概要
学名はIsurus paucus、英名はLongfin mako。
430cmまでに成長すると考えられているネズミザメ科の魚類。
かなり珍しい種類であり、種小名の paucusは「わずかな」「珍しい」と言った意味を持っている。
アオザメと共にアオザメ属を構成する。
分布
世界中の熱帯から温帯の沖合、表層から深海に生息すると考えられているが、不明な点が多い。
日本では小笠原諸島で深海のダイオウイカを世界で初めて撮影したNHKスペシャルの序盤に潜水艇の前に現れたが、実は日本国内でバケアオザメを確実に確認した博物館標本等の証拠が乏しく、それまで国内で生体の動画が撮影されたこともないため、この放送が日本で初めて確実な証拠となる可能性がある。
形態
アオザメによく似ているが、オモチャの飛行機の様に胸ビレが丸みを帯びている特徴があり、容易に見分けがつく。
このため、サメの中でも速い遊泳速度を誇るアオザメと異なり、比較的ゆっくり泳ぐと考えられている。
また、第二背鰭が臀鰭よりも前にあることでも見分ける事が出来る。
生態
殆ど分かっていない。
食性はイカや外洋性魚類を捕食していると考えられている。
奇網による体温維持が可能で、このため低温に強く、深い海で見つかることも多い。
珍しい種であること、外洋の深いところを泳ぐことなどから、人身事故は現在まで一件も報告されていない。