解説
「ナウい」も「ヤング」も昭和50年代すなわち1970年代後半~1980年代前半に一時はやった死語(「バカウケ」は、今でも細々と使われてはいるが同時期に流行った言葉。あの米菓のことではない。断じて違う)である。わざと死語を連発させることで面白みを持たせた言葉。
現在のpixivにおける使われ方としては「数十年前なら大人気だったろうね(笑)」と登場キャラの古臭さを嘲笑するネタ作品につけられる。そのため正しい意味での「ナウなヤングにバカウケ」する作品にはつかないと言って良い。
1980年代末には既に死語として扱われており、というか死語扱いになってからの方が明らかに長く「死語の代名詞」的慣用句で使われ、時に局地的なブームになることもある。そういう意味では「死んでない言葉」であり、本来の意味での死語と呼ぶにはふさわしくないが、今後も、モボやモガ共々、キングオブ死語の代名詞として使われていくであろう。
余談
1980年代末の時点で、漫画で「ベタな展開に突っ込む展開」「ピーチ姫役を男性キャラに担当させる展開」「流行に流されるミーハーを批判する展開」などが流行っており、ミーハーやオタクの実態はさほど変わっていない。
リアルタイムで、ナウなヤングの痛さをネタにした創作物も多かった。
当時を馬鹿にする単語ではなく、ある時代しか通じない流行の痛さをおちょくる単語なので、誤解なさらないよう。
流行をお洒落ではなくギャグのニュアンスで楽しんでる人はいつの時代もいるのである。