で絶えず女性部分と交合し続けることになる。
球体内にインキュバスというエネルギー(精)源を得たダークマターは、それを魔物達を活性化させる魔力に転換して放出し、そこにはサキュバスである現魔王の望む光景が繰り広げられることになる。
まれに女性と一体化することがあり、その場合女性部分と融合する。女性がダークマター化し、なおかつ魔界の外に想い人がいる場合は、棲息地を離れそこに一直線に向かっていく。
ダークマターに取り込まれた男性も、ダークマター化した女性も強烈な欲情に駆られ、思考もそれに向けて単純化してしまうことが常だが、他の欲望(大望)を持つ場合、単純化までなら免れるケースも存在する。
ちなみに、ダークマターに取り込まれた男性が「女性になりたい」「(特定の)男性と結ばれたい」という欲望を持っていた場合、その後起こりうる変化としては
- 男性として女性部分と交わりたい欲望の方が上回り、普通に球体部分と一体化する可能性
- 球体部分ではなく女性部分と一体化(女体化)する可能性
- 球体部分と一体化したうえで女性部分も取り込み、膨大な魔力を身に付けた強力なアルプとなる可能性
の3つの可能性があるという。
また、ダークマター以外の種族においても、極めて高い魔力や欲望、魔法の技術を持つ者であればダークマターが持つ球体とよく似た高濃度な魔力の塊としての「ダークマター」を作り出し操る事ができるという。
ダークマターの個体
- サプリエート・スピリカ
ダークマター化した人間の女性。大地が衰え荒廃した祖国を救おうと四大精霊と契約した精霊使い。
魔物化したきっかけも、四大精霊を「魔精霊」化させ強化するために魔界の深部を訪れたことによる。
研究者で居続けたい、また祖国を救いたいという想いが強かったこと、また彼女の受動的な嗜好などの条件が重なり、ダークマターとの同化後も理性を保ち、祖国ボローヴェを魔界として復興させたあとも、術を駆使した国の運営や学術研究を行えている。