プロフィール
本名 | ドロウ |
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肩書き | 海軍中将 |
能力 | 無し |
出身地 | 不明 |
CV | アニメ未登場 |
概要
『ONEPIECE』の外伝小説「novel A」で登場したキャラクター。
海軍中将であり、本編開始以前にポートガス・D・エースが絡んだ海兵の1人でもある。
名前の由来はおそらく「ドロー=Draw」であり、奇しくもエースと同様にトランプに関連した単語である。
人物
容姿
部下のイスカと違って設定イラストが無いものの、エースより頭1つ分背が高い大柄な体格で中将らしく「正義」の文字が描かれた海軍コートを羽織っている事が言及されている。
性格
正義感が強く、将校だった頃は海賊に襲撃されて火災で両親を失ったイスカを救助しており、彼女からは憧れの海兵として慕われている。
戦闘能力
両腕に装備された火炎放射器がメインの武器であるが、武装色の覇気による格闘戦も得意。
ちなみにドロウに出会った当時のエースはまだ覇気を体得していなかった。
作中での活躍
イスカと共に王下七武海勧誘をエースに通達していたが、当のエースからは「七武海という制度自体が気に入らない」と断られ、直後にイスカの制止を聞かずに火炎放射器をエースに向け、近くに子供達がいるにもかかわらず躊躇無く炎を放った。
※物語の終盤におけるネタバレ
「お前さえいなければ、誰も不幸にはならねェ。そうだろう? 海賊さえいなけりゃあ、おれがこうして火を放ってまわる必要もなくなるんだ」
正義の人と思われたドロウの本性は冷酷なタカ派であり、海賊を討つためなら守るべき民間人さえも平気で犠牲にする放火魔であった。
実はイスカの故郷を焼き払った張本人でもあり、巻き添えという形でイスカの両親を死に追いやったのだが、上記の台詞で真相に気づいて動揺するイスカに対し……
「さっきから一体なにを言っているイスカ少尉? 正義のためなら多少の犠牲は付きものだろう? たかが数名の民間人が巻き込まれた程度のことで、いちいち騒ぐんじゃない」
……と、罪悪感どころか自身が死なせた被害者の遺族でもあるイスカに対して侮辱以外の何物でもない詭弁を悪びれることなく言い放ち、彼女を絶句させていた。ちなみに火災に巻き込まれたイスカを救ったのは海軍としての正義感からであり、早い話が「これはこれ、それはそれ」が極端になったような思考とも言える。
更には子供まで巻き添えにしようする行為をエースに非難された際には「おれが民間人を巻き込んだのではなくお前達海賊が民間人を巻き込んで被害を与えた(要約)」などと責任転嫁する体たらくであった。
巻き込まれた子供達に炎が当たらないように回避行動を行わずに戦うエースを苦戦させたが、エースを援護するために割って入ったマスクド・デュースに火炎放射器を壊されてしまう。
武器を失った後も覇気を纏った拳でエースを圧倒していたものの、油断した隙をつかれて服に付いた火炎放射器の燃料を引火させられ、追い討ちをかけるかのごとく極限状態から覇気を開花させたエースの怒りの拳で気絶して敗北。
時系列的にエースが白ひげ海賊団に加盟する前であるため、ドロウのその後については不明であるが、彼の本性の目の当たりしたイスカが一度は絶望しながらも海軍に残る道を選んだ事から、内部告発や軍法会議で何らかの報いを受けた可能性もある。
余談
ドロウは間違いなく非道な海兵であるが、海軍自体が正義のためなら時には苛烈な手段をも辞さない側面を持つため、(程度の差はあれど)ドロウのようなタカ派の海兵が少なからず現れるのは必然であり、故に内部からは批判が出にくく、そのような意味では私利私欲で悪事を働く汚職海兵以上にタチが悪いと言える。
身も蓋もない事を言ってしまえば、仮にドロウが苛烈な海兵にならなかったとしても遅かれ早かれ別の海兵が同じ事をしていたであろう。
武器による炎や人物像から、見方を変えればエースのネガとも呼べる。
関連タグ
ONEPIECE 海軍(ONEPIECE) イスカ(ONEPIECE)
???:ある意味ドロウに対するカウンターと呼べる存在。※ネタバレ注意
ジャン・コルベール:火炎攻撃が得意な他作品キャラであるが、人物像が色々な意味でドロウとは真逆。