概要
メギ科ナンテン属の常緑低木。学名Nandina domestica。庭木としてよく用いられ、冬に実る赤い実が鑑賞されるが、実が白いシロミノナンテンという変種もある。日本では茨城県以西の暖地に自生する。
漢字で書くと南天。元々昔の中国で「南天燭」「南天竹」等と呼ばれていたものを簡略化したもの。 「難を転ずる」として縁起のいいものとして扱われる。
実は鳥が食べたり、含まれる成分に咳止めの効果があるとされているが、微量とはいえ毒があるので人間の食用には向かない。同じく赤い実をつけるセンリョウ(センリョウ科)、マンリョウ(サクラソウ科)、セイヨウヒイラギ(モチノキ科)、イイギリ(ヤナギ科)などとはお互いに混同されることがあるが、それぞれ全く違う植物である。同じメギ科にヒイラギナンテン(メギ属)があるが、こちらは黒青色で粉を吹いた果実が特徴。
仲夏の季語で「南天の花」というものがあるが、これは冬に鮮やかな実をつけることに対し、夏に咲く花は白く、あまり目立たないものとして使われることがある。
花言葉は『幸せ』『私の愛は増すばかり』『機知に富む』『福をなす」『よい家庭』『深すぎる愛』『募る愛』など、白い花から赤い実になることからつけられたものが多い。
関連タグ
ナンテン(花騎士)…『フラワーナイトガール』のキャラクター。