概要
双子葉類モチノキ目の植物の一群。全て木本(低木〜高木)で、ほぼ全ての種がモチノキ属(Ilex)。モチノキのほか、ソヨゴ、タラヨウ、アオハダ、ウメモドキなど、庭木や公園樹として用いられる樹木がよく知られる。セイヨウヒイラギもこの科である(ヒイラギはモクセイ科で全く違う植物)。
世界中の温帯から熱帯にかけて約600種が分布する。葉は互生し、小形で目立たない花が多く、集散花序をつくる。果実は赤く熟するものが多い(ただし、イヌツゲなどは黒く熟す)。
樹皮に強力な粘着力のあるロウ状物質を含み、昔はこれを野鳥の捕獲に用いる鳥黐(とりもち)にしていた(モチノキの種名の由来)。