概要
別名:猛毒鎧将
CV:稲田徹
ビーファイターカブトに登場した、サソリのような姿をしたビークラッシャー四鎧将のリーダー格。
元はマザーメルザードによって産み落とされながらも、覚醒するのを拒んだ4体の子供たちの一員であり、不気味な幼虫の姿で長き眠りについていた。
しかしインセクトメダルがメルザード一族の手に堕ち、その中の一つであるサソリのメダルの力を授かって覚醒。
マザーの命を受け、他のビークラッシャーのメンバーと行動を共にするようになる。
リーダー格だけのことはあり、戦闘力は4人の中で一番高い。
右腕には1ミリグラムで象を即死させる毒針「ポイズンアンカー」が仕込まれており、伸ばしてムチとしても使用可能。
左下腕部を丸々はめ込む形で装備する大型のハサミ「スローターシザース」は、直径50cmの鉄柱を切断できる。
メルザードの一員なので基本的に冷酷かつ凶暴な性格をしているが、戦いの美学を追求する騎士道精神の持ち主でもあり、卑怯な手を使って勝利することを好んでいない。
ビーファイターとの初対面時に退場する際には「また会おう、また戦おう!」 と、カブトらに再決闘を約束する一幕もあった。
同じ幹部であるライジャやデズルのことを見下しており、何かと衝突することも多い。
更にライジャと同様にカブトをライバル視しており、卑怯な方法でカブト達を仕留めようとしたムカデリンガーの邪魔をしたこともある。
しかし倒された仲間の仇を討とうとする一幕もあるなど、ビークラッシャーの中では情に厚い方である。
最終回ではカブトをあと一歩の所まで追い詰めたが、左腕をスローターシザースごと切り落とされて反撃されてしまい、ライナーブラストを受け敗北。
「み、見事だ、カブト……。最高の敵と戦って死ぬ…戦士として、本望だ…!」
と言い残して爆死した。
その他
- あまり知られていないが、今でこそ東映特撮に頻繁に出演している稲田徹氏にとって、このデスコーピオンは特撮デビューキャラである。
- 『カブト』放送当時稲田氏はまだ声優デビューから2年目の新人であり、声優として初めてレギュラーの役を担当したキャラクターである。稲田氏曰く「当時の俺にとって身に余る大役」「芝居がしょっぱいのが悔しいので、またいつか演じてみたい」とのこと。
- 番組後半のメイン敵キャラクターだけのことはあり、ビークラッシャーで唯一アクションフィギュアが発売されている。
- 倒された仲間の仇とあるが、キルマンティスとビーザックは追い詰められた末の自爆、ムカデリンガーはカブト達に恐怖を植え付ける為にマザーが見せしめで爆殺と厳密に言えば戦死ではないのだが、ビーファイターとの戦いが間接的な死因になったと思えば矛盾はしない。