概要
マウリツィオ・カーゲル作曲のティンパニ協奏曲。独特なティンパニの演奏法が複数登場することで知られており、「最後に演奏者がティンパニに体を曲げて突っ込む」という部分で最も有名。楽譜におけるこの箇所には、絵でティンパニに突っ込むよう説明がされており、強弱記号として「fffff(フォルティッシシシシモ)」と書かれている。上記の点から各方面でネタにされる問題作。またカーゲルの『Finale(フィナーレ)』は指揮者が倒れる曲として有名である。
ティンパニの皮を破損しているように見えるが、実際には「最後に破る用」として、皮の代わりに紙を張ったティンパニが事前に準備されている。この紙のティンパニは最後の部分以外演奏には使わない。
この曲は他にも通常とは異なるティンパニの演奏法が登場しており、「スネアドラム用のスティックやブラシで叩く」「スティック同士を交差させる」「手で直接叩く」「マラカスやクラベスで叩く」「大きなメガホンのようなものを持ち、歌って共鳴させる」などがある。