概要
『ひろがるスカイ!プリキュア』の夕凪ツバサ/キュアウィングと聖あげは/キュアバタフライのカップリングタグ。
・男の子プリキュア×成人女性プリキュア(ともにレギュラー初)
・12歳×18歳(6歳差)
・鳥(プニバード族)×人間
とプリキュア作品内においてもかなり珍しいおねショタ要素を持ち合わせている、見た目も性格も対照的なカップリングである。
関係性の変遷
第11話から初めてしっかりと2人の交流が描かれていく。
タイトル通り2人をメインとした話となっており、ファンの間では放送前から大注目されていた。
厳密には初対面ではないものの、まだまだお互いのことを知らない2人は期待と不安で胸いっぱいだった。
ツバサは「らそ山」でのレクレーションであげはに振り回され、なかなか大活躍ぶりを見せられずにいた。
しかし、ましろやソラから「あげはがツバサを信じていること、そしてみんなを大切に想う気持ちは2人とも同じ」と聞き心を入れ替える。
そして、あげはが乗ったであろうロープウェーを追いかけ、やっとの思いで辿り着いた先には美しい景色が広がっていた。
その直後ランボーグが現れ、あげはをエルごと攫ってしまう。
キュアウィングは応戦しようとするものの、あげはを盾にされてしまい無暗に攻撃できない。
その時、あげははふとした転機でランボーグにじゃんけん勝負を申し込み、見事脱出。
ウィングは落ちていく彼女を救出、真剣な面持ちで自身の危険を顧みないあげはを心配する。
「はぁ~、びっくりした。ありがとう!」
「いくら何でも、無茶しすぎですよ!!」
「あはは。でも、“ツバサくん”なら作戦に気付いてくれると思ってた」
ランボーグは援軍のスカイとプリズムによって倒された。
戦いが終わってツバサはすっかり平和を取り戻した頂上からの風光明媚な眺めをバックにあげはの凛々しい姿に見惚れているような表情を浮かべていた。
帰りの車内、あげはは
「今日は、助けてくれてありがとう」
「ちゃんとかっこよかったよ」
とツバサへ信頼の眼差しを向けるのだった。
第12話ではお互い信頼しきってるかのような表情で見つめ合うなど、前回より関係性が深まっている様子。
第18話にて「キュアバタフライ」として覚醒した後、あげはは虹ヶ丘邸の居候として朝から晩までみんなのために働き続け、自分のことは自分でできると主張するツバサに対しても変わらず世話を焼いていたが、ついには朝までダイニングで倒れこむように寝入ってしまう。そんなあげはの姿を見つけたツバサは真剣に彼女を心配する様子を見せた。(第19話より)
あげはに子ども扱いされたくないという思いを抱くツバサはあげはと共にソラシド保育園の園児たちが描いた大きな壁画アートを共同で画竜点睛していく。
ツバサはあげはと作業していく内に、あげはの行動が自分の両親と似ていることに気付く。
そして、「あげはは家族と離れて暮らすソラ、ましろ、エル、ツバサが頑張っているのを知っているからこそだった」と知るのだった。
エルも加わりやっと完成した途端、バッタモンダーが襲来。貴重な2人だけの変身バンクは必見。
ウィングの機動力とバタフライのバリアを駆使して見事なコンビネーションで応戦していく中、次第に劣勢になっていく二人。
そこでウィングは「昨日に続き自分を頼ってほしい」と強く願う激励の言葉をかけて協力して壁画を死守。
直後、エルの力で2人のカラー、スカイトーンWフライングとミックスパレットが出現。
新技・プリキュア・タイタニック・レインボーアタックを放ち、ランボーグを倒す。
その後「みんなにも頼ることにする」と宣言したあげはは、以降の戦いでも「ミックスパレット」による援護攻撃によって大いに貢献した。
第26話ではましろの両親のお迎えのためももぞら空港にやってきたソラ達5人は飛行機好きの少女「天野翔子」と意気投合する中、ツバサは迷いながらもあげはに後押しされて自己紹介する。
「ボクは…」
「夕凪…夕凪ツバサです」
彼が初めて人前で名字を名乗った瞬間である。
どうやらソラとましろは「夕凪」という名字を聞いたことがなかった様子。
実は…
あげは「名字があった方が、何かと便利でしょう?」
「この前、少年と考えたんだ」
なんと「夕凪」はいつの間にかツバサとあげはで一緒に考えた名字なのだという。
今までツバサの名字は視聴者にも明かされていたが、まさかこの2人で考えた名字だと予想していた人が果たして何人いたことだろうか。
2人の信頼関係が深まっていく様子が回を進めるごとに見て取れていたが、ついには「夕凪」という名字にも表れることになったのである。
ちなみに前回まで「ツバサ」表記だったクレジットが、今回から「夕凪ツバサ」表記となった。
その後、最終回にてキャラ弁がソラとエルが黄色いハートなのに対し、ツバサだけが赤いハートであった(「好き」「愛してる」「情熱」「真実の愛」という意味で使われるが、どういった意図だったのだろうか?)。
あげは→ツバサの呼び方
基本的に「少年」と呼ぶことが多いのだが、第11話と第19話などにおける2人きりの会話の中では「ツバサくん」と呼ぶ傾向にある。
また、最初は「少年」と呼ばれることに抵抗していたツバサだが、第19話時点では特に気にしていない。
あげはがツバサを「少年」と呼んでいた理由は後述のキャスト・スタッフインタビュー等で語られた事に書いています
戦術要員
二人が変身した際はウィンバタとなる。
単純明快な戦闘行動を繰り出すスカイ&プリズムと比し、地頭と戦術力に秀でるウィング × 頭の回転の速さとそれありきの能力を運用するバタフライは裏方じみた活躍が多いが、チームの戦術級行動をより強靭なものへと磨き上げている。
グッズ等
メインのプリキュアが4人ということもあり、シールやカードなど、この2人がペアで扱われる商品も多く存在している。
その他、スカイミラージュやスカイトーンも『ウィング&バタフライ』のセットで販売されており、2人の掛け合いや会話も聞くことができる。
キャスト·スタッフインタビュー等で語られた事
アニメージュ(2023年7月号)にて、村瀬歩さんと七瀬彩夏さんがご一緒にインタビューを受けている。その中で、村瀬さんが「お互い優しいし、ツバサもどこかであげはさんに甘えているところがある」と言っていたり、「11話のラストであげはさんが「カッコよかったよ」って言葉をかけてくれた時も、ツバサは寝てるし、いちいちタイミングが悪い!(笑)」という村瀬さんの言葉に対して七瀬さんが「ツバサくんが言って欲しい言葉をかけた時は、大体聞けてない。(笑)」と答えていた。
アニメディア(2024年3月号)にて、最後の「ひろプリ ヒーローラウンジ」にて小川SD(シリーズディレクター)への質問で「あげはが、ツバサを「少年」と「ツバサくん」と呼び分けていた理由は?」というのがあった。
これについて小川SDは「「少年」と呼ぶのは、リスペクトと照れ隠しですかね?常に少しの照れがあるから「少年」と呼ぶが、真っ直ぐ言葉を伝えなければいけないときは「ツバサくん」と呼ぶ。意図して使い分けてるかは分からない。」と答えている。
コンプリートブック(2024年6月24日発売)にて、記載されたキャストインタビューでの村瀬歩さんと七瀬彩夏さんのインタビューだ。
村瀬歩さん⬇
「ほかのプリキュアは、ウィング・ツバサにとってどんな存在だと感じていますか?」という質問の際、あげはについて「最終回でも語られていたように、彼女は自分がなりたいカッコいい大人の姿です。」と語っている。
その他、「あげはさんは、なんだか彼の心をザワザワさせる人……」と言ったり、「個人的には第48話の第49話で、ウィングがバタフライに向けたセリフ全般は、とくにふたりの関係性の変化が見えて好き」とも言っている
七瀬彩夏さん⬇
「あげはにとってツバサくんは弟のような、放っておけない存在。夢に向かって頑張るツバサくんの成長を近くで見守りたいと思っていたんじゃないか。」と語っている。
デュエットソング
2023年7月19日発売の「『ひろがるスカイ!プリキュア』ボーカルアルバム ~FLY TOGETHER!!!!!~」には、なんとこの2人のデュエットソングが収録されている。
『未来コネクト』
歌:夕凪ツバサ(CV:村瀬 歩)&聖あげは(CV:七瀬彩夏)
作詞:こだまさおり 作曲:EFFY 編曲:森いづみ