概要
『ひろがるスカイ!プリキュア』の夕凪ツバサ/キュアウィングとソラ・ハレワタール/キュアスカイのおねショタ要素を持ち合わせた同じ世界出身男女カップリング。
・12歳×14歳(2歳差)
・鳥(プニバード族)×人間
ソラはましろ、ツバサはあげはとコンビのイメージが強いが実際この二人はほとんどの回、一緒にいることが多く、同じリアクションしたり、戦闘でも共闘するシーンが多い。
性格や話し方、なども似ている似た者同士カップリングである。
当初ツバサはソラを信用していなくて姿を隠していたり、ソラもツバサを発見した時すぐには信じられなくて激怒していたが、エルを守りたいという気持ちや同じ叶えたい夢を持つ者同士として意気投合し、友達になり、以後一緒に行動するようになった。
キュアウィングに覚醒した時もその雄姿を見て、「ツバサくん、頑張ったね!」と感涙するなど視聴者からは「姉弟」と言われる事もしばしば。
戦闘でも一緒に組むことが多く、中にはキュアウィングがキュアスカイをお姫様抱っこでキャッチしたり、抱きつくように彼女を守ろうとする場面がある。まさにナイト。
他にもソラが悩みを抱えて打ち解けずにいた際、そのことを怒るなど仲間以上の感情を持っていると思われる場面がいくつか見られる。
これは外せない!厳選オススメエピソード(以下ネタバレ有)
8話『飛べない鳥と、ふしぎな少年』
ツバサの初登場回であり、二人の出会いを描いたものとなっている。(以前にも鳥形態での登場はあるものの、個としてフォーカスされたのは初)
高らかに空を舞う野鳥の群れを見て、意味深な表情をするツバサ。
エルがおもちゃのガラガラを手に取ろうとして掴まり立ちに失敗したのを見て、彼は助けに入る。
一方でエルの為にミルクを淹れに行っていたソラは、部屋に戻るとエルの手には到底届かない位置にあったおもちゃを持つエルと開きっぱなしの窓を見て、誰かが居たのではないかと考える。
ソラは窓辺に居たツバサ(鳥形態)に誰か見なかったか聞くも、ツバサは何も知らないとでも言うかのようにそっぽを向く。
日中、部屋に人の気配があったことが気に掛かり、一芝居打って自室を後にするソラ。
エルが心配になって戻ってきたツバサ(少年形態)に対して、ソラは警戒心を剥き出しにして一体何者なのかと問い詰め、窓から外に逃げ出した彼に上から覆い被さって捕える。自分の知り合いだから離してあげて欲しいと頼むヨヨを見て渋々拘束を解くと、そこには言葉を話し、人間に変身することのできる鳥の種族であるプニバード族の少年のツバサが居た。
一年と少し前、嵐の日にスカイランドからソラシド市へと落ちてきたツバサ。
信じてもらえないと思いただの鳥のふりをしていたのだと話す彼に、自分とエルがソラシド市に来た後であればいつでも話せたはずだと言うソラは、ずっと黙って滞在していたツバサの真意が読めない以上、信用はできないとヨヨに抗議する。ヨヨは彼がここに残った理由を説明していいのか視線を送るも、ツバサは首を横に振った。
次の日、もしもツバサがエルに危害を加えようとするカバトンの仲間だったのであれば、今頃連れ去られていただろうと己の未熟さを悔やむソラ。夜通しエルの揺籠の側にいた彼女は、疲れて眠ってしまう。
目が覚めて揺籠の中にエルが居ないことに気づいたソラが慌てて廊下に出ると、そこはまさに今エルが掴まり立ちをしようとしている現場であった。
自分の力で立ちあがろうとするエルを、グッと見守るツバサとソラ。
成功に感嘆の声を漏らすのも束の間、よろけて転けそうになるエルの頭を二人で支える。
ソラは涙を流しながら、頑張ったエルに対して激励の言葉を贈り、その様子を見たツバサはソラにならば滞在している本当の理由を打ち明けても良いと考え、自室に招く。
ツバサの研究室に通されたソラは、彼は航空力学を一年かけて勉強してきた為にソラシド市に滞在し続けたと聞く。一体何の為に航空力学を学ぶのか、そう尋ねるソラにツバサは真剣な目つきになり、本当のことを言っても笑わないことを約束させる。
数年前、画家である父のカケルが王都での展覧会を行う為ツバサと共に遊覧鳥の背中に乗って移動していた。すると突然強い風が吹き、幼いツバサは吹き飛ばされてしまう。しかしツバサを救う為、カケルが全力で羽を動かすと、飛べないプニバード族であるにもかかわらず空を飛ぶことができた。
以降ツバサは、そんな父の姿に憧れて空を飛ぶことを夢に見るも、周囲のプニバード族からは馬鹿にされ笑われてきた。
そして嵐の日、夢を諦めきれない彼が風に乗って飛ぼうとして辿り着いた場所がソラシド市であり、そこで航空力学に出会ったという顛末である。
空を飛びたいと語るツバサに、肩を震わせるソラ。
また以前のように笑われていると考え、だから言いたくなかったんだと悲しそうに溢すツバサに、ソラは目を輝かせながらカッコイイと賞賛する。
まさかの反応にツバサが顔を上げると、ソラは語りかける。
一度やると心に決めたことはぜったいにあきらめない、それがヒーロー
空を飛びたいツバサとヒーローになりたいソラは道は異なっていても本質は同じ。今まで彼を誤解していたことに対して謝罪したソラは、右手を差し出して友達になって欲しいとツバサに頼む。
ツバサは瞳を輝かせて、ソラの手に自身の手を重ね、二人は共に夢を追う同志となった。
ましろの帰宅後、エルのスプーンから溢れそうになったケーキをキャッチした彼に「ツバサくんはエルちゃんを助けるナイトですね」と笑うソラ。ツバサは「ナイトは大袈裟だよ」と言いすっかり仲良くなっているのが分かる。
その後、突然のカバトンの来襲に、ソラはツバサにエルを託し街へと向かう。
9話『勇気の翼、飛べキュアウィング‼︎』
カバトンとの空中戦に苦戦するソラとましろ。あげはの作戦によって近距離まで近づくことは出来るものの、本体には届かずにいた。
一方でカバトンから逃げようとするも、スピードを出せず危うい状況になったツバサは上空で籠から手を離し、エルを逃がそうとする。しかしそれでも自分を助けようとするエルにツバサは感銘を受け、エルをナイトとして守る為にミラージュペンを手にする。
そしてエルが吸い込まれそうになったとき、遂にあげはの作戦が成功しソラの拳が本体へと届く。カバトンが動けなくなっている隙にエルがスカイトーンを出すと、ツバサはキュアウィングへと変身した。
空を飛ぶプリキュアになった彼を見たソラは、涙を滲ませながら喜ぶ。
「ツバサくん、頑張ったね…!」
また、この時本体に刺さっていたソラの腕がすっぽ抜けて彼女が地面に衝突しそうになった所でツバサが飛んで行ってソラの手を掴んだ。
「離さないで!」
「はい!」
屋上へと着地したツバサは自分が飛べたことに驚きを覚え、ソラはそんな彼に優しい微笑みを向けている。
カバトンへ向けて飛び上がるツバサは、
一度やると心に決めたことはぜったいにあきらめない、それがヒーロー
ソラからのこの言葉を胸に、プリンセスを守るのは自分の役目だと決意する。
後日、掴まり立ちをしようとして転けたエルを後ろから支えるツバサに、流石はナイトです!と言いながら目を輝かせるソラ。そんな彼女を見て、ツバサは感謝の言葉を述べる。
「ソラさん……ありがとうございます」
「…?私は何も……」
何のことだか分からないソラにツバサは微笑みながら右手を差し出し、感謝の言葉をもう一度伝える。
「ありがとう」
「はい!」
ソラは笑顔でそれに応え幕引きとなった。
22話『バッタモンダー最後の秘策!』
行方不明になっていたシャララが、バッタモンダーによってランボーグに取り込まれている事が判明する。シャララを攻撃することの出来ないソラは、されるがままに攻撃を受けていた。剣を振り下ろしたランボーグからソラを守る為、ツバサが救出に向かい彼女をお姫様抱っこする。バッタモンダーが退散した後、焦燥し切った様子の彼女にツバサはヒーローは諦めたらそこで終わりだと以前聞いた励ましの言葉をかけようとするもソラは拒絶する。
「もう戦いたくない!」
追い打ちをかけるようにミラージュペンが消え、スカイトーンは色を失う。
23話『砕けた夢と、よみがえる力』
シャララの一件からすっかり自信を失い、自分はヒーローにはなれなかったと書き残して実家へと帰るソラ。
「なんで一言相談してくれなかったんだ…」
悔しそうにソラの名前を呼ぶツバサは、あげはの付き添いの下ソラの実家まで行きソラの母であるレミに話をさせて欲しいと頼む。
ソラに少し時間を与えて欲しいと言うレミに、ツバサはもどかしそうにしながらもあげはと共に帰っていく。一方でソラは父のシドと共に思い出の湖へ行き、かつてヒーローを夢見た自分のことを思い出していた。
30話『ひろがる海!ビーチパラダイス!』
水着回。初めて海へ行くソラは泳げないことに気づく。
ツバサの指導の下練習をするも鳥ならではの泳ぎ方だった為ソラの参考にはならず、その後あげはやましろにも教えてもらうが難航する。やがてツバサはソラに焦らずに楽しむことを提案する。
浮き輪やスイカ割りなど海に因んだ遊びをする中で、ツバサとソラがビーチフラッグを楽しむ場面もある。
ミノトンとの戦闘では、海の方へ飛び上がってしまったソラをツバサが素早く助けている。また、浮き輪型のランボーグの空気を抜いて、それによって海へと沈んでいくソラをツバサが心配している描写も見られる。
42話『迷いをこえて 未熟なヒーロー!』
スキアヘッドとの戦いで、なぜ自分が一歩踏み出せなかったのか思い悩むソラ。
ツバサの研究成果を持ち帰る為にソラシド市へと赴いていたシャララは、そんなソラを見かねて以前と同じ「君は君のヒーローを目指せ、大切な仲間と共に」という言葉を贈った。
だがそれに対してソラは今回は一人で考えて一人で答えを出したいと言う。
その様子を茂みの中からましろ達と共に窺っていたツバサは、そんなソラの言葉に怒りを覚え、飛び出した。語気を強めながら「一人で抱え込むなんて、ただの我儘です!」と話すツバサは、恐らく以前シャララがランボーグに取り込まれた時、仲間に相談をせず一人で実家に帰ってしまったソラが、今回もまた同じことになっているのではないかと考えたのであろう。
しかし、ソラはそのまま続ける。
「我儘かもしれません……でも、今回は一人で考えないと駄目なんです。」
「スキアヘッドに一歩踏み出せなかった私と向き合わないと、答えは出せないと思うんです」
黄色がかった青空を背景に真っ直ぐ伝えるソラを見て、ツバサは言葉に詰まる。
また、あげはの指摘を受け、完全には納得できていないような反応を見せるも最後には励ましの言葉を贈り、ソラもそれに応えている。
「ほんと、僕らで相談に乗れることがあったらしてくださいよ」
「はいっ!」
後日、スキアヘッドとの戦闘でソラは依然として答えを出せていなかった。
何故踏み出せないのか戸惑うソラに、ツバサは直接話をしてみればいいと勧める。
「そんなにスキアヘッドが気になるなら、話してみたらどうですか?」
漫画版オススメエピソード
第3話
生い立ちを知るも、理由を隠して住み着いていたツバサをまだ信用できない様子のソラ。
するとエルが、描いた絵を見せようと窓の近くに隠れていたツバサの方へと歩き出す。
途端に風に飛ばされる絵。
取り戻そうと飛び立ち、地面に落ちたツバサは一年かけても飛べないことを「笑っちゃいますよね…」と自虐するが、その一部始終を見ていたソラはそんなツバサに「いいえ!ほんとうにかっこいいです‼︎」と涙を浮かべ、2人は和解した。
第4話
今回は仲を深めるツバサとソラに対して、友達を取られてしまったような気持ちになりモヤモヤするましろの話である。
ツバサとソラは朝から一緒にトレーニングをしたり、共に行動をすることが増えた。
ツバサを褒めるソラ、そしてソラに認めてもらえて嬉しいと照れ笑うツバサの様子に、周囲からも2人がすっかり仲良くなったという言及がある。
また、テーマパークの帰りに、後部座席で遊び疲れて眠ったエル、ツバサ、ソラの三人。
一コマ目ではツバサがエルの方に寄り、ソラもそちらの方向にほんのり寄っているのみだが、次のコマで注意深くルームミラーを見ると、ソラは完全にツバサに寄りかかる形となっており、体を預けながら眠っているのが確認できる。
さらに本編同様ツバサの寝床を洗うソラや、他にも一年で学んだことをソラに教えるツバサなど、これでもかというほど仲良くしている2人の描写が入る。
紹介したエピソード以外にも、漫画版では2人が隣同士にいるコマや、一緒に遊ぶ描写、会話などが非常に多く詰まっている。
+α
普段から距離感が近い2人だが、それは戦闘中も例外では無い。
キュアウィングはメンバーをお姫様抱っこをすることが多いが、その回数が比較的に多い相手がキュアスカイなのである。合計回数はなんと4回にも昇り、他にも腰に抱きつきながら攻撃から庇ったりしている。
お姫様抱っこの場面が見られるのは16話・22話・25話・30話なので是非チェックしてみよう。
その他2人の絡みが見られる要素
・たのしい幼稚園2023年12・1月号
塗り絵の一つで、ソラがツバサの肩に手を回している。
・アニメージュ2024年1月創刊号
ピンナップでのキュアシュプリームやキュアプーカとの集合絵で、ツバサがソラの肩に手を乗せながらこちらを見ている。
・ひろプリカレンダー2024
5~6月の梅雨イラストではカタツムリに興味を示すエルを屈んで見守るソラに、ツバサが微笑みながら視線を向けている。
9~10月のハロウィンイラストでは、エルを抱えるあげはとましろの後方で、吸血鬼の衣装を着たツバサがお化けの衣装を着たソラに先導されながら走っている。
「はやく行きましょう!」とでも言っているかのような表情のソラと、ポカンとしつつもしっかりとついてきているツバサからは仲の良さが垣間見える。
・漫画単行本
特典は上北先生描き下ろしの豪華ピンナップ。
特装版のイラストは童話調の可愛らしい絵柄で全員が乗用鳥に乗っているというものである。
問題は通常版である。
こちらはキャンプをしに来たというシチュエーションで、後方にはBBQの準備をするましろと、運転をしてきたであろうあげはがいる。
一方で、前方に描かれているのは川遊びをするエルを両手で支えるツバサと、木材を運んできたソラがにっこり見つめ合っているというものである。真意は不明だが、「おかえりなさい!」「ただいま!」とでも言っているかのような2人の様子は、見ているだけでほっこりとするものとなっている。