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概要編集

アイヌ民族の伝承に伝わるカムイの1柱。

シマフクロウ大地を司るカムイで、“村を所有する神”を言う意味のコタンコロカムイと呼ばれる場合もあるとされる。


その名は「フクロウの神」を言う意味で、偉大なシマフクロウの姿を顕現体としており、国や村、人間と神々の行いを見守る事を勤めとしているが、この世の繁栄に関する神であるともいわれている。


またチカプカムイの最も重要な任務は、儀式が滞りなく行われているのかを見守る、豊穣神であるともされており、次のような話が伝わっているという。


ある時、人間界が飢饉に襲われ人々が飢えに苦しんだ際、チカプカムイは飢饉の原因について天界に言伝を行おうと考え、カラスを使者に任命する事にしたが、伝言の内容はとても長かった為、内容の全てをカラスに伝えるのに何日も掛かってしまった。

そして3日にカラスは眠ってしまい、それに怒ったチカプカムイはカラスを殺し、代役としてカケスを任命したが、これも4日目に眠ってしまった為、殺した。


三番目の使者として白羽の矢が立ったのはワタリガラスで、チカプカムイが伝言を全て伝え終わるまでの6日間、恭しく聞いていた。言伝を頼まれたワタリガラスは天界へと飛び立って行き、魚と狩猟のカムイが、自分たちの与えた贈り物に人間たちが敬意を払わなくなった為に怒っていることが飢饉の原因だったという知らせを携えて戻ってきた。


そこでチカプカムイは人間界へと赴き、魚や鹿を狩った折に行うべき儀式について人間たちに教えた。そして人間たちがこの儀式を執り行うと、カムイは満足し飢饉は無事に収まったという


尚、このような出来事があった事から、アイヌの人々はカラスとカケスは不吉の印で、ワタリガラスを幸運の象徴として捉える様になったとされている。


関連タグ編集

コタンコロカムイ シマフクロウ 豊穣神 カムイ アイヌ神話

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