概要
バブルラジカセとは、1980年代後半~1990年代前半にかけて製造されていた多機能ラジカセの総称である。
特徴
本体色は黒またはグレーをしていることが多く、現行のラジカセおよびカセットデッキとは比較にならないほどの機能が盛り込まれていた。テープ再生面を自動で切り替えるオートリバースはもちろん、ノーマルテープより上等なハイポジション・メタルポジションテープ(メタルは再生のみ対応のことが多い)を使用可能、音質を切り替えるイコライザ機能、インジケーターのバックライトなどが装備されている機種が大半である。
製造された時代がバブル期ということもあり、コストを惜しまないつくりがなされていたといってもよいだろう。当時の普及帯コンポーネントステレオ並みか、それより高い定価で販売された。全盛から30年以上たとうとしている現在においても動作可能な個体が数多く存在し、愛好家による収集や修理改造などがおこなわれている。集積度がコンポの比ではなくまた専用開発品もあり修理は難かしい。町の電気屋さんでも修理はほぼ不可でありサービスセンター送りになった。(修理も請け負う電気屋は当時普及し始めたVCR(ビデオカセットレコーダー)の消耗部品の交換修理に追われていた。) 因みにポータブルCD再生機登場でCD普及が始まった1984年11月当時はラジカセに外部入力する事でラジカセのスピーカーで再生が出来る仕組みとなっている。
おもなバブルラジカセ製造メーカー
- aiwa(キャリングコンポなど)スピーカーが分離できた
- SANYO(Zoosceneなど)
- SONY(ドデカホーンなど)
- Sharp(Twincam W(同軸Wカセット) 両面レコード再生機能付きステレオラジカセなど)
- panasonic (STATIONなど)
- JVC victor (Cdiossなど)
- TOSHIBA (BONBEAT_adresなど BONBEAT自体はラジカセ一般名称 adresは東芝開発のノイズリダクションで他社互換性なし)
- HITACHI (PERDiSCO_メタル&ドルビーなど PERDiSCO自体はラジカセ一般名称)