どんなに貧しくても 気高さだけは 忘れてはいけない
概要
第7部に登場するディエゴ・ブランドーの母親。作中では既に故人。
ディエゴが赤子の頃、夫がディエゴを捨てようとしたのを阻止し、夫と破局。後に農村の男と同棲するが、男からの性的な要求を拒否する。男は拒否された恨みからか、ディエゴ達の食器の皿に穴を開けシチューを入れられないようにする陰湿なイジメを行った。
そこでディエゴは靴にシチューを入れようとするが、母はディエゴの頬をぶった。そして手で受け皿を作り…
「 そそいでいただけますか?ディオの分を…… 」
非常に熱いのシチューを手で受け取ったのだ。両手は火傷を起こしている。それをものもせず、彼女はそのシチューをディエゴに与えた。
その後、23歳という若さで破傷風により死去。本シリーズのテーマである「人間讃歌」「黄金の精神」を感じさせる誇り高き人物であった。
余談
ディエゴは、第6部以前の世界のディオ・ブランドー(DIO)に相当する人物である。両者は対比して描かれている点が非常に多く、「母親」もその内の1つである。
ディオの母親は、生前夫の酷い扱いを受け続け、後に死去している。ディオは母をそんな目に合わせ死なせた父を恨んでもいたが、同時にされるがままの母を軽蔑していた。一方のディエゴの母親は上述の通り夫にも毅然と立ち向かった。彼女は1人でディエゴを育て、ディエゴは母に誇りを学び成長した。
ディオとディエゴの決定的な違いは、作者が言及している「石仮面の有無」の他にも母親の存在が大きいと憶されている。