概要
日本において、何の木かは分からないが、その土地では珍しい立派な木に対してつける仮の名前。
ちなみに、これをモチーフとしたカードゲーム『ナンジャモンジャゲーム』が存在する。
まんが日本昔ばなしには、東京都が舞台の「なんじゃもんじゃの木」という民話がある。
妖怪としての伝承もあり、水木しげる先生が描いたナンジャモンジャはタイトルイラストのような上部の葉の部分に大きな一つ目がある姿で、海上を飛んでいる様子が描かれている。また、著書「妖鬼化(むじゃら)」では下総(千葉県北部)の香取郡神崎の神崎神社に桂の木があり、参詣にきた水戸黄門が「この木は何の木じゃ」と地元の者に問うたが、土地の人は質問の意味が分からず「なんじゃもんじゃ…」と返し、黄門様がそれを木の名前だと思ったという伝承が書かれている。
また、柳田国男監修の「日本伝説名彙」では長野県南佐久郡大沢村地家(現・佐久市)の仁王堂境内にあるナンジャモンジャを伐ろうとした者が怪我や病気になり、焼こうとすればその者の家が家事になり、更に落雷で木が消失した際に破片を片付けた若者たちまで病死や若死にしたという恐ろしい伝承が書かれている。