小田急電鉄クヤ31形「テクノインスペクター」
「テクノインスペクター(TECHNO-INSPECTOR)」とは、小田急電鉄が保有する総合検測車、「クヤ31形」の愛称である。
保線業務の効率向上を図るため2004年に導入・運行を開始した。月に2回程度、小田急線全線の軌道や架線(電気)の検測を行っている。
車体は当時製造中だった3000形(2代目)がベースとなっている。前面は3000形とほぼ同一であるが、側面のドアは1か所のみとされ、さらに乗務員室の扉は設けられていない。さらに、総合検測車以外の運用が存在しないため、前面・側面に表示している「検測」の表記は行先表示器ではなくダミーとなった。
クヤ31形はモーターを搭載しない制御付随車として製造されたため、伴車・動力車として(クヤ31形への電源供給対応改造を受けた)1000形・8000形の一部編成が連結・運用される。