松下幸之助が次代の国家指導者を育成するために作った政治塾で、神奈川県茅ケ崎市に存在。
正式名称は公益財団法人松下政経塾。
入学資格は在学中または就職中でない22歳以上35歳以下の者で、小論文や面接等の選考を経由して合格した者が4年間全寮制では政治学・経済学・財政学などの座学や体力作りなどのプログラムをこなし、政治活動や執筆活動のトレーニングも行う。
入学を許可される者はそう多くはなく、1期に10人を切ることも珍しくない。授業料などはかからないが就職の世話を直接してくれる訳ではない。毎月20万円の「研修資金」が給付され、活動資金の提供もある。但し著しく成績不良だと退塾を命じられることもある。
卒業生全員が政界へ進出するわけではないが、国会議員・地方議員になっている者も多い。
卒業生の傾向として官僚に傾倒している以外は自分の考えを持たない風見鶏的な政治家が多い。そのため政治家の中でも言行不一致のブレが特に酷い傾向にあり、その行き当たりばったりな言動で国民はおろか所属政党までも巻き込みがち。最悪敵対政党に大量の塩を送ってしまうこともあるほどで、後の政治経済に現在進行形で悪影響を及ぼしている大ポカをやらかした例も存在する。
その一方で腐っても高学歴だったり官僚出身だったりと経歴だけは立派なためプライドが高く、政党内の協調性に欠けがち。勉強は出来るせいか自己保身に対する頭の回転は非常に早くメディア対策についてはほぼ万全な状態で他の政治家よりマスコミやネットからも匿われる傾向が強く、少なくともいかなる不祥事を犯しても政治生命を剥奪されるほどの処罰を受けた事例は存在しない(更迭されても何故か他政党に拾われたりする)。このため、松下政経塾出身政治家が「離党」「大臣辞任」するニュースは更迭ではなく自己申告であるパターンがほとんどである。
つまりは国民含め周りへの損害は増加させても政治家としての肩書は守り続ける俗にいう政治屋を多く輩出してしまっている塾で、「松下幸之助の負の遺産」と非難されることも多い。
最近は卒業生の悪行が全国的に広まりだしたことから入学希望者は大幅減少の傾向にある。