ドクササコ(キノコ)
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どくささこ
ハラタケ網ハラタケ目キシメジ科
※pixivでは忍たまのドクササコが圧倒的多数
毒笹子。
それは漏斗のような形をしたキノコで、笹の多い場所によく生えるのでこの名がついた。
世に毒キノコは数あれど、その中でも一際特異な中毒症状で知られており、一般の食中毒と違って数日後に症状が出るのも特徴。意外にも毒の致死性自体は高くないのだが、だからといって症状は軽くなく、ドクツルタケやカエンタケといった「食べたらあの世へまっしぐら」な連中とはまた違った恐ろしさを秘める狂気の毒キノコである。
まず指先が赤く腫れ、次第に痛みを増す。それは手足や体の先端を焼けた火箸で刺されるような激痛で、これが四六時中続く。
作用機序が未だかよくわかっていないため、何故こんな症状が発生するのか解明されておらず、当然解毒薬もない、痛み止めを飲んでも効果がなく、モルヒネすら効かず、背骨の神経に直接麻酔して神経自体を強制シャットダウンする「神経ブロック」という荒ワザでやっと軽減できる始末(当然出来ればやらない方がいいレベルの危険な措置)
最大級の措置をやってようやく軽減なのである
焼けるような痛みなので水に入ると少し緩和されるが、冷やすのをやめると痛みが倍化する上、今度は水ぶくれからの感染症を起こすリスクが高まり却って危険。
そうした症状は一月ほど続くが、これといった後遺症は残らない。しかし四六時中襲いかかる激痛地獄は十分に精神を抉るので、痛すぎて自殺したり、衰弱死したりする人も少なくない。
なんだか祟りとか呪いといった概念を実現したようなキノコだが、あくまでも毒性自体の致死性は低いのがまた恐ろしい。
簡単には死なせないぞとばかりに苦しみを味あわせるこのキノコ、「そこまでやるか!?」と思わずにはいられない。
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