概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
児童書。作者はいぬいとみこ、初版の絵は津田櫓冬。
タイトル通り、平和に暮らしていたトビウオの坊やが原因も治療法も不明な謎の病に苦しめられる悲劇が描かれている。
美しいサンゴ礁の海の挿絵と穏やかな語り口調とは裏腹に救いようのない展開が特徴的である。
幼い頃に読んで(あるいは読み聞かせてもらって)、トラウマになった人もいるだろう。
ネタバレ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
この本の正体は水爆実験による被爆の実態を描いたものである。
子どもの頃は本の内容が理解できなくても、後に歴史を勉強したことで初めて理解した人もいるかもしれない。
より具体的には1954年におけるアメリカ軍の水爆実験「キャッスル作戦」および第五福竜丸の被害が元となっている。
劇中ではトビウオたちが降り注ぐ雪のようなものを面白がって浴びている描写があるが、これは放射性降下物(通称:死の灰)である。