概要
スズキ目ニザダイ亜目ツノダシ科ツノダシ属に属する海水魚。全長25cm。外見はチョウチョウウオ科のハタタテダイのように思わせるが、分類上はニザダイに近い魚。岩礁や珊瑚礁の浅い所で、1匹または2〜3匹で生息している。雑食性であるが、主にカイメン類を好んで食べる。その剽軽な顔つきや個性的な体型、美しい色彩から観賞海水魚や水族館等でよく飼育されている。南日本/インド洋~太平洋の温帯~熱帯の海に分布する。
生態
パラオ西部のサンゴ礁では、12〜3月の上弦の月の頃に数千の大群が見られる。
群れは午前中に集まり、正午に表層まで上昇して、群れの一部はサンゴ礁を離れて沖合に向かう。沖合に向かうグループは集まったオグロメジロザメの群れにほとんどが捕食されてしまう。沖合で産卵していると考えられる。一連の動きは数日続き、ツノダシの数は次第に減少して、最終的に群れは消える。