この世界、せっかくいい感じに仕上がってるのに、滅亡させるのもったいないなあ。また勇者でも作るか?でも勇者も適性あるやつ探すの結構面倒だしなあ。そうだ、今回は適当なやつに能力を与えて放り込んでみるか。どんな能力がいいかな。このゲームの設定なんかいいな。こんな感じ?なんか適当だな。うん、テストもそいつにやらせることにしよう。ハロワに求人を出してっと。お、もう誰か来たか。普段着?履歴書もない?いいよ、近いから直接来てよ。
これでよし。だめだったらまた考えよう。最悪、滅亡してもやり直せばいい……
概要
「ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた」とは「小説家になろう」で桂かすが氏により投稿されているウェブ小説作品。略称は「ニトロワ」
MFブックスより書籍化、ヴァルキリーコミックスよりコミカライズされている。
「20年以内に滅ぶ世界」という時間制限が設けられているのが最大の特徴で、剣と魔法の中世ヨーロッパ風の異世界に転移した主人公が、当初はのんびりと日々を過ごしていたが、徐々に情勢が悪化していく世界の様々な事変に立ち向かうヒロイックファンタジー。
あらすじ
『急募 箱庭世界ラズグラドワールドのテストプレイ』
『ゲーム好きのあなたにぴったりの簡単なお仕事です』
そんな求人情報を見つけハロワに行ったニート、山野マサルは 面接会場から即刻異世界送りとなる。
お仕事の内容は20年以内に滅亡を迎える異世界で、特定の条件を満たすか20年間生き残ることだった……。
滅亡が運命づけられた世界、ラズグラドワールドを舞台に マサルの無理せず頑張る異世界冒険ライフが幕を開ける!
「ちくしょう、こうなったら20年間生き延びてやる!」
登場人物
- 山野マサル
本作の主人公。23歳の男性。作中では「マサル」と呼ばれる。
ニートをしていたが、生活費を稼ぐためにハローワークを訪れ、偶然に異世界へ転移する仕事を引き受ける。面倒事は嫌いであり、当初は世界が滅ぶまでのんびりと過ごすつもりであったが、異世界で知り合った人たちを救うために力を尽くすようになる。
転移した際、神より「身体能力をゲームのように数値化して把握できる能力」と「スキルポイントという形で成長を制御できる能力」を与えられる。
- ティリカ
冒険者ギルドに勤める真偽官の女性。見た目は少女のようだが実際は20代。
魔眼を持ち、人が嘘をついているかどうかを見破ることができる。
- アンジェラ
シスターの女性。普段は教会に併設されている孤児院で子どもの世話をしていたり、怪我人に回復魔法を使った治療を施している。
マサルに請われ、彼に回復魔法や水魔法を教える。
- エリザベス
冒険者クラン『暁の戦斧』に所属する魔法使いの女性。風属性の魔法が得意。
普段から黒いローブを身に纏い、魔法を唱える際には自作の詠唱をつけたりと、魔法使いというもののイメージを大切にしている。
- サティ
獣人の少女。冒険者として活動するときの相棒兼、屋敷の管理を任せるためにマサルが購入した奴隷。目が不自由であったがマサルが治療したことで見えるようになり、以後彼に誠心誠意尽くすようになる。
- 伊藤神
マサルを異世界に招き入れた存在。「伊藤」と名乗る、ダンディな男性の姿をしている。彼が異世界に行くにあたり、様々な恩恵を与えたり、彼の疑問に答えるなど気さくな一面も見せる。彼が異世界でどのような活躍をしているのか、観察して楽しんでいる。