曖昧さ回避
- 悪魔学における悪魔。ソロモン72柱の悪魔の一体。
- アプリゲーム『メギド72』に登場する追放メギドの一人。 → バティン(メギド72)
概要
30の軍団を率いる大いなる公爵。『悪魔の偽王国』ではバティム(Bathym)、マティム(Mathim)、マルティム(Marthim)とも呼ばれる。
『ゴエティア』では18番目、『悪魔の偽王国』では10番目に記載される。
『大奥義書』によれば、フルーレティの支配下にあるという。
青白い色のついた馬にまたがる、蛇の尾を持つ強い男の姿をしている。貴重な石(Precious Stones、宝石)とハーブの効用に通じている。
他の職能として、ある国にいる人間を別の国に一気に移動させる能力を持つ。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はカリエル(Caliel)。
1655年版『妖術の開示』では、ペイモン(Paymon、パイモンの別表記)、バティン、バルマを呼び出し、その恩恵を受ける方法が書かれている。この書によれば、バティンは炎の源泉の深みに至っているという。地獄のヒエラルキーにおいて、敏捷さと親しみやすさ、話しやすさ(affableness)で彼と並ぶ者はいないとされる。ルシファーの使い魔(familiar)の二番手であるが、一番目と三番目以降が誰かについては明記されていない。
本文15章ではパイモン(Paimon)は他の王たちよりもルシファーに対して従順であると書いてあるので、一番目はパイモンなのかもしれない。
なお、1655年版は現著者レジナルド・スコットによるバージョンではなく(彼は1599年に亡くなっている)、パイモン、バティン、バルマのくだりは他の人物によるテキストと見られている。バルマは元の『妖術の開示』本文には言及されず、1655年追加部分以前の出典は不明である。
関連タグ
ベレト:バティンと同じく青白い馬に乗るソロモン72柱の悪魔。