Panasonic
ぱなそにっく
大阪府門真市に本社を置く日本の電機メーカー。住宅設備も手掛ける。旧社名は「松下電器産業」で、かつては「Panasonic」は海外市場向けのブランド名だった。
同様にブランド名が社名になった会社には
- ソニー(旧「東京通信工業」)
- シャープ(旧「早川電機工業」)
- ニコン(旧「日本光学工業」、このことはこち亀でも「Nikonみたいに正式名称を『こち亀』にしよう」とネタにされた)。
- Verbatim(※三菱ケミカルメディアから引き継いだ会社)
- KIOXIA(※東芝メモリからの継承会社)
など、同業でも多数がある
2008年9月末までは国内向けの冷蔵庫や洗濯機などの「白物家電」、住宅設備、美容関連製品などを「National」ブランドとして、それ以外の国内外向け製品を「Panasonic」ブランドとして営業展開していた。これは海外で「National」が既に商標登録されていたために、1955年に発売した輸出用高性能スピーカーに使われたロゴ「Panasonic」を国外向け自社ブランドとして採用した経緯によるものである。グローバル化の進展からバブル期よりブランド統一の声が高まっていたが、社内論争が長期化し(「パナ」等も候補に挙がった)、ようやく2008年10月をもって「Panasonic」への社名変更が実現した。
なお、国内向けでも音響、映像機器などは「Panasonic」ブランドを使用していた。またかつては音響向けに「Technics」というブランドも展開していた。海外では「Technics」は高級オーディオやDJ用のターンテーブルとしてのブランドイメージが高かった事もあり、その為に30年の沈黙を破って「Technics」ブランドは超高級オーディオブランドとして復活を遂げている。
また、業績不振で経営危機に直面していた親戚企業の三洋電機を子会社化。インド市場を除く地域のSANYOブランドをPanasonicブランドに統一している。その際に充電電池のeneloop(エボルタブランドと併売)、カーナビのGORILLA(Stradaブランドと併売)、パン製造機のGOPANなどの人気ブランドはパナソニックに継承されている。
テレビではVIERA専用レコーダーとしてはDIGAが有名。
CM関連
- 美しい自然色のパナカラー:昭和40年代の主力テレビ『パナカラー』のキャッチコピー
- テレビじゃ画王じゃ!:バブル崩壊期の主力テレビ『画王』のキャッチコピー、同業他社から「王を自称するネーミングは公正競争を阻害する」とクレームが相次いだ。
- Everyday:Perfumeの楽曲、泡洗浄機能付き洗濯機とコラボした。
- 綺麗なお姉さんは好きですか:美容製品のキャッチコピー
- エボルタくん:エボルタの小型宣伝ロボット
パナソニック野球部
日本野球連盟に加盟しており福本豊、建山義紀、秋吉亮、久保康友らが在籍した。
パナソニック・パンサーズ
埼玉パナソニックワイルドナイツ
ジャパンラグビーリーグワンに所属、元々は三洋電機のラグビーチームである。
パナソニック・インパルス
Xリーグに所属するアメフトチーム、元々はパナソニック電工のアメフトチームである。
パナソニック女子陸上競技部
子会社による運営の陸上競技部、旧松下通信工業(松下通信)→パナソニックモバイルと変遷。
パナソニックESブルーベルズ
9人制女子バレーボール部。
関連するプロスポーツクラブ
- ガンバ大阪:松下電器産業サッカー部が前身。
- スペランツァFC大阪高槻:プレナスなでしこリーグに所属する女子サッカークラブ。一時期スポンサーだった。
幅広く手掛ける一方IT製品は苦手としており、かつては携帯電話で一定のシェアがあったがスマホ移行で頓挫している。
過去にはプラズマテレビを推していたが売上が振るわず撤退し、自社製のIPS方式の液晶パネルを使った日本製液晶テレビも出していたことがあったが、こちらも売上や利益の確保が難しかったようで後継モデルは他社製のパネルの採用になったのち液晶パネルの自社製造からも撤退。有機ELを採用したテレビが増えた頃には国内での組み立てすら辞め廉価モデルに至っては自社製造すら行わずTCLなどの他社のOEMに変更している。
Wi-Fiを用いたカードリーダーがあったが、他社の方が上手だった為、ひっそりと製造が終了してしまった…。
近年、光ディスク系の記録メディアについては、録画用のBlu-rayにおいてそ「タフコート」仕様で発売し、そのハードコートを強化したトリプルタフコート仕様のBlu-rayディスクを発売し品質には一定の評が有ったが2023年2月を以て録画用Blu-rayディスク製造の完了と同時に記録メディア自体の取り扱いも終了。
2023年、ユーザーによるクラウドストレージやディスクの必要性の変化などによる録画番組の保存媒体のディスクレス化が進んでいるためかそれを踏まえて生産完了(終了)を宣言してしまう。また、録画用のBlu-rayを生産完了を発表に伴いディーガ向けとも思われたPanasonicの純正の録画用Blu-rayディスクそのものが実質的に購入不可になってしまった。(取り扱いしているお店によれば同社からの問い合わせによる交換は一切不可で商品については在庫限り購入できるとのこと)
あと過去の話になるが、100GBの容量の方については公式サイトの過去製品の一覧には無いが100GBのBD-RとBD-REをソニーよりも先に開発し、発売したと言う経験を持つが、無念にも短期間で生産完了に至って終わってしまった。(TDKも同じ容量のBlu-rayを開発し、販売していた)
SDカードなどのフラッシュメモリ系の生産事業についてはKIOXIAやサンディスクなどのメーカーに敗けを認めたのかは不明だが(公式ではストレージの需要関係上の理由と発表)、残念な事に生産を完了すると2022年に発表された。
西三荘駅:本社の最寄駅
松下幸之助:創業者
三洋電機:親戚企業で子会社
ビクター テイチク ユニバーサル・ピクチャーズ:元子会社
ブルーレイディスク・アソシエーション(設立に関係したBlu-ray規格の管理団体法人)
エルカセット MSXturboR HDMI Blu-ray:共通規格化に参画
弘兼憲史:元社員
ハイゼットデッキバン 3DO Leica ゲームキューブ(コピープロテクトなどを共同開発した関係及び互換性があるPanasonic独自のゲーム機Q) 爆シード:提携した他社製品
がっちりマンデー!:山陽パナソニック株式会社などのグループ各社が結構出演している。
ナショナルFF式石油暖房機…リコール対象製品。現在もパナソニック(旧・松下電器産業)が回収を続けており、そのまま使い続けると一酸化炭素が漏れ出し、大変危険である。お持ちの方は至急ご連絡を!
その他、自社研究所ではしっくりやフィットする商品開発を手助けする事業を世界規模で自社グループに限らず他社への技術提供を展開している。