概要
アル・サーメンの一員にして黒き王の一人、闇の金属器を持つ者。かつてマグノシュタットによって滅ぼされた亡きムスタシム王国王女。巨乳。
ザガン(第61の迷宮)攻略中のアラジン達の前に、柔和な笑みを浮かべてイスナーンと従者のイサアクと共に登場。迷宮内にて闇の金属器を使ってアラジンと戦い、圧倒的な力で追い詰める。
闇の金属器
黒磁槍(アル・カウス)
磁力を操る黒い槍。カシムと同様に自身に突き立てることで黒いジンに変身出来る。
通常状態では岩などを大雑把に繋げる程度だが、黒いジンの姿では砂鉄を腕に集結させ、槍のように鋭くして攻撃する戦法をとる。マギであるアラジンの防壁魔法を破壊するほどの威力だが、魔力消費が多いという欠点がある。
ジンになるだけでなく全身魔装も可能。
露出度の高い黒い鎧をまとった姿になる。魔力消費が減る上、ジンの状態の攻撃力のまま砂鉄を槍にかき集めて様々な武器に変化させて攻撃出来る。
技
- 無限剣舞陣(レアバルド)
極大魔法。
上空に魔法陣を出現させ、砂鉄を八芒星の部分にかき集める。そしてその砂鉄全てを剣にして降り注がせる。
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※ネタバレ注意!!
堕転した理由は、マグノシュタットの反乱によって、国王である父親や信頼していた従者であるイサアク等、大切な人達が次々と殺されていく運命を恨んだため。
アラジン達に敗北後、アラジンのソロモンの知恵により、イサアクのルフと対面を果たし、彼のルフを受け取って白いルフへと変化した。
迷宮帰還後はシンドバッド達に保護されることに。ヤムライハの出身がマグノシュタットであることもあってか保護された後も敵愾心から口を閉ざしていたが、唯一アラジンにだけは心を開いていた。しかしその後原因不明のまま衰弱し、死亡した。
遺体がカシムの時のように干からびた黒炭のようだったことから、ドゥニヤの死亡の原因をジャーファルは「闇の金属器の後遺症か…」と推測していた。遺体は火葬され、アニメ版第2期の第2話においてヤムライハは「私がもっと優れた魔法使いだったら…」と悲しんだ。
アニメ版では味方である筈のイスナーンにより背後から鎌(のようなもの)で貫かれ、瀕死の重傷を負うというオリジナル展開があり、この事がアリババに堕転の道に陥れる一歩となってしまった。
アニメ2期では死に至るまでの過程がアニオリとして描写されている。
以下さらなるネタバレ注意。
原作同様シンドリアに保護されるも、シンドバッドがマグノシュタットへ引き渡すことはしないとドゥニヤの手を取ろうとした際、彼の金属器が何かに反応して弾き飛ばされる事態が起きる(原作だとヤムライハが慌てて引き離した)。直後、ドゥニヤの身体から黒い結晶が飛び出した。これは彼女の体内に残っていた黒い金属器のカケラで、堕転から解放されてもなお彼女の身体を蝕んでいたのだ。
アラジンはソロモンの知恵を発動し、ドゥニヤの精神に飛び込む。そこで彼はドゥニヤの持っていた黒い金属器に込められた怒りや憎しみ、悲しみを知ることとなる。その中には後にアラジンが出会うこととなるムスタシムへの反乱を企てた学長先生モガメットの姿もあった。
アラジンは黒い金属器の結晶を一気に吹き飛ばし、無事ドゥニヤを助け出す。しかしその影響で彼女は著しく衰弱してしまい、もはや余命いくばくもない状況に。
そしてアラジンのマグノシュタットへの出発が決まったその日の夜、アラジンは再びドゥニヤの寝室を訪れる。アラジンはドゥニヤを治す手段が見つかるかもと彼女を励ますが、その優しい嘘はドゥニヤに見抜かれてしまう。彼女は逆に本当に1人でマグノシュタットへ行ってしまうのかと問うと、アラジン「モルさんもアリババくんもわかってくれるよ。友達だもの!!」とはっきりと答えた。これに対しドゥニヤはアラジンこそがはじめての友達だと打ち明け、涙を流しながら彼に感謝の言葉を送る。そしてドゥニヤの身体は黒く干からび、アラジンの目の前でその生涯に幕を下ろした。後にはアラジンの悲しき叫びがシンドリアの夜に空しく響くだけだった…