概要
スラヴ民族に伝わるサウナ小屋などの風呂場に住む浴槽の妖精で、一般のイメージでは老人のような姿が想像されている。
バンニクという名は、浴槽を意味する「バーニャ」が語源であるといわれており、キリル文字では「Ба́нник」と記述され、バーンニクやヴァンニクとも呼ばれる。
風呂場は彼らのテリトリーなので、森に棲む悪魔や精霊たちを招待することもあり、そのために最後に風呂に入った者は、出るときには湯を残しておかなけらばならないとされる。
また、もしも入浴を邪魔する者がいると、熱湯をかけてきたり、首を絞めてくるという。
未来予知の力も持ち、扉を少し開けて背中を風呂場側に入れると、爪で突かれたら凶兆、手のひらで柔らかく触ってきたら吉兆であるということが分かるといわれている。