マンリョウ
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まんりょう
サクラソウ科の常緑低木。晩秋から冬にかけて丸い実をたわわに実らせる。センリョウとは外見も名前も生態も似ているが系統的には全く違う植物。
ツツジ目サクラソウ科ヤブコウジ亜科(旧ヤブコウジ科)の常緑低木。漢字で書くと「万両」。
温暖地の半日陰に生育し、初夏に白い花を咲かせ、晩秋から冬にかけて、葉の下に丸くて赤い果実をたわわに実らせる。鮮やかな緑の葉と真っ赤な実のコントラストが好まれて庭木として植えられるが、実が白っぽい「シロミノマンリョウ」、黄色い「キミノマンリョウ」も流通している。
同じ常緑低木のセンリョウ(センリョウ目センリョウ科)とは赤や黄色の実を実らせるありさまが似ているので混同されがちだが、マンリョウの実が葉の陰に隠れるようにつくのに対し、センリョウは葉の上に穂のようにたくさんの実をつけることで区別できる。また、マンリョウと同じヤブコウジ亜科のヤブコウジも冬に赤い実をつけ十両の名があるが、マンリョウが樹高1〜2mほどになるのに対し、ヤブコウジは高さ10cmほどなので、区別は容易である。
マンリョウもセンリョウもヤブコウジも鳥は食べるが、味はとても青臭く人間は食べられない。
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