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バイオレントルーラー

ぼうくん

バイオレントルーラーとは、タイトーのシューティングゲーム『ダライアスバースト』シリーズに登場する巨大戦艦。その亜種についても解説していく。
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概要編集

暴君VIOLENT RULER

ダイオウグソクムシに形状の似たベルサー軍の旗艦。『ダライアスバースト アナザークロニクル』にて初登場となる巨大戦艦である。敵はおろか自軍でさえも例外なく攻撃対象とするその凶暴性から「暴君」とも称される。


暴君を英語に置き換えるとTYRANT(タイラント)となるが、こちらは「VIOLENT(凶暴な)RULER(統治者)」を組み合わせて暴君を意訳させている。機体色が紫である事から「VIOLET(バイオレット)」のダブルミーニングも含んでいる模様。


特徴編集

モチーフ元のイメージとその巨体からは想像できないスピードで宇宙を駆け回る。惑星への電撃的侵攻作戦を担当しており、尖兵となるフォスルシリーズ等に対して此方は切り札とも言える存在。


ベルサーの基本戦術である「単艦による敵地への侵攻」というコンセプトをこれ以上無いほどに徹底した武装と性能であり、公式サイトの解説では「一度活動を開始すると、 エリアの全てを破壊し尽くすまで動きを止めることはない」とまで言われている。こんなものをガス衛星の上空で食い止められたのは奇跡と言うほか無い。


戦闘開始と共にショートレーザーを雨霰のように乱れ打つが、この制圧力が半端ではなく、設置バーストを駆使しなければしのぎ切るのは難しい。バースト機関を持たないオリジンやセカンドでは大苦戦するだろう。


また、身体を反らせて誘導ミサイルや大型ミサイルをポイポイ撃ち飛ばしたりと他の攻撃も多芸かつ凶悪。特に画面下を位置取り、2方向に撃つショートレーザーと関節の隙間から放たれる緑色の極太レーザーの組み合わせは災厄そのものであり、どちらか一方に気を取られているともう一方の攻撃をもろに喰らうハメになる。


更に口にはバースト機関が搭載されており、バーストビームを薙ぎ払うように2回連続で撃ち込んでくるほか、攻撃が2巡目に入ると自機とのY座標を合わせながらバーストカウンターや設置バーストによる遮断もできない青白いビームを放つ。


ダメージが蓄積すると体を丸め、背甲部からソード状のビームを放出して回転しながら弾をバラ撒く。これ自体は驚異では無いが、その間に飛ばしてくる小型レーザーが曲者となる。


こんな強いのに一番簡単な最終ステージのボスである。


わけがわからないよ


だが、他の巨大戦艦に比べると設置バーストやバーストカウンターで対処可能な攻撃は多く、バーストカウンターで気持ち良くなっている時にバースト貫通ビームで殺しに来るカサゴとか多彩すぎる子機の弾幕と本体の波状攻撃且つ子機を盾にするせいで戦闘がとても長くなるピラニアとかなんとか倒したと思ったら金ピカのドラゴンが出てきてすごく強くなるリュウグウノツカイとか、強いのもあるがそもそも耐久が圧倒的すぎて長時間戦闘に集中力が持たないクジラといった一癖も二癖もある他のラスボス勢に比べれば、(STG自体の慣れとバーストの使い方を理解できれば、だが)良心的とも言える。


このバイオレントルーラーをノーコンティニューで撃沈できれば、一人前のシルバーホーク乗りと言えるだろう。


なお、『アナザークロニクル』のゾーンHのエンディングでは、バイオレントルーラーとの激しい戦闘の末に勝利をもぎ取った結果、母星への帰還が困難なほどに損傷してしまい、機体を破棄しなくてはならなくなるという、かなりの苦戦を強いられた描写がなされている。


亜種編集

ゴールデンルーラー編集

冬コミグッズ ゴールデンルーラー様

名前の通り金ピカなバイオレントルーラーの亜種。元々強固な外殻を金色の複合装甲とすることで更なる防御力を獲得した。兵装面においても、ミサイル属性の通常弾とレーザーの同時発射、誘導タイプの通常弾、強化型爆雷の搭載など、その変更点は多岐に渡る。ただでさえ圧倒的な弾幕がより激しくなっている上に硬く、それでいて部位破壊もできないため、地獄が形成される。後述する『クロニクルセイバーズ』のCSモードの「光導ルート」においては二番手を飾る。


余談編集

公式サイトにおけるゴールデンルーラーの解説では、ゲームのメタ的な部分に意味を持たせる為か、シルバーホークの機能についてこんな記述がある。


シルバーホークには亜空間における敵戦艦に自動的に追随し、相対距離を可能な限り一定に保つ、自動追尾システムが搭載されている。とりわけ動きの速いRulerタイプには有効に働いている


本来であれば恐ろしいまでの接近性を誇る回転移動攻撃や触角ビーム等に対して直撃を受けないように一定距離を保ちながら立ち回れるのは、ひとえにシルバーホークのこうした機能のおかげなのかもしれない。


サベージルーラー編集

赤と黒を基調としたカラーリングを施された亜種。バイオレントルーラーが「暴君」ならば、さしずめ本機は「圧制者」か。『アナザークロニクル』のクロニクルモード、『クロニクルセイバーズ』のCSモードの数少ないステージで戦える最終強化機体。


公式サイト内の解説で「ゴールデンルーラー型旗艦をベースに、攻撃力・防御力双方の面で徹底的な強化が図られている」とあるように恐ろしく硬く、長期戦は免れない。


高い機動力を活かし、敵陣深くに潜り込み、レーザーの一斉射撃により敵を一掃するという本機の特性はシルバーホークに対しても驚異となり、このレーザーはバーストやボムで遮ることもできないので素直に避けるしか無い。開幕時にバラ撒かれるショートレーザーも自機のミサイルやレーザーでは相殺できない属性になり、バースト機関を搭載していない機種は地獄を見る事になる。


それ以上に特筆すべき点は原種の破壊可能弾が破壊すると自機めがけて弾を撃ち返す撃ち返し機雷に変更されている点であり、ただでさえ回避が困難な攻撃をより避けづらいものとしている。回転攻撃中や口からの特殊ビーム(原種やゴールデンルーラーのものとは違い、ビームの先端が炸裂する)の組み合わせは自機の位置取り次第ではバーストビームを使っても回避不能に陥るレベルであり、ただでさえ回避困難な攻撃の組み合わせで詰みにならない事を祈るしかない。正直なところ出るゲームを間違えているとしか考えられないが、本来はCAVEあたりの住民ではなかろうか。


しかし、この機体も完全無欠というワケでは無い。サベージルーラーはレーザーの一斉掃射に重点を置いたせいかレーザー砲が露出しており、破壊可能である。耐久力が高い為、どうしても序盤は巨大レーザーの攻撃に晒される事になるが、見事破壊し、以降の攻撃でこの巨大レーザーを封じることさえできれば、目に見えて戦闘が楽になるだろう。


『クロニクルセイバーズ』のCSモードでは、サベージルーラーと相性の悪い機体かつ装備が万全ではない状態で挑まねばならないという条件のコース設定が多く、プリセットの機体で戦うと難易度が更に跳ね上がる場合が多い。その一方でAdamやSELFなどの歴代シリーズの名曲が挿入されており、演出面ではラスボス並に厚遇されていたりする。


組曲『光導』編集

『アナザークロニクル』のオリジナルモードのA-D-Hルート、オリジナルEXモードのO-R-Vルート(ステージ分岐の一番上を選択し続ける一番簡単なルート)では、「ステージ→ボス→リザルト」の一連の流れで楽曲が途切れる事なく地続きになるという特殊な演出がなされている。このルートを楽曲名になぞらえて「光導ルート」と呼ばれているが、ゾーンHは最終面、つまりゾーンの最後に待ち受けるバイオレントルーラーが組曲の最後を飾る。


そのタイトルは「暴君」。重苦しいギターが待ち受ける絶望を醸しだし、その後嵐の前の静けさのようなコーラス、そして満を持して現れる荒れ狂う暴君との激戦を飾るに相応しい激しい旋律に続く様は最易ルートの楽曲としては贅沢すぎるほどの演出である。


最易ルートに何故こんな豪華なBGMと演出がなされているのか?それは「そこが一番多くのプレイヤーにプレイしてもらえるステージ」だから。STG初心者は勿論、『ダライアス』シリーズ初心者や熟練のシルバーホーク乗りもまずは最初は選ぶであろうルートだからこそ、あえてこの組曲が採用されたのである。


ちなみに光導ルートの組曲は『クロニクルセイバーズ』のCSモードの超高難関ステージ「Suriaha」にも挿入されている。尚、バイオレントルーラーに代わってこのステージの最後の相手となる敵は、あまりにも異質で、あまりにも異常で、あまりにも異次元な存在である。


関連イラスト編集

大王具足虫鍋組曲 光導 -鉄の化石-稲妻と剣-暴君-


おやすみ9号組曲 光導

モチーフ元のダイオウグソクムシが一部界隈で「キモかわいい」と愛されてるせいか、『ダライアスバースト』のヒロインTi2と組み合わせたイラストもある。


関連タグ編集

ダライアス ダライアスバースト ダイオウグソクムシ

暴君 タイラント


グレートシング

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