概要
ディマゴ社(現:コルト・カナダ)が製造しているM16ライフルのライセンス生産品。
開発はカナダ軍とアメリカ海兵隊との共同で行われたが、最終的に完成したモデルはM16A2に近いが、旧型のサイトにカートリッジディフレクターが付いた所謂A1E1アッパーと飛ばれる過渡期のレシーバーが採用されており、民間用に製造されているコルトモデル715とほぼ同一の構成である。
90年代に成るとキャリングハンドルが着脱可能になり、ELCANスコープが備え付けられたM16A4に該当する近代化が行われたC7A1に更新された。
但し、正確にはM16A4よりも先に設計されたものでピカティニーレールの標準化に先んじて作られた物であるため規格が若干異なっており、後年に成ると規格対応型のピカティニーレールの物に改良された。
その後アフガニスタンにカナダ軍が関与すると更に作戦に適した改良が求められ、ハンドガード、グリップ、ストックの色がグリーンに変更され、フロントサイトポストにトライレールの追加とM4タイプの伸縮ストックに変更されたC7A2へと改良された。
緑色のゴム製装甲コーティングが施されたC79ELCANが配備していたが、一部の不満を持った兵士達は自費でEOTechやACOGを購入して装着していた。
C8
CAR-15に該当するライフルでコルトモデル723/725とほぼ同一の銃だが、バレルのみがモデル653の物と成っていたり、個体によっては製造工場移転の時期に重なってXM4のバレルが備え付けられている例もある。
オリジナルのC8はもう既に旧式化しているが、現在でも後方任務に就くカナダ軍兵士によって現役で使用されている。
C7がA1に成った事に伴い、此方もフラットトップレシーバーを備えたC8A1と成るが、アフガニスタンにて上記のC79 ELCANを使用する以外の用途でレールが使用される事が無く、多くの個体はスタンドアローンのA1リアサイトかキャリングハンドルが装着されていた。
ほとんどオリジナルのC8と用途が変わっていなかった為かカナダ軍の正式採用銃ではない。
その後はバレルがM203のカットが入った14.5インチの鍛造バレルに成ったC8A2へと更新された。