概要
『バビロニアンキャッスルサーガ』におけるドラゴンは、神々に仕える聖竜クオックスが代表的である。このクオックスは、以前カイがドルアーガの塔に挑んだ際(『カイの冒険』)は彼女を助けていたが、ドルアーガの魔力によって洗脳され、ギルと敵対する。また、クオックスの魔力を分割し、悪しき分身として生み出されたのがシルバードラゴンとブラックドラゴンである。
ギルがドルアーガを倒した後はクオックスはドルアーガの呪縛から解き放たれ、ドルアーガが作り出したシルバー・ブラックの各ドラゴンも消滅する。
基本的に四つ足で歩行し、一対の翼を持つ。ちなみに、その身体の鱗は鉄よりも堅牢で、防具の素材としても使われることがあるという。
特徴
原作『ドルアーガの塔』においては、普段はゆっくりした速度で徘徊しているが、ギルとラインが合うと壁を破壊しながらギルに近付いてくる。時折立ち止まり、翼をはためかせてから進行方向に強力な炎のブレスを吐く。この炎は射程が長大で、盾では防ぐことができず、接触するとミスになる(但し、吐く炎を無効化できる宝物も存在する)。
戦う場合、ある程度強力な剣でないとダメージが与えられず、しかも正面から剣を刺してもダメージは通らないため、倒したいなら背後からの攻撃を何度も加え続けなくてはならない。ただ、宝物にはドラゴンを一撃で倒せる薬がある(ドラゴンポット)他、パールというアイテムで動きを止めることもできるなど、前述の炎を無効化するアイテムも含め対策が幾つか存在する。
なお、ドラゴンが登場するステージでは専用のBGMが鳴る(この仕様は、以降の作品にも受け継がれていくことになる)。
ドラゴンの種類
クオックス
15階より出現。灰色の頭と緑色の身体を持つ。元は善良な聖竜だが、ドルアーガに操られる。また、59階ではドルアーガの化身としてクオックス・スーパーが出現する。このクオックス・スーパーは「ルビーメイス」がないと倒すことができない。
詳細は当該項目を参照。
シルバードラゴン
33階より出現。体色は銀と青。クオックスの倍近い体力を持つ。
ブラックドラゴン
46階より出現。体色は黒と赤。シルバードラゴンより更に高い体力を持つ。
続編・関連作品
PCエンジン版『ドルアーガの塔』では、途中で手に入る武器「ドラゴンスレイヤー」がアーケード版やファミコン版よりも明確にドラゴンに対する特効武器として設定されている(剣の力+2だが、ドラゴンに対してのみ剣の力+20として扱われる)。
続編『イシターの復活』では「DRAGON'S LAIR」という部屋でクオックスが登場するが、そのままの状態で触ってしまうと死んでしまい、ゲームオーバーになる(対策は幾つか存在する)。ちなみに、クオックスの顔の形を模した「QUOX'S LABYRINTH」という部屋も存在する。
『ドルアーガオンライン THE STORY OF AON』では、原作と別個体のクオックスが現れる他、ブルードラゴンなど空を飛ぶ邪竜族、ラパックスなど地面を歩き回る地竜族、ティアマットなど強敵の混沌竜族といった多数のドラゴンが登場する。
『ナムコクロスカプコン』でも原作通り3匹が出現。HPが高く属性防御に優れ、体重が非常に重いためコンボを繋げにくい。遠近どちらの攻撃も持つが、必殺技とカウンター技は遠距離で備える。また、ドルアーガの化身としてのクオックスもドルアーガ・クオックスとして再現されている。なお、最後にドルアーガの呪縛から逃れて離脱するところまで描かれている。