概要
2007年12月に発売された、Wii用の周辺機器。
人間が上に乗れるサイズの板状コントローラーで、前後左右に分割された4ブロックそれぞれにひずみセンサーが搭載されている。これにより、体重を計測するだけでなく乗っている人がどちらに重心を傾けているかを検知することができ、フィットネスやスポーツを題材としたゲームを遊ぶことを可能にしている。
対応重量は約300ポンド(136kg)まで。ユーザーが上でジャンプすると破損してしまう可能性がある為に、ジャンプ操作に関してはその場でスクワットのように重心を変化させることで行う。普通に立って乗るだけでなく、お尻で乗る事でカヤック、リュージュのようなスポーツを体感することもできる。
経済産業省が定める計量法に合致する基準で作られており、家庭用計量器=体重計として法的にも認められている。本体の裏面にもこの事を示す検定証印(正)マークが付けられており、2010年には「世界で最も売れた体重計」としてギネス世界記録に認定された。
ただし、本機には計量した数値を表示する機能が付いていない為に単体では体重計としては成立せず常に付属ソフトを付けなければならない、という販売上の縛りも付くこととなった(例外として、2013年に任天堂オンライン限定商品として単体で発売されたことがある)。
余談
開発の経緯
社長が訊く「WiiFit」で述べられているように、
宮本氏自身がダイエット・運動習慣を付けるために良い体重計を購入したのがきっかけとのこと。
体重を測るという家族でも共有することのないプライベートな行為を家族で遊びとして楽しむ、誰も作ったことのないものを作ってみたいというコンセプトで制作されている。
後年の利用方法
実はWii本体との接続は一般的なBluetoothで行われており、PCとの接続が可能である。
ただし、多くの家庭用ゲームコントローラーと同様動かすためのドライバがPCの側には無いためにそのまま使用する事は不可。ドライバの自作や有志の制作したドライバを使うなどしてPC用の入力装置・測定装置としての利用が可能になる。
前述の通り膨大な数が出荷されたために、中古市場でも激安で入手することができることなどから、体重移動だけでVRChat内を移動するシステムなど廉価なトレッドミル代わりに使えないか…という方法も模索されているようだ。
関連タグ
- ウィーボ
- バランスWiiボードを擬人化したキャラクター。
- WiiFit
- 本機を使用するフィットネスゲーム。