概要
学名はChiloscyllium indicum。英名はSlender bambooshark。
最大でも65cm程度。
色合いはベージュに小さい黒斑を散りばめた配色と濃い黒色帯に黒斑を散りばめた配色が交互に連なる。
分布
スリランカやインド周辺、スマトラ島のインド洋沿岸域、タイランド湾。
かつては日本国内にも分布するとされたが、これはシロボシテンジクという別種であると確認された(同属のためとても近い仲間ではある)。
生態
食性は主に肉食で、夜間小魚や甲殻類を捕食する。幼いテンジクザメは、特に雨季には成長したテンジクザメより多くの炭素を摂る必要があるとされる。
飼育について
可愛らしい見た目、温和な性質、丈夫な体などからペット(熱帯魚)として飼育されることもある種類。
日本国内ではアクアワールド大洗で飼育・展示記録がある。
名前について
国内の書籍や論文の中ではシロボシテンジクという別のサメにテンジクザメという和名をあてることがある。
日本魚類学会が発行する「魚類の標準和名の命名ガイドライン」に照らし合わせると、最初に国内にテンジクザメがいないことを確認し言及した「日本周辺から記録されたテンジクザメ Chiloscyllium indicum はシロボシテンジク C. plagiosum」という論文ではガイドラインに従い、各々に対し引用文献を用いて標準和名を命名しているため、C.plagiosumにテンジクザメという和名を当てるのは標準和名の命名規約を逸脱したものとなる。
したがって、テンジクザメの学名はC.indicumとなる。
テンジクザメ属の一覧(和名のある種のみ)
関連タグ
ジンベエザメ:親戚のひとつ(テンジクザメ目ジンベエザメ科)。